2023/08/02 のログ
■メレン > 浮ついた雰囲気の冒険者には、顔なじみであれば「仕事だからね」と釘を差せるのだが面識の薄い人であれば苦笑いしながらさりげなく伝えるのが精一杯。
時々、女性が水着を見せびらかす姿に半目になる眼鏡娘は羨望や嫉妬にも近しい感情をぐっと堪えながらも、目前の来訪者の応対に集中する。
「ふふ、ありがとう。ローブも素材によるみたいだけど、熱がこもるものね。
……疲れてな……うーん、やっぱり疲れてるかも」
干からびそう そう告げる少年の恰好を見れば「日焼けは防げそうだけど」と一長一短だなと小さく苦笑いし冷や汗をかく。
宝箱から取り出された数多くの備品を見れば、メモ帳を取り出して今日の日付のページをめくって品目を確認。
注文していた内容は取りこぼしなく揃っている。
「うんうん、大丈夫と思うけどしっかり目を通させてもらうわ。
あの子達さっきまで喋ってばっかりだったから、ちょっとは仕事させなくちゃね?」
にこやかに、要求する備品の数量に満足すれば後輩に「じゃあお願いね」と伝えて検品作業を引き継がせる。
酒場にドリンクを頼みに……そうして振り向こうとした矢先に、少年から不意に発せられた問いかけには、びくぅ!!と露骨に狼狽える。
思わず軽く身が跳ねた勢いで、服越しに存在感を放つ爆乳がぶるぅん と暴れれば慌てて腕を組んで無理矢理隠し。
「あ……あぁぁ~~~、えーっと……。……ちょーっとね……急にこんなイベントがあると思わなかったものだから、
みんなが水着を着てるのを見て、もうちょっと運動しておくんだったなぁ~……なんて思っただけよ?」
顔から冷や汗を流し、コンプレックスに焦燥感を抱いて前髪が少し乱れる眼鏡娘。
安心させようと笑うが、瞳は同様からそわそわと落ち着きなく揺れており、頬は真っ赤っ赤。
■アシュベール > 結果的に声を掛けられるのは一部分だけ。そのため、浮ついた雰囲気はギルド全体に広がっているという悪循環。
もちろん、水着を見せびらかす姿は色々な意味でコンプレックス持ちの彼女を刺激するつもりではないと、理性的な彼女はわかっているだろう。
―――結果、半目の彼女の内心は色々な意味でぐつぐつに煮えたぎってるのだが、読心術なんてものを持たない少年は分からない。
「一応、中のインナーを制汗作用にしたものにしたりしてるんだけどね~……。
それでも、なんだかんだ着てないと落ち着かないと言うか。このなり、だからね~……」
そう告げて、漸くフードを外せば、ふわりと紫色の髪の毛と子供の顔立ちが顕になる。
その肌に汗水一つ浮かんでいないのは、恐らくローブの奥に着用している生地のおかげ。
―――見た目が子供だからこそ、其処から舐められないために確りと生地を着込んでいるということを示しつつ、品目を確認する様子を眺めて。
「あははー。そうだねぇ。働かざる者食うべからず。
あ、もし品質に問題があるものがあったら、店の在庫と交換するから言ってくれれば対応するよ~?」
と、検品作業に向かった後輩の職員さんの背に声を投げ掛け、
さて。飲み物を貰おうか―――と思った所で、目に見えて狼狽した彼女の様子に「おおっ!?」と、驚きの声を零したりした。
その驚きの声が、露骨な狼狽えのためか。はたまた、牛の乳房のように大きく跳ねた乳房を目撃したからかは、きっと彼女には判断できない。
「……あー……あーあー。……ぁー。」
ぽかん。と目蓋と口を開いていたが、合点が行った。というように頷けば。
「あははー……女の子ならよくある悩みだよねぇ……そういうの。実際、ボディライン? 気にする子ってやっぱりね~……。」
此処で敢えてその、3桁超えの豊満な胸元のことではなく、体つき全体の事を告げたのは、一応商人としての観点からか。
