2023/09/23 のログ
■リーナ > 「余り、見つめないで下さいましねぇ?」
じっと見つめられている、その状態がとても恥ずかしくなる、白い肌をほんのりと赤らめてしまうのだ。
そんな情熱的にみられてしまいますとぉ、と言って、お願いします、とお願いする。
「ふふ、お仕事をしているだけなのでぇ。
お礼には、及びませんよぉ。
なので、お礼の言葉と、お気持ちだけで十分です。」
当然のことを、当然として行っているだけの事。
抱き着いて、お礼を、と言ってくれるのは嬉しいけれど、それは過分。
その気持ちだけで、この仕事をしているという気分になれる。
彼の言葉に、腕を回してしっかりと抱きしめてくる姿に、もう少し、頭を撫でて見せる。
「嬉しいです、でも……あまり、みだりに女性に抱き着いたりしたらぁ、ダメですよぉ?」
頭を上げてくれる少年。
匂いがする、甘くて濃厚な匂いは、嗅ぎ慣れて居るものだ。
お母さんや、姉達―――淫魔の匂いだ。
彼もそう言う存在であり、無意識に出しているのだろう事が理解できる。
窘めておくことにしよう。
「そうですねぇ……お仕事ではない時、お誘いくださいましね?
そろそろ、お時間でもありますし、私も戻らねば、成りませんので。」
ふと、時計を見てみれば、そろそろ時間。
施療院に戻り、仕事の報告をしないといけない
だから、ご飯のお誘いは嬉しいのですが、と、申し訳なさそうに首を横に振るのだ。
■ガルル > 見つめないでという言葉とほんのり赤らむ肌に少年の胸がドキンっと跳ねてしまう。
「ごっごめんなさい、リーナさんが凄くきれいだし…金色の瞳もキラキラして綺麗だったので…」
等と呟き視線を僅かに反らしてしまうが、続く言葉にしょんぼりと眉尻を下げてしまう。
そして、ぎゅっと目を閉じてから、せめてもお礼の言葉と気持ちを伝えるならば笑顔でと。
穏やかな笑みを向けながらこくんっと再び頷き。
「はい。じゃぁ、リーナさん。 今日は僕のことを見てくれてありがとうございました。 あと、ぎゅっとしてくれてありがとうございます。
凄くうれしかったです。 えっと、こうしてぎゅって抱き付いて甘えてしまったのはリーナさんが初めてなので…気を付けます。」
等と恥ずかしそうに微笑みながら、時計を見た相手、続く言葉に寂し気に頷き、腰に回した腕そっと緩め解き腕と体を離していけば、少年から漂う甘い香りも収まり消えていく。
「はい。その時にはぜひ。 じゃぁ…せめても途中まで送らせてください。 こう見えて力と逃げ足には自信があるのでいざとなったらリーナさんを担いで逃げられますから。 ご迷惑じゃなければ…」
申し訳なさそうに首を振る相手に少年も応えるように小首を傾げてみせながらも、やはり男の子なのか優しくて素敵な女性を守りたいとも思っているようであった。
■リーナ > 「ガルルさん、別に、いけないというわけでは無いのですよぉ?」
しょんぼりするので、そう言う意味で行ったわけでは無いですよぉ、と、あわあわしながら、そんなにしょげないで下さいと。
別に嫌では無いのだ、慣れてないので、気恥ずかしいというのが多い。
それだけの、事なのだ。
なので、しょんぼりされたりすると、逆にあわあわしてしまう。
「もう、そんな殺し文句は、要りません、からぁ。
私たちヒーラーは、皆さんが元気でいてくれるのが良いので、怪我の無いようにしてくだいまし。
後、もし、怪我をしたら、何時でも頼ってくださいね。
あとあと、お悩みみの相談位なら、何時でも、聞きますからぁ。」
気を付けると言ってくれたのなら、これ以上此方は言う事は無いし。
彼も幼い人のようだから、恋しくなることもあるだろう、だから、抱き着いたことに関しても、気にはしてない。
寧ろ元気になってくれたのなら、良かったです、とにっこり笑って見せて。
「そうですね。
折角のご厚意でもありますし、何でもかんでも、と言うのも心苦しくありますわ。
では、お願いしても、宜しいでしょうか……?」
彼が、厚意を見せてくれる。
お礼が何かしたくなるというのは判るし、それを全部否定するのも心苦しい。
帰り道を、護ってくれる。
男の子なのねと、思いながら、それはお願いしますわ、と立ち上がる。
医療用のバッグをたすき掛けに身に付ければ、大きな胸が協調されるようで。
それを気にすることもなく、右手を出して。
お願いしますね、と、首を傾いでにっこり笑って見せた。
■ガルル > 自分の言葉であわあわ、わたわたする相手を見つめる目は何処か柔らかく。
ぎゅっと一度抱きしめ背中をポンポンと手で優しく撫でて。
「えへへ、リーナさんみたいな素敵なヒーラーの型に出会えてよかったです。 悩みがあったら、頼りにさせてもらいますね…。」
相手のにっこりとした表情を見れば少年も穏やかに微笑み。
