2023/09/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルースさんが現れました。
■ルース > 日の高い時間の平民地区の大通り。
多くの人が行き交い露店なども並ぶ中を人ごみを縫うようにして歩く。
何かを探すと言う訳ではなく、半分仕事、半分暇潰しという感じで露店を覗いたり、怪しい雰囲気を出す人物に目を向けたりとして。
そしていかにも揉め事を起こしそうなのが居れば静かに近寄り。
「そこまでだ。白昼でスリなんてしてるなよ」
妖しいと思った相手はどうやらスリ、財布を抜き取ったのを確認すればその人物を拘束して財布を取り開け。
忌々しそうに睨んでくるのを気にせずに路地裏に蹴り込んで終わりとし。
「ほら、次はスられるなよ」
そう言っては財布を投げ渡して笑みを向け。
軽く手を振っては歩くのを再開し、同じように気を配って歩いて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルースさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 マッチングバー」にカルムさんが現れました。
■カルム > 「…………この依頼、受けたのは、間違いだったかなぁ。」
最初に零れるのは、後悔の一言。
知り合いの冒険者から、護衛依頼があるが、仲間が足りずに手を貸してほしいと言われた。
冒険者と言うのは、ライバルでもあるが仲間でもあるし、今回は、貴族の護衛と言う事で、貴族の顔つなぎの為に依頼を受けた。
依頼主の貴族の要望でやって来たのが、今ここと言う状況。
貴族は、うきうきしつつ一人で入っていく、そして、護衛している自分たちも楽しめ、と大盤振る舞いなのだろう。
それぞれの料金を支払い個室に詰め込まれる。
これ、護衛できないじゃん、この状況で何かあったらどうするんだ、と。
紹介してくれた冒険者に詰め寄るも。
貴族はここの常連であり、店側も拝領しているそうだ。
実質で言うならば、この店に来るまでの護衛、後、終わった後、屋敷までの護衛が正しいらしい。
で、貴族様、此処での行為は長いらしいので、受注した冒険者にも、部屋を宛がうらしい。
此処で、するも、しないでいるもそこは自由との事。
人手が足りない理由は―――、紹介してくれた冒険者パーティに女の子がいたらしく。
不潔、との事であった。さもありなん。
それはそれとして。
部屋の中に詰め込まれた冒険者、場所が場所だけに、装備は最低限。
そして、ここに来てから既に二時間、酒を飲んでいたとしても、普通に辛い。
■カルム > 「しかし、このシステムは……。」
なんだかなぁ、と思う。
中に居る人間からすれば、だれが来るのかが判らないし、誰かが来るとかが、判らない。
何と言うか、孤独感が半端ない。
其の上で言えば、淫具だけが、ドーンと置いてあるし、ベッドが置いてある。
暇なら一人で寝て居れば良いとそんな意思が透けて見える気がするのだ。
恐らく、貴族の方に関しては、店員が気を利かせて案内したり、店員自体が入って居るのだろう。
他の冒険者たちはどうなって居るのだろうか。
取り合えず、店には居る時に注文した酒を一つ煽り、はふ、と吐息を吐き出して。
そして、一応こう言う所であるし、冒険者だって男だ。
ムラムラすることもあるし、ムフフ、を期待していないかどうかで言えば、期待していた。
それをこう言う所でスかされると、精神的にも、辛い。
涙が出てきそうだ。
■カルム > 「マジで、泣ける……な。お酒、一人で飲むと。」
酒場とかであれば、他の冒険者等の声などが聞こえてくるが、此処は完全に一人だ。
だからこそ、どんどんどんどん、ダウナーな気分になっていく。
誰か来てくれれば違うのだろうけれど。
「たぶんここで、一人上手したら、負けだ。」
絶対に、色々と負けてしまう、自分の中の何かに。
と言う事で、我慢する様にしていたのだ。
そんなこんなで、遠い目をして、意識を飛ばして。
何とか頑張って時間を過ごしていた所、ノックが。
終わった、らしい。
そして、帰りの護衛に移行するとの事だ。
漸く、と言いながら、男は部屋を出て、冒険者の仕事に戻るのだった―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 マッチングバー」からカルムさんが去りました。