目の前には顔を真っ赤にして、そわそわと落ち着きをなくしている彼女がいるので―――此処で少しだけ距離を狭めてみる。
「……けど、ぼくは魔具店の店長だからね~。
……そういう人のラインが隠れるような水着を用意してるって言ったら、メレンさん、どう思う~?」
これまでの無邪気な子供の顔立ちというよりは、商人の色を含んだ小声。
距離を狭めたことで、彼女の豊乳が眼前に近づいているが、別にそれ以上寄ろうとするわけではない。――気にしていることだからこそ、他の人に聞こえないようにっていう、単なる配慮だが。
■メレン > 正直なところ、冒険者自身もそうなのだが、冒険者ギルド内部でも空気感はイマイチ統一されていない。
王国が絡む案件ともなれば、多少はピリピリしているものだが今の旬は真夏のエンターテインメント。
愉しんでなんぼという季節ゆえ、ある意味ではお祭りムードが最適解なのかもしれないが……。
羽目を外し過ぎて迷惑をかけては言語道断であると、〆るところは〆ねばならない。
……と、己のむちむち体型とは別の理由を必死になって編み出す眼鏡娘だった。
「可愛らしい顔をしてるのに、ちょっと勿体ないけど商売の世界もややこしいものね。
顔で商売をする と言うのは昔から言われてるみたいだし」
あどけない、幼い子供の顔立ちを目にすればくすす と微笑ましく笑いながら少年の職業柄、
この愛想では困る場面もあるだろうと理解を示す様子を見せた。
実際、自身も柄の悪い冒険者たちには舐められたり鼻で笑われる事もある。
腕っぷしになまじ自信のある冒険者を震え上がらせる強面のギルド職員もいない訳ではないのだが。
「頼もしいわね。もしも相談事があったらいつもの連絡先に手紙を送る……で良かったかしら?
数量次第なら直接……」
何度も来させるのも酷な話だと思い、こちらにとっても負担にならなければ出張も視野に入れ。
実際どうするかは、ドリンクを口にしながらゆっくり話せばいいか と思っていたのだが、
話の流れは己の盛大なリアクションによって思わぬ方向へ。
己の焦る様子に、少年が驚いたならより輪をかけて焦るあまり小さな顎からぴと……と汗が零れ落ちる。
「……うん、わかってくれればいいの……。でも私の問題だから、……うん」
はぁ~~~… と小さくため息をついて。特にコンプレックスなのが胸と腹。……尻も決して気に入っていない。
これがいいんだと欲情する男もいるようだが、正直辟易している。
昔の自分はもう少し地味だったのだが、正直絶対に昔の方がいい と自分の中では確固たる意見を持っている。
「ラインが隠れる……。……そ、そういうのがあるなら……。……気にならない、と言えば……嘘になるけど。
……って、アッシュくん。……ちょ、ちょっとっ。……どこ見て言ってるの?流石に恥ずかしいわ……」
赤面しながら、困った様子で視線をうろうろさせる眼鏡娘。
己がコンプレックスに感じていたボディライン……それに一石を投じるような水着があるならば と縋りたくなる反面、
見透かされてた事と、少年が間近で己の身体を見つめている事に羞恥心を隠せず。
「……あるなら……もちろん、着てみたいけど……。……あっ、だけど……男の人がいくらでも寄ってくるような、
あんまりなデザインは勘弁してね……」
■アシュベール > 実際、この夏はそういった水着関係のアイテムだけじゃなく、
普段は売れないような水分補給系のシンプルな飲み物まで売れる書き入れ時。
―――ので、商売人としてのこっちも其処まで口を酸っぱくしてどうこう言う事もないのである。
「まー、此処は魔族として生まれたから、仕方ないところだけどねぇー……。
いやぁ、可愛い女の子ならともかく、ぼくのナリと立地条件じゃ、変なのが来るだけだね~……。」
