王都マグメール内の平民地区。
その名の通り「平民」が多く生活する。
王都内でも特ににぎわう場所であり、大通り、広場、路地裏、宿、酒場、冒険者ギルド、奴隷市場、衛兵詰所などの様々な施設や商店が存在している。
多くの種族、身分の人間が往来する場所である。治安も比較的良い方である。
しかし、それが絶対というわけではない。
濡れ衣を着せられた平民や貴族、王族、囚われた捕虜などが広場で晒し者にされたり、下手に路地裏に入れば襲われることもある。
腐敗した衛兵や役人の罠にかけられることもあるかもしれない。
平民地区と言えど、いまや様々な危険が潜んでいる。
※平民地区の設定にあう範囲で、色々な場所、シチュエーションなどを考えてお遊びください。
なお、ご自身で考えられた施設などとして遊んでくださっても構いません。
Time:14:37:34 更新
■フォンティーン > 「連絡もせずに街を空けてしまって申し訳なかった
――……いや、うん、申し訳なかった。」
少しと表現しただけあり命の流れが違う身にとっては感情の揺れを齎すものごと以外、適度に流す癖が身についている。
逆に、感情の揺れがあった事柄はまるでその時を切り取ったかの様で、日の流れを無視したかの様に明らか。
諸々事情があったとはいえあの振舞は反省頻りと、一度謝罪し、何か口籠った後に改めて謝罪し直した。
一つ気に掛かっていた不義理を少し果たせたような心持で鬱々と抱えていた空気は更に一段薄くなった事かと。
「ありがとう。一人で広い卓を占領するのは少々気が引ける故。
――なるほど。然し少し目を離してる間に2人の子持ちとは驚いた。
ひてんまる、すくなまる、…君の名前寄りは幾らかよびやすいな。まるは兄弟分の証とかか?
―――……~~、」
目立たぬ席に陣取っていたのは、この街で一人で活動するからには変に目立たぬ方が良いという過去の知識と、
7割自身の心持ちに引っ張られての事ではあったが、周囲や店の迷惑を気にして仕舞うのも一つ。
成程と相手の言葉を受け止めた割に語弊を重ねる様な口を利きつつ、教わった名前を口にしてみた。
まるで名前に反応したかの様に反応する2匹を見て一瞬胸が締め付けられたように呻き、
危うく上に掲げた平を揺らしてしまいそうなのを耐えて移動先の卓へと運んだ。
彼等が何故自分を見付けてくれたのか。
――賢げで人の言葉を理解している様子を見てもやや落ち着かぬ所はあったが、
何しろ仕種が愛らしくてぬくもりが愛い。
料理の移動を済ませて椅子に座ると肩まで登ってくれるのに木漏れ日の様に笑い、
「ふは、――可愛すぎないだろうか。トキ、ずるいぞ君。」
髪が下手に毛玉殿達の小さな手足に絡まぬ様に項を出す様にして裾を絡げると、
編み込みを解いて逆側の肩に流した。彼の注文する料理を聞いた後で、
嘗ての趣味じゃないサイドメニューにはてと首を傾げ。
■影時 > 「少し、ね。諸々健勝そうで何よりだ、と。ン?」
あの時はどうだったか。その時はこうだったか。思い返し、思い起こすことは色々ある。
冒険者を長くやっていると云える頃合いになれば、出会いと別れは幾度も繰り返すものだ。
長命種じみた体質こそあっても、十年、百年といったスパンの年月を少し、と扱うにはまだ至っていない。
とはいえ、だ。暫く会っていなかった知己が健勝であるというのは、とても喜ばしいことである。
脳裏に微かに覚えた時世的なずれ、引っ掛かりよりも、胸中に起こる感情こそを今は優先する。
鼻が利く毛玉たちは、何か気付いたかもしれない。
彼らが棲まっていた森は、元は長命種たちが住んでいた森でもあった。
知己にもエルフが居れば知った匂いに近かった、というのも若しかすれば――あったのだろうか。
そんな小さな生き物の胸中にある何かまでは、男もまた察しようもない。
ただ、件の死角的なエリアの席は二人で使うには手狭、小振りであった。二匹も居れば尚更に。
「良いとも。異存ない。
……子、というか、子は子でも俺の子分って奴さ。
こっちがヒテンマル、で、こっちがスクナマル、だ。以前仕事で踏み込んだ森で逢った処を、連れ帰ってな」
うろちょろする、じっとしていられない時もある二匹には、手狭よりも広い方がいい。
