2022/10/12 のログ
ルヴィエラ > 「――結果的に、其れが巡り巡って、居場所を護る事になる。
『私達』の居場所を、だ。
それと、女を抱くのなら、孕ませる気概が無ければね?」

(立場は所詮、手段でしかない
其れが在れば、何かと便利であると言うだけの事だ
只生きるだけならば、遠い辺境の地へと向かえば良いのだろう
だが、人の営みの中で生まれたならば、人の営みの中で生きるのが最良であり
何よりも己は、人の中でしか生きられぬ存在でも在るのだ

何処か、説教めいた言葉を並べ始めた女に、少しばかり瞳を瞬かせつつも
明確に咎められぬ限り、止める事の無い掌の悪戯は、根本が夜魔である証かも知れず。)

「君が自力で脱出できるなら、私が取引を持ち掛ける必要だって無いからねぇ。
確かに、義理なんて物は無いし、あくまで私は君にとって、優先度の低い同胞なんだろう
だが、そうだね、必要なのは間違いないさ。 其の上でつい、悪戯したくなって仕舞うのは…。」

(指先が、先刻よりも深く胎へと沈む。 緩々と縦に、横に、肌の上から圧して揺らして
手遊びに愛でる女の子宮。 当然ながら女の推測正しく、愉しんで居るのは明白

されど――ふと、其の首筋に柔く唇を触れさせれば、其の肌を擽り
胸元を抱く掌で、乳房の先端を、微かに撫ぜて。)

「――――王の冠が、私の想う以上に優しく、構ってくれるからだ。」

(――取引とは関係ない。
今は唯、単純に――夜魔なりに、じゃれて居るのに近い所

グルゴレト > 高位となればなるほどに魔族というものは不老に、不死に近くなるもの
故に孕む・孕ませるといった、子孫を残す意味合いは薄くなる
女を抱く、抱かれるという行為は互いの感情を確かめる行為というものに趣が近くなる…
と、女は思っていた

「夜魔の矜持というものは、聞いても理解が及ばん…
 ──其方、矢張り遊んでいたのだな」

悪戯、と明確に口にしたルヴィエラをじ…と睨めつける

「ッ、ふ……。優しい…?莫迦なことを…我は魔王以外の雄になぞ興味もない」

ルヴィエラの指に導かれるまま、意思とは別に雌の肉体は熱を帯びてゆく

「そして夜魔の夜遊びに付き合う気もないぞ。
 …もっとも、下賤な者のような振る舞いをしない其方を評価はするが」

此処を訪れる者は、往々にして自身をモノのように
あるいは雌として扱う者ばかりだった故に

ルヴィエラ > 「夜魔の矜持と言うよりは、私の矜持と思えば良い
須らく、女と言う存在を愛でる所は同じだがね。」

(緩やかに、乳房へと指を這わせ、其の膨らみへと沈める指
睨む視線へと、先刻までと何ら変わらぬ、柔和な瞳で迎えながら
愛撫は次第に、其の感触を強めて行く一方、か

乳輪に指が這い、くるくると円を描いて擦り上げれば
また、微かに零れ始めた艶声を求める様に
下胎に触れて居た指先も、もう片方の乳房を捕えて弄ぶ。)

「興味が無くとも、付き合ってくれるのだからね。
先刻から、悪戯を一喝すれば良い物を、そうしないのは
……私を、余り早く追い出さずに居てくれて居るのだろう?」

(己が要求を、適えてくれて居るが故だろう、と
己が勝手に感じた、女の優しさ、を指摘する
例え、女の価値観が、魔王と其れ以外の有象無象に二分されるだけだとしても
其処に感じ取る物が在るのは、此方の勝手なのだと言い包めては

緩やかに、己が膝を女の両脚に割り込ませ、緩く開かせる
尻肉へと、或いは菊孔へと、密着する事により、触れる下肢の熱、其の気配を教え様か)。

グルゴレト > 「…都合の良い解釈だ。人の世で生きてゆけるのがよく理解る」

小さな溜息
しかしその溜息にも、わずかに熱の籠もりを感じさせる
次第に刺激を強めてゆく愛撫に雌の肉体は敏感に反応し
ぷっくりと盛り上がるように膨らんだ乳輪がルヴィエラの手指へと心地よい感触を返す
その先端もまた、刺激に反応し固く、尖り