これは平民地区のそれなりに治安の良い場所だったりすれば、
「健気な魔族の少年が魔具を売っている!」などとある程度の集客効果が見込めたかもしれないが。
自分が経営しているのは貧民地区。子供がひとりで店を構えていると下手に広まれば、面倒臭い対象がやってくるのだ。
―――もちろん、対抗手段は無数に用意しているので問題はないが、それはそれ、これはこれ。
「うんうん、それで問題ないよ~。なにかあった時はシャイターンをご贔屓に~。」
と、ギルドの職員への棚卸し。という業務が終わったのなら、其処から繋がったのはとんでもない方向の話題。
額に汗を浮かばせて、話題を色々と考えている目の前の相手の様子は、コロコロ表情が変わって可愛いなぁ。と思うもの。
此処で、視線は向けないけれど、彼女の体付きを思い返してみる。
きっちりと着込んだジャケットとインナー。其処にはボタンが悲鳴をあげるような豊満な盛り上がりが浮かび上がっていて、
腰回りに関しては、肉付きの良い乳房と臀部のお陰で細く見えるのだが――どうやら、目の前の彼女はそれを太っている。と思っている様子。
更に臀部も、牡の視線をたっぷりと向けられるものがミドルスカートから伸びる腿の太さも含め、強調されているわけで。
―――だからこそ、目の前の相手が悩んでいるんだなぁ。ってことが察せてしまう。
「あははー……そういう人のために作った道具だからね~?……気になるなら、んー……。まずは見てみる?
後は、フィッティングとかしてー……実際に着てみたらどうなるかを確かめてみたり、ね~?
とと……ごめんごめん。……見上げてないとメレンさんの顔、見れないからね~……。」
自分としては其処を見ているつもりはなかったが、結果的に見えているように見えたのなら、こぼすのは謝罪の言葉。
彼女からの「着てみたい。」という言葉を引き出せたなら、そのまま少しだけ距離を開けて、
それこそ乳房に視線が向かない角度で、その顔を見上げて見せる。
「うへへ~……そういうタイプじゃなくて、さっき納品したタイプと同じ……肌の露出少なめの水着だよ~?
ラインを隠すのに肌を見せたら、結局隠せなくて本末転倒だからね~……。
……ミミッくん経由で店から引っ張ってこれるし、よかったら奥で確認してみる~?」
―――数が数なため、先程渡したアイテムの検品が終わるのは暫く後。
その間に彼女に確認してもらえれば。というちょっとした提案。
ただ、一見少年にしか見えない存在は魔族であり、牝を好む存在。
それが差し出すアイテムが本来の効果以上の効果を持っていることに、彼女が気付けるかは―――わからない。
■メレン > きょろ、きょろ と辺りを見回しながら、良かった と一安心する。
思わず変に焦ってしまったものだから、注目の的になっていればどうしようと不安だった。
実際のところは、互いの水着姿やレジャー施設の話題で夢中になって自分などそっちのけだったが。
自分ばかり冷や冷やしていたのが若干馬鹿馬鹿しく感じながらも、少年が口にした申し出には羞恥心からくる抵抗も僅かにある一方で自分も輪に混じる事が出来ればと言う願望から密かな願望を明かすのだった。
「……ちょっと。立て込んでる仕事を色々と潰してからでいいかしら?
せっかく、そういう話を持ち込んでくれたなら……無碍にも出来ないし」
たまに見る、直視が困難な派手過ぎる危ない水着とかではないなら と己の腹囲なりを気にしてそわそわ落ち着かぬ様子で。
内心で何を企んでいるかなど、ギルドの仕事でいっぱいいっぱいで、またお得意様と言う認識ゆえにそこまで断固とした拒絶の意思が働く事はなかった。
「そういう事だから、ドリンクでも飲んでちょっと時間を潰しておいてくれるかしら?