攻めても守らせてほしいという言葉に嬉しそうに微笑み、帰り支度される相手、差し出された右手に左手を重ね、柔らかく握りしめ。おまかせくださいと、ばかりに頷いて。
「はい。それじゃぁ一緒に帰りましょう。」
そうして相手の隣に並び、ギルドを後にしていった。
■リーナ > 「もう、ガルルさんは、女性の扱い片手慣れ過ぎてます……っ」
年下の子供、とは思えない、彼の行動。
顔を赤くして、真っ赤なままに、ぷんぷんしてますよーって言わんばかりに頬を膨らませる。
それでも、褒められればうれしくも思うし、頼られれば、任せてくださいな、と。
きゅ、と握られる、彼の掌は、暖かく、少しばかり頼もしくて。
頷く相手に、お任せしますね、と、もう一度。
「それでは、お疲れ様、でした。」
ギルドの人々に、挨拶を一つ、ぺこりとお辞儀をして。
少年と共に、ギルドから出て、去って行くのだった。
どのような道のりで、どんなお話をしたのかは、また別の機会に、語られる事に成るのだろう―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からガルルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレーンさんが現れました。
■レーン > 様々な人で込み合う冒険者ギルド。
そんな人込みを掻き分け受付にたどり着けば職員に声を掛けて採取物、薬草やゴブリンの耳などを引き渡す。
そしてそれの確認が終わり報酬を受け取れば受付を離れ。
「今回はそれなりだね。もうちょっとなると思ったけどな」
以前の事を思い浮かべては少し残念というように肩を落とし。
今から次の仕事を探そうと思うがあるかは不透明。
それでも確かめるのもありだと思えば依頼が並ぶ掲示板の方を見るも人の群れ。
「やっぱり遅かったかも」
そう口にするが運が良いなら稼げる依頼もある。
それを考えると行かない手はなく、一歩踏み出し」
「ちょっと通して、ごめんね」
そんな声を掛けながら人の群れに突撃、押しのけかき分け、時にはぶつかったり不意に触れてしまったりしながら掲示板へと向かっていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
■ガルディ > 樽に突っ込んだ雑な武器スペース、数本を飾ったスペース。
その隣に鍛冶スペースがあり、その奥にちょっとした湯浴み場所と寝床。
とある男の秘密基地、とでもいう店だ。
今日は女衒の仕事ではなく、半分趣味の鍛冶仕事。
趣味と言ってもそれなり以上に出来は良く、中級までの冒険者にはお値段以上。
駆け出しから下級冒険者にとっては、かなりの掘り出し物という具合。
利率は半ば度外視でそんな値段設定になっているのは、趣味と実益をかねて。
ベテランの冒険者よりも駆け出しの冒険者の方が色々と『商品』価値が高いということだ。
勿論、冒険者以外に本業絡みの人間やらも顔を出しにやってくることもある。
今しがた出来上がった剣の出来を眺め、滴る汗をタオルで拭って。
――さて、本日の来客は。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアニエスさんが現れました。
■アニエス > 「ごめんくださーい! ……ふーん、こんな感じのお店なんですね」
些か賑やかな来客は、たたん、と軽快な足取りで店内に入ってくる。
武器スペースに視線を向けて、さっと一通り目を通して──適当な剣の柄をひっつかむ。
「おー。……おー」
ゆったりとした動作で持ち上げたり降ろしたり、早々に商品の品定めを始める少女。
ひととおりその作業に満足してから、順番が前後してようやく、
「あ、すいませーん。ここ、お安めの剣が手に入るって聞いたんっすけどー?
いやー、ちょっと急用でどうしても一振り準備しなきゃいけなくなっちゃったんっすよー」
鍛冶スペースを覗き込み、やや屋外向けだろう声量で呼びかけた。
■ガルディ > 「――そうデカい声出さなくても聞こえてるよ」
仕上がったばかりの剣を拭き上げ、丁寧に包んで机へと置く。
中々悪くなかった出来栄えに、今はそれなりに満足感を得て気も緩くなっている。
「お安めっつったらその辺に突っ込んであるのがお安めだとは思うが、ご不満か?」
汗がしみきったタオルは洗濯かごへ放り投げながら、気安い声のする方へ歩み寄る。
細身だが薄さは感じない声の主を見下ろし、並べてあるスペースと肩越しに見比べて問い返した。
■アニエス > 「やー、ご不満とかそういう訳じゃないんですけど……もっと安かったら嬉しいなって!」
値付けの札を見て。それからそっと取り出した財布の中身を覗き込み。
また値付けの札を見て──あはは、と愛想笑い。
どうにも懐具合が、下級冒険者と良い勝負か、もう少しばかり寂しい客の様子。
「これでも色んなところで相談したんっすよ?