手を差し伸べられれば、二匹の毛玉たちはわぁと前足を挙げて、ぴょいっと気軽な素振りで手に乗る。
掌のうえをきょろきょろと見回し、歩き回り、親分=飼い主の紹介を聞けば、よろしくとばかりに尻尾を立ててみせる。
卓を移る間、掌に載せてもらう間は大人しく。
椅子に座って落ち着きを得れば、勢いよく肩上まで登ったりもして見せることだろう。
その様子を眺めつつ、隣席のテーブルに腰のエモノを立てかけ、先程の卓に合った皿をひょいと移そう。
それが済めば、男は自分の食事を頼む。
黒パンに厚切りベーコンのステーキ、野菜の盛り合わせ、それと塩をかけていないナッツ類と。
多すぎず、さりとて少なすぎず。塩含めた刺激物をかけていない種類は勿論、二匹に与える分だ。
■フォンティーン > 記憶を掘り起こすよりも、当然の様に滑り出た当時の呼び名に明朗な回答があれば、
それ迄の鬱々とした空気に晴れ間が差す様に頬笑んだ。
「少し間が空いたな、友よ。会いたかったぞ。
――嗚呼、勿論良いのだが…」
少し――とは長命種である娘の感覚。
見てくれを変えている身、人に紛れて暮らす事を選んだ身としては、
人の感覚と大分違いがある事を認識し擦り合わせるべきだが、今は忘れて其の儘だ。
という迂闊さも、会話相手が相手である証左。
自身が腰かけていた卓は所謂2人分の椅子しかなく、其れ相応に天板も小ぶりだった。
相席を請われれば是非も無しと頷けど、周囲に視線を巡らせ近くに4人卓の空きがあるのを見ると、視線で店の人間に問うた。
簡単に許可を得るとそちらを指さし、
「そちらの席を借りるのはどうかな。
小さなお客様方に狭い思いをさせてしまうもの。
――この子達はトキの子?昼餉でも食べにきたのかね?」
人間達ならば、特に相手ならば器用に何処でも過ごしそうだが、
先程の器用な人渡りの術を見せた毛玉殿達に不自由はさせたくないとの提案。
聊か語弊のある問い掛けをしながら、自分に懸念気な視線を向けてくれた毛玉殿達へとお礼を兼ねて手を差し伸べた。
卓移動の乗り物と、受け入れて貰えるかは果たして。踏み台にされてもそれはそれで本望。
■影時 > 毛玉と雑に呼ばれるシマリスとモモンガたちが、何を嗅ぎ取り、感じ取ったのか。
それこそ二匹に聞かなければ分かるまい。
二匹が言葉を話すことは無いが、少なくとも人の言葉は分かる素振りを見せる時点で、ただの毛玉ではない。
飼い主に引っ付いて迷宮や危険地帯に潜り、死線の空気を幾つも吸ってレベルを上げた毛玉だ。
人混みの雑踏は行く気がしないにしても、酒場の人の流れ位ならば、ひょいひょいと縫って進めるらしい。
――その上で結局何を感じて、引かれたのだろう。
進んだ先にある卓の上にある木鉢に盛られた新鮮な野菜の匂いか。
故郷の森とは違うとはいえ、嗅ぎ馴染みのある種族の者のの匂いであるか。それともか。
嗚呼、もっと単純かもしれない。毛玉達は感情の匂いに敏感なところがある。
何かお困り?お困り?と言わんばかりに、好物の野菜の匂いよりも先に、物思いに耽ってそうな姿の顔をつぶらな瞳で見上げて。
「おうとも。覚えてくれてたか、フォンティーン。相席良いかね?」
そして、もちろん。覚えている。忘れもしない。
いよう、と手を振って見せながら相席を求めつつ――許可を得る前に先に動く。
腰の刀を鞘ごと外し、羽織の裾を払って卓の反対側の椅子を引く姿の装いは、いくらか変わっている。
変わっていても凡その全体の意匠は、以前とはそう変わっていない。
大きく変わっているとすれば、卓上におすわりしてみせる二匹の存在だろうか。
■フォンティーン > 樹の鉢に盛られた緑の山。
春先の恵みと言わんばかりに青々と輝く其れを漸く一つ木のカトラリで突き刺して口の中に放り込んだ所、
狭い視界の中――序でに言うと聊か縁の緩んだ、所謂涙目がちの目の端にちょこまかと動く影があった。
其れはもう如何やってこの荒くれ者達が点在する中を無事に、粗相無く渡ってきたのか。
一歩踏み出せば危険地帯とも言え兼ねない所を器用に――
「…いやでもあぶな、わ……え、――?」
危うさと紙一重の芸を見るような心持から我に返ると伏せていた睫毛を上げて数度瞬き。