暇じゃなかったらその後で……」
若干、どうしよう と言う迷いから視線が泳ぐもその裏に秘められた企みには未だ気付けずにそう告げる。
うら若い少年の見た目をしている事もあってか、この後訪れる体験が己に災難をもたらすかもしれないとも知らず……
ご案内:「冒険者ギルド」からメレンさんが去りました。
ご案内:「冒険者ギルド」からアシュベールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 王都マグメール、平民地区。
人の行き交う、公園内の広場、そこに少女は居た。
とは言っても、そう目立つような場所でなく、端の方にある、木陰になったベンチの上。
ぐたり、とへばっているように、寝転がっている。
「………元気じゃのぅ…」
そんな呟きを零し、見詰めているのは、広場の中央辺り。
そこに見えるのは、元気に駆け回ったり、中央の噴水で遊ぶ子供達。
噴水に浸かるとかなら、気持ち良さそうではあるのだが、駆け回るとかどうなんだ、と。
そんな事をしながら、片手に広げた扇子をぱたぱたと扇ぎ、涼んでいる。
■タマモ > 木陰で、微風でも流れていれば、どうしても動きたくなくなるもの。
ふと、冷たい飲み物が欲しい…とか、そう思っても。
買いに行こう、よりも、誰か来たら頼もう、みたいな思考が浮かび上がる。
さすがに、名も知らぬ赤の他人に、それを頼む程の事はしはしないが。
知人であったり、声を掛けて来るような相手がいれば…
そうした相手に、頼んでも良いかもしれない。
むしろ、頼む前に、都合良く持って来てくれとか、そこまで考えるのはあれか。
ともあれ、少女は変わらず、ベンチの上でぐぅたら状態。
暑いなら、まずはその格好を、どうにかしたらどうだ、とか言われそうだが。
………うん、まぁ、それはそれ、言われたら考えよう。
■タマモ > ちなみに、ずっとのんびりしていたら、子供達が辺りに湧いて来た。
それはそうだろう、暇な時、気紛れを起こせば、遊んでやったりもしていたのだから。
のんびりしよう、そう考えていても、熱心に頼まれたりしたら…まぁ、遊んでやろう、と言う気も起きるものだ。
どんな遊びかって?もちろん、普通の遊びだ。
いつもは悪戯ばかりとて、さすがに、親が付近にいる状態で、馬鹿げた事はしやしない。
いやまぁ、普通とは言っても、少々普通、とは言い難い遊びだが。
それは、その場で見た者にしか、分からないもので。
こうして、少女の日常は過ぎて行く。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグァ・ジャミルさんが現れました。
■グァ・ジャミル > (ショワショワと夏虫の求愛の声がする。
日差しは良好、洗濯物も3時間で渇く陽気、青空に映える白い雲。
陽光が地面に照り返して上からも下からも暑い。
唯一の救いはまだマシな潮風があるからか。海が近い都市でよかった。溶ける心配がない。
時折くるスコールのようなゲリラ豪雨は参るけれど。
不機嫌に揺れる尾っぽ。
ツンツンと跳ねる黒髪の頭部から生える猫耳が後ろに倒れている。
ミレー族である特徴は今は幻術によって他人からは見えないようにしている為、普通の青年にしか見えないだろうけど。
それにしても暑い。)
「【海の庭】ねえ……そういやうちにも依頼が来てたっけ」
(自由騎士の本部にも警備の協力を、と来ていたし、そのうち警備任務も入りそうだ。
道行く掲示板のあちこちに宣伝ポスターがある。レジャー関係に力を入れたいんだろうか。
ちょっとした祭りみたいなモンだろうなあと考えながら、喉が渇いてきたので屋台の並ぶ商店通りを目指す。
相変わらず道行く人が多く賑やかなもので、屋台でよく冷えたぶどうのジュースを購入した。
どうやらミレー族の奴隷が魔法で冷やしているらしい。
視線は合えども、その薄暗い目から、ジャミルはすぐに視線を反らした。)
■グァ・ジャミル > (冷えたジュースを飲みながら喉を潤し、また暑い平民地区を歩き出す。
さて今日は、何処へ行って何をしようか、と──。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグァ・ジャミルさんが去りました。