「どの道、枷に捕らわれたこの身に抵抗する術はない。
 それとも口で抵抗すれば…いや、其方はそれで止めるだろうな」

は…と吐き出す吐息は熱く、しっとりと汗ばんだ肌は下胎から生まれた熱が白い肢体を火照らせていることを示す

「…忘れるなルヴィエラ…、飽くまで"不本意"だ」

差し込まれた膝にくちゅりとした水音を響かせながら、そう言葉を手向ける

ルヴィエラ > 「図太く、そしてしぶとく生きて行くのが、人の世を渡るちょっとしたコツだよ。」

(口端を吊り上げ、あくまで戯言めいて、そして何処か舞台台詞めいて言う
世を渡る道化など、他者から少し、呆れられるくらいで丁度良いのだ

指先は――もう、悪戯、の枠には収まらない位に深く、乳房へと沈んで居よう
女の唇から、容認、とも取れる言葉が零れ落ちたのも、其の辺り
乳房の根元から指先が、先端に向けて強く、されど苦痛にならぬ程度に搾り上げる
尖り立った先端を指に挟み、其方は強めに捏ねて遣りつつ
肌に、薄らと指の痕を。 ――女の強靭な肉体では、僅かな時間であろう其れを残せば。)

「不本意なのは、初めから分かり切って居る事だ。
……私は、其れなりに狡い自覚もあるのでね。」

(女の背後で、互いの肌を阻んでいた布地の気配が、消え去る。
直に触れ合う、肌同士の感触と熱と共に、開かれた女の秘裂へと触れる、熱塊
長大な威容で在りながら、視線を落とせば、其の雄の形が
夜魔らしく、雌を堕とす為の形をして居ると、予感出来るかも知れぬ
其の先端が、秘裂へと触れ、膣孔を浅く押し上げ。
其の儘押し入らずに、狙いを逸らして、代わりに肉芽を砲身で擦り上げ

ゆっくり、ゆっくりと其の身を昂らせて行く。 ――薬も、呪術も用いない
拷問や尋問や調教や、そう言った類の目的では無いのだから――必要は、無い)。

グルゴレト > 狡い、などと自ら口にする男
強者たる魔王の冠であるグルゴレトの敬愛する主とは、真逆だろう
そのような魔族に身を委ねるのは、文字通りの不本意だった

しかし礼儀を示し、己の有り様をおそらく偽りなく語った
このルヴィエラという魔族へのある種の敬意
ここで人間からの不信感をこの男に抱かせるのは、簡単だろう
だからこそそれを招くようなことはするまいと、グルゴレトは沈黙を貫く
艶のある唇から熱の籠もった吐息が漏れ、白磁の肌に薄く汗が伝い…

「…知恵、がまわるのであれば…今後、仕事は安請け合いしないことだ、な……」

浅くなった呼気に言葉を僅か、阻まれながら、そう言葉を返す

擦り上げる肉棒の先端に厚いぬるりとした感触が伝わる
女を知り尽くしているといっても過言でないだろう夜魔の手指にかかれば、
強大であろうと雌には違いない己の肉体もまた熱く火照り、蜜を垂らす

「…どんな人間が其方を我の下へ寄越したからは知らないが…遅くなりすぎても疑われるだろう」

人間は、下賤ではあるが莫迦ばかりではない
人の世でうまく渡り歩いているとはいっても、まったくの疑いをかけられていない…ということはないだろう
振り返らずとも、此処に訪れること、そして不必要に時間をかけることはこの男にとって危険なのだ

ルヴィエラ > (争わずに済むのならば、其れに越した事は在るまい
己はあくまで雄であると同時に、親であり、道化だ
王と呼ばれ得る存在とは、根っから比べるべくもない
己が望みを適える為ならば、強者である必要すら無いのだから

そんな、真逆を主とする女の存在は、逆であるからこそ美しい
自らの信じる者に全てを捧げんとする其のありようは
己とは相容れぬ物とは言え、理解し、認める事は容易かろう

己に抱かれる事も、不本意である事は間違いないと言うのに
――唇から零れたのは、相変わらず、忠告や、気遣いの様な言葉ばかりなのだ。)

「……御忠告痛み入るよ。 今度から、此処へ訪れる時は、万全の注意を払おう。
それと…、……やはり、優しいんじゃあないかな? 君は。」

(まるで姉か母親だ、と、思い描いた事を其の儘言葉に変えて伝えれば
揶揄いながら腰を引き、再び熱塊を女の秘裂へと押し当てる
膣孔を浅く押し広げ、そして、今度は其れで終わらせない
太い砲身を其の儘押し込み、肉襞を引き延ばし、抉じ開け乍ら、女の胎を蹂躙しては