切れ味とかはまぁまぁで良いから、見た目ちゃんとしててお手軽なお値段でって──〝ねぇよ出てけ〟って蹴り出されたっす!
んで、先輩に相談したらここならどうだって言われたんっすけど──」
ちらっ、と剣を見る。柄の簡素な装飾。重さのバランス。極めて手に馴染む。
ちらっ、と値付けの札を見る。良心的価格だが、だがしかし。
「……ちらっ」
擬音を口にして、店主の方を見る。
■ガルディ > 「先輩ねぇ……ま、わるかねえかなあ」
趣味と実益を兼ねた“ここ”を知っている常連には、紹介する対象を若い女性のそれなりの器量と限定していたりする。
際立ってはいないが、その馴れ馴れしい感じや恐る恐るでも自己を主張する感じは一部にウケがいいだろう。
先輩というのが誰か、はまた後ほど聞いてやるとして。
目の前の簡素なナリを見て、金持ちとは思わない。
偶に例外もいるけれど、口振りや仕草を見るに見た目通りだろうと確信出来る。
目の前に財布を出してみたり、値札ばかり見てみたり。中々の熱烈アピールだ。
「くくっ……露骨だなァ、オイ。
ま、ヨソみたいにカッチリした鍛冶場でもねえから……その気があるなら、金以外で払ってくれてもいーぜ?」
ちらり。こちらは口には出さないまま、舐め回す視線で客を見る。
面差しから、腿の辺りまで。甘く気遣う必要も無さそうだ。
■アニエス > 武器の扱いや、体格や、手。素人でないことは確かだが──冒険者という風情でもない。
暫く観察していれば、兵士のひとりであることは窺い知ることも出来よう。
が。ならば、一応は正規の給金を──安月給であれ──受け取っている筈の兵士が、こうも困窮を主張するのか。
或いは駆け引きのネタにもなりそうな疑問点、ではある。
「……へー、本当っすかぁ?」
が、それはさておき。
一瞬、少女はあからさまに〝してやったり〟という表情をしたが、すぐに顔を取り繕った。
あまり腹芸が上手くない様子だがつまり、男を掌で転がしてまけさせてやろうという魂胆のようだ。
その魂胆の通り、まだ世長けるほど生きていない、幼さの残る顔立ち、体躯──
案外に鍛えられている身体も、歴戦の兵士の岩のような身体とは違う。なべて〝健康な少女〟というところか。
それが、すすっ……と貴方の傍へと近づいて行き、
「金以外って、どうすればいいんっすか? 私、どーしたらいいかわかんないっす!」
と空とぼけをして、純真な子供のような上目遣いで見上げてくる。
■ガルディ > 白々しーい物言いに、仕草に、魂胆が透けて見えて肩を揺らして笑ってしまう。
正直なところ、少女の魂胆はどうでもいい。
金銭的に安く済ませたい少女と、思うまま欲をぶつけられる女が欲しい男。
その点で互いの求めるところは一致している。
問題は、少女がそれを良しとするか否かだったが。どうやら、望むところというらしい。
「んじゃ、金以外で決まりだな。
さっそく教えてやるよ、こっち来な――」
ごつごつとして硬い手のひらを、見上げる少女の頭へとのせる。
かための髪をぐしゃぐしゃと乱して、顎で指図する。ついてこい、と。
久方ぶりに気兼ねなく使い潰せそうな相手を手中に、じわじわと気分も昂ぶってきた。
「上手いことやりゃ、なんかおまけでもつけてやるよ」
鍛冶スペースから、更に奥へ引っ込む。
その瞬間、鍛冶場の戸は全てに錠が落ちて戸締まりが行われた。
どんな来客であってもこの後のお楽しみタイムには邪魔者でしかない――。
■アニエス > 「きゃー。なんだか店長さん、目がこわーい」
白々しい物言いはそのまま、店の奥を示されて、我が意を得たりとほくそ笑む。
実際のところ蜘蛛の巣に捕らえられたのは自分なのだが、牙が迫るまで気付かぬ獲物なのだ。
……とは言え、さすがに戸に錠が掛かった辺りでなんとなく。
「あっ。あの、その、えとっ。……別に初めてとかじゃないっすけど、えーと。
あんまりおしごとに差し支えそうな無茶苦茶なのは許して欲しいって言うか……。
できたら私主導にしてもらえると……」
ごにょごにょと、追い詰められて急に気弱な風になっても、時既に遅し。
ネギを背負ったカモは自ら、調理場へ赴く羽目になった──。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアニエスさんが去りました。