2023/05/31 のログ
ご案内:「王国北方(過激描写注意)」にヨハンナさんが現れました。
■ヨハンナ > 王国の北方。魔族の国に接しているその地は、タナール砦が陥落すれば戦乱に巻き込まれるのが常である。
魔族の軍勢が堂々となだれ込み、各地を略奪し人々を奴隷にする。
しかし、国が弱体化していてもそれを座して見過ごすような王国軍ではない。
「思った通り、敵はまだ気付いていないようですね」
王国内にまで攻め込んだ魔族の野営地の一つ。
テントが並ぶ中では魔族や彼らの使役する魔物がくつろいでいる他、捕らえられた人間の姿も見える。
ヨハンナは少し離れた丘の上から冷徹にその様子を見下ろすと、片手を上げた。
すると、彼女の背後に騎乗した騎士達の列が一斉に現れる。
「突撃します」
ヨハンナもまた手綱を握りランスを構え、掛け声とともに拍車をかける。
嘶きと共に、少しずつ速度を増しながら駆けていく馬の群れ。
その背中には騎士の槍衾。
魔族も近づいてくる喧騒に気づいたのか。幾人かが慌て始めるのが見える。
「でも…遅い!」
ヨハンナを先頭に騎士達は突撃する。
馬の嘶き、蹄の音。
それらはあっという間に野営地に到達し、最も外側にいた不幸な魔物からどんどんランスで貫いていく。
いくら人間より強大な魔族といえど、騎兵に奇襲を受ければ脆いのだ。
ご案内:「王国北方(過激描写注意)」からヨハンナさんが去りました。