2023/07/21 のログ
ご案内:「富裕地区-路地-(過激描写注意)」にミリヤさんが現れました。
ミリヤ > 夜闇の賑やかさとは程遠い、
しん、と静まり返った富裕区の路地。
大通りから大きく外れたその路地を薄桃色の瘴気が覆う。
その中には幾つかの影。

ニ、三は地べたへと這いつくばり、
その者達を見下ろすように立つのは白いワンピースを纏った少女。

「あらあら、どうしてくれるのでしょう。
貴方達のせいで、大事な薬が大変なことになってしまったわ」

その少女は怒るでも、喚くでもなく、
大して気にもしていない様子で、眼下に散らばる瓶の破片と桃色の液体を凝視する。

「貴方達がぶつかってきたのですよ?
大事な商品ですのに、どう責任を取ってくれるのでしょう。
ねえ……答えてくださる?」

少女は声色一つ変えずに、地べたを這う一人の女性の顔を掴み、
妖しい笑みを浮かべながら問い掛ける。

見た目は齢十と少し。
色事の「い」の字すら知らなそうな少女から溢れる淫気な空気に、
眼前の女達は逃げることも、抵抗することもできないでいた。

「憲兵が来たら面倒ですわね。
とりあえず、もう少し人目のないところへ行きましょうか?」

妖しき少女の手が女達へと徐々に、徐々に、迫ろうとしていた。