影達はと云えば慣れた風に泳ぎ渡った後で何故か自身の卓にちょこんとおわす。
魔力で操られた風はない。惚けた状態と云えど瞬時にその確認はとりつつ、小さな身体に纏う衣服に野生の其れでないのも理解した。
ちょこんと居る毛玉と視線を合わせたところでかかる声に、更に上へと顔を上げた。
瞬きの動きに目が零れ落ちそうな風。
「え、トキ――か?」
覚えていないとは到底言わせない所作がそこにあり――
■影時 > 飯と云っても――兎に角沢山食べたい、と言うほどでもない。
冒険者は身体が資本、もりもりバクバク食べないと、というような肩に嵌めた印象は否定しないが、個々人に寄るだろう。
だが、だからといって粗食では力が出ないのも確か。幾つか揃えて頼むかな、と思っていれば。
「……ン? あ、おい。どうしたヒテン、スクナ?」
酒場に踏み込み、空いた席の一つでも陣取ろうかなと思っていれば、不意に。そう、不意に。
肩と頭の上で鎮座していた二匹の毛玉が、ぴこっと耳と長い髭を震わせて飼い主から飛び降りる。あるいは伝い降りる。
何を感じたのか。あるいは何を聞いたのだろうか。
行き交う人の流れを慣れた風情で、縫い躱し、どこかのテーブルの上へと攀じ登って上がってゆくのだ。
人様に紹介するときは子分と呼ぶ毛玉たちだが、この辺りの気侭さ、不思議さ加減は言い聞かせようもない。
何か興味を引いたのだろうか。
くしゃくしゃと髪を掻き、二匹が向かった方にある一角へと歩を向ける。
「って、――……よぅ、久しいなぁ」
そこはこの時間、このような風情であればあまり目立たないかもしれない、死角的なあたりだ。
その卓に攀じ登った、白い法被を着た茶黒の毛玉たちが、不思議そうな眼差しで息を吐く素振りを見せる顔を見上げ、覗き込む。
そんな子分たちの様子を見遣りつつも件の卓の傍へと寄り、声をかけようとすれば、目を瞬かせる己を自覚する。
知らない顔ではない。久方振りと呼べる顔と姿がそこにある。目尻を下げつつ、声をかける先は己を覚えているかどうか。
■フォンティーン > 方角を間違った――等という冒険者の端くれとしては穴を掘って埋めるレベルの失態から数日。
元々が伝手を辿った街で到着間も無く仕事を入れる予定だったとは言え、
懐が寂しい状態でこんな場所(食事処)いるのも又生存能力という意味で非常に拙い事だろう。
「とはいえ、なぁ……」
傍らにいる精霊たちを発現したらもう片っ端から怒られるだろう為体。
――然るにこの様にギルドの端っこで温野菜を突いている。
活気ある食事時だとは思われぬ湿った空気に肩と頭を垂れた一見人間にしか見えぬ者が座するのは、
物や人の影になり余り目立たないだろう一角。
旅装は解いている物の、状況から来る馴染の悪さが微妙に悪目立ちをしている状態で、
時折思い出した様に自分の前にある皿を突きはするものの如何も進みが悪い様子で息を一つ吐く、という事を繰り返していた。
物思いがある時というのは近視眼がちになる所。
況して行きかう人が引っ切り無しに音を立てる扉の方なぞ気に掛ける余裕もない。
当然、其処に一人新手がいたところで――。
■影時 > 昼間を回った頃合いの冒険者ギルドは、がらりと――してもいない。
人はそれなりに居るし、居ない時もある。
殊に季節の変わり目のような時期については、人の出入りの変化は著しいと思うのは、この街に腰を据えて長くなってきたからだろうか。
「……――まぁ、春だからなあ」
平民地区にある冒険者ギルド、その受付の列に並ぶ一人の男が横目に周囲を眺め遣りながら嘯く。
季節が変われば人の動きが変わる。魔物の動きも活発化する。
被害が出ればその対応に追われるし、経験則として対策したいと思うなら、それを見込んだ依頼も増える。
戦いが想定される依頼の類で此れなのだ。採取の類の仕事もまた、同様に変化がある。季節が変わって芽吹く植物の採取の依頼も増える。
であるなら、遣わされる人間もまた、悲喜こもごもな有様で対応と変化に迫られるというわけ、だ。
列が進み、男の順番が来る。この国から見れば余所者な装束もまた、この街では時偶に見られる類でもある。
