2023/02/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区(過激描写注意)」にベルナデッタさんが現れました。
ベルナデッタ > 夜の貧民地区。治安の悪いこの街では、まず堅気の者は出歩かず、道を行くのはごろつきばかり。
しかし、その狭い通りを行くのは、それに似つかわしくない修道服姿の女。

「はぁ…昼に来るべきでしたね」

ベルナデッタはため息をつきながら歩く。その額には汗が滲み、服装は少々乱れている。
こんな場所を主教の修道女が一人で歩けば道理であろうが、先ほど柄の悪い男数人に絡まれていたのである。
泣く子も黙る異端審問官の肩書も、無知なごろつきには通用しない。
しかし彼らが不幸なのは、そんなごろつき程度であれば叩きのめせる実力も、
ベルナデッタは持っていたことだろう。

「せめて護衛に誰か連れてくるべきでしたか…いやしかし目立つのも困りものですね」

彼女が今回ここに来たのは、とある主教の司祭がここで姿を消したからである。
その司祭の担当する教会は別の地区であり、彼にここを訪れる理由はない。
にもかかわらず彼はここで目撃され、それを最後に消息を絶った。

「人間の犯罪に巻き込まれた可能性も、ありそうですけどね…」

ベルナデッタはその事件の調査に派遣されたが、正直に言って魔族絡みの事件であるとは断定できなかった。
ここには魔族以外の悪意も山のように存在するのだ。

「さて、最後に目撃されたのはここですか…」

ベルナデッタがたどり着いたのは、とある路地。
一見すると何の変哲もないその道を、ベルナデッタは調べ始める。