2023/04/10 のログ
ご案内:「◆裏闘技場(過激描写注意)」にキールさんが現れました。
キール > 闘技場の観客席からは歓声が上がる。
普段は上品な紳士淑女たちも仮面をつければその本性がむき出しとなるのか、唾を飛ばし、掛札を握り振り上げて興奮に興じる者や、闘士たちの躍動し、ぶつかる筋肉に見惚れる淑女たち、男と男の命の取り合いに興奮する者や、その投資に蹂躙される様を思い浮かべる紳士淑女、様々なものが様々な目的でリングに熱い視線を向けている。

男は今、その視線の集まる闘技場の中心で自身と同じぐらいの体格の戦士とがっぷりと組み合っている。
二人の足は石畳の上を踏みしめ、僅かに落とした腰、互いの腕や肩を掴みながら額をぶつけ拮抗状態。

闘技場を照らし出す明かりによって、男達の全身を作る筋肉が作る影を生み、ぶつかる拍子に散る汗は煌めき、汗ばむ肌は輝いている。

「ふっ!! うぅぅぅぅ!!」

ギチ、ギチと闘士たちの太い首は額から伝わる相手の力を受け止め背中から僅かに曲げた膝から大地を踏みしめる足をへと地面へと逃がしている。
少しでも頭を引けば差し込まれるのが分かる闘士達は一歩も引かずに力比べの様相。

吐き出される吐息や背中や腕の汗は白い湯気となり観客達に闘士達の気迫を幻視させる。

キール > 組み合う男達の筋肉がミチミチと音を立て悲鳴を上げる。
互いが鏡の様に相手の肩と肘に指が食い込み締め上げる。
相手が掴むキールの体はまさしく鋼のようで指はわずかに喰い込むだけにとどまったが、キールの握力により相手の肩と肘の骨が砕ける音が響く。

其れは歓声の中でも確かに響き、耳の良い観客達には届いたのか、さらに歓声が強くなる。

「おぉぉおおおおお!!」

キールが上げる雄叫びはそんな観客達の歓声を塗りつぶし、闘技場に響く。
握り折った肩を引き寄せ相手の体を揺すると共に砕いた肘から手を離し、僅かに引け高い位置に上がる腰、その股間を下から腕で叩く様に跳ね上げ、巨躯の男の体を地面から引き抜く様に持ち上げれば頭を下に宙を舞う体。

キールはながれにのり宙を舞った男の体、開いた腋に手を差し込み、腰に手を添え円を描く様に巻き込みながら相手の頭を闘技場へと叩きつける。

石造りの床にキールの膂力も加わった力で叩きつけられた頭蓋にはひびが入り、力の向きを崩された首は砕け、背骨はいびつに曲がる。

巨躯の男達によるダイナミックな技により響く鈍い音、地面に突き立てられた男が顔の穴という穴から血を吹き出しながら仰向けに倒れ重い音を立てれば、観客達はその試合の終わりに歓声を上げる。

外れた掛札は宙に舞い、花吹雪の様に舞台や頭上から舞い落ち、拍手や称賛の声は全てキールに注がれる。
それにこたえる様に腕を突き上げると、湯気立つ体のままリングを見据える。
出てくるのは次の試合相手か、はたまた、勝者に何かをしてほしい紳士淑女の遣いとなった運営か。

ご案内:「◆裏闘技場(過激描写注意)」からキールさんが去りました。