それなりに顔馴染みになり、それなりに仕事をこなし、信用と業績を培っていれば仕出かさなければ白い目で見られることもない。
「依頼の品だ。間違いは無ぇハズだが、検品は依頼主に頼むか場所を改めてやるのをお勧めするぞ」
ただ、奇異な目はあるだろう。受付嬢が向けてくる顔がまさにそれだ。
男の纏う白い羽織の肩、そして頭上に鎮座した茶黒の毛玉な生き物達が、そうさせてくる。
奇妙な取り合わせを乗せた男が、ごとりとカウンターに出す瓶詰と書類が今回の依頼の品、納品すべきものだ。
瓶の中身は一塊のキノコ。キノコと言えば大体が食用か有毒かだが、今回の品は後者だ。薬用としても使える有毒さだ。
ある迷宮の暗がりに群生するものを持ち帰り、納品せよという依頼の報告を済ませれば、報酬が入った革袋を受け取り、受付から離れよう。
男の雰囲気とはミスマッチな生き物たちは、暇そうに欠伸をしたり、顔を洗う仕草を見せたりと気侭そのもの。
ぺたんぺたんと尻尾で叩いてくる主張が言わんとするのは、この時間だとひとつ。
「腹減ったか?……そういや、昼の鐘も鳴ってたな。飯にでもするかねェ」
身入りが入ったなら、食事にしてもいいだろう。そう思いながら、ギルドに隣接する酒場兼食事処に足を向けてみよう。
こちらはギルド側の様子に関係なく、だいたい人が居る印象がある。
事情は様々。知らない顔があれば、知った顔も居る。今日はどうだろうか。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフォンティーンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に影時さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から平民地区・教会の周囲の住宅地さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に平民地区・教会の周囲の住宅地さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」からシロナさんが去りました。
■シロナ > 「………うん。」
やはり、今日は難しいのかもしれない。何となく判ってはいた。
普通に考えて、公園に人がいるというのはあるだろうけれど、それは昼間の話だ。
夜に人がいるわけがない、皆寝てる。
だから、しょうがない事だろう。
軽く肩を竦めて見せて、小さく苦い笑いをこぼして見せる。
さて、ハルバートを振り回してみるか、と言う気分にもならない。
なぜならば、ここは公園だからであり、訓練場とか、戦士ギルドでもない。
学校の中で、訓練用のを振る、と言うのとも訳が違うのだ。
一応そのくらいの分別はついているつもりでも、在るからして。
「とりま……どこかで、何か飲み食いしてから、帰るかな。」
冒険者の酒場にするか。
普通の酒場にするか。
盛り場にするか。
そこが問題だよね。
そういいながら、公園を去っていく―――
■シロナ > 「………。」
きょろり、きょろきょろ、と周囲を見渡してみる。
こう、邪竜としては、偶には悪い事をしてみたいと思う所もあるのだ。
なんというか、こう……そう。悪いドラゴンらしく、人を攫ったり。とか。
そんなことすれば、速攻で、自宅のヴァールさんに見つかって、逮捕&連行&お仕置きコースだ。
ま、竜の巣が国の中に、トゥルネソルがこの国にいるための、契約のようなものがあるから。
そりゃ、人の国の中にドラゴンたちが大量にいるという事実はそれこそ、それこそなのだ。
恐怖を与えないように、人としっかり過ごせるように。
母親とか、姉…は考えてないけど、家族とかが、皆で考えているのだから、それを壊すようなことはできないのだ。
「でも、ちょっと、淫魔らしく催眠とかで、誘惑とか、良いかなぁ。」
じゅるり、と舌なめずりして見せる。
桜色の唇が艶めかしく月明かりにテロり、と濡れ光る。
夜だし、月明かりのしただし。
そういうゆめうつつな、エロい事くらいは、良いじゃないか、とか考えてみる。
とはいえ、だ。
まずは相手が居ないと始まらないこと、でもある。