膀胱の裏側を抉る先端が、スポットを抉り、掻き乱して
其の儘の勢いで、女の奥深く、肉の扉を深く抉るまで、一息に腰を突き上げよう
肩口へと、柔く歯を立てながら、少しずつ身体を起こせば
其の身体を、己が上で踊らせる様に、ごじゅん、ごじゅん、と律動を始め。)

「……もし、此処から抜け出せる事が在るなら。」

(――ふと、女の耳元で。 小さく囁く。)

「……其の時は、力になろう。」

(――己が助力が、あくまで、必要であれば、其の時は。
子宮を押し潰し、下胎に、熱塊と共に輪郭が浮き上がる程、力強く抉りつつ
あくまで、己だけでは無く、女にも快楽を与えようと、其の弱みを探り当て
其の度にきっと、律動が、女の悦い場所を狙い定め、快楽を、強めて行く筈だ)。

グルゴレト > 「下衆や無礼な者ばかりが訪れる、この場所に珍しくも其方のような者が現れたが故 …気紛れにすぎない」

二度も優しいと評する男の顔からはその視線を逸す

「──姉や母親を抱こうとする者がいるか……ッ、ぅ、ふ…ッ」

長身の女の膣はその長大な肉塊を根本までしっかりと咥え込む
夜魔の経験をもってしても具合の良い
魔王が娶るに相応しいだろう極上の魔器を思わせるその胎は熱く、灼熱の舌が舐るが如く──

「っ、か、は…ッ ッ、ふ…」

深い、その奥底までを穿たれ女の腰が小刻みに震える

「…ふふ。しかし魔王の持ち物に、手を、出したのだ…」

「我を手助けした、とて…無罪放免とは、なるまいな…ッ」

誂うような言葉に返す女の言葉もどこか冗談めいた色を感じさせる
人間の城の地下ではじまった魔族同士のまぐわいはその後も続き、やがてその地下からは仕事を終えた人間が一人階段を上がってくる
ただそれだけの出来事として、王城の中では何の疑惑もなく時が過ぎるのだろう──

ご案内:「王城地下牢・最奥の牢獄(過激描写注意)」からグルゴレトさんが去りました。
ご案内:「王城地下牢・最奥の牢獄(過激描写注意)」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(過激描写注意)」にベルナデッタさんが現れました。
ベルナデッタ > 【待ち合わせ中です】
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(過激描写注意)」にリノさんが現れました。
リノ > コクマー・ラジエル学院の地下書庫へと続く道。そこを歩いている教師である悪魔。
学院では比較的平穏に暮らしていたつもりだが……「遊び」を完全に封印していたわけでもない。
ましてや街の中ではそこそこ「遊んで」いたのだから、何者かに気づかれる可能性はある。

今日は一日どこかから見られている感覚があり、それがどちらかと言えば剣呑なものだったと察したため、
仕事で必要な事を一通り終わらせた後で、仕事の続きと見せながら地下書庫へとやってきたわけだ。

今日は曜日的にも恐らくやってくるものはいないだろう、という心算もある。
そう言った部分も含めて、相手を釣ろうという考えで。
無論、何もないならそれでよいのだが、そうもいかないだろう。

地下書庫のカギを開けて扉を開き、そのまま室内へと入っていく。書架の辺りまではいかないものの、手前の少し広くなっている場所。

扉には特に鍵をかけるでもなく入れば、今立つ場所でくるり、振り返った。

ベルナデッタ > 学院の生徒やその周辺の住民が、不可解な状況で行方不明になったり廃人になったりしている。
そのような情報を得た異端審問庁は、それを魔族の仕業であると考え調査を開始。
その犯人が学院内部にいると考え、捜査の為にベルナデッタを、
表向きは神学の臨時講師という形で派遣した。

そして彼女は今、学院に講師を装い潜む魔族、リノを特定し、討伐の機会を伺っている。
標的は地下書庫に入った。絶好の機会だが……恐らくは向こうも、
見られているのに気付いているのだろう。

だが、正体をはぐらかすでなく、こちらを消す気であるのなら好都合。
正面からぶつかるのみだ。ベルナデッタはリノに続いて、扉を開き彼女と対峙する。

「こんばんはリノ先生…いえ、魔族のリノ・シトリー」

振り向いたリノに驚くこともなく、ベルナデッタは笑みを浮かべながらそう話しかける。
だが、その澄んだ青の瞳は笑っていない。

「貴女が学生達にしていること、こちらは分かっていますよ」

リノ > 扉の開く音。振り返っている己の目に入るのは、先日神学の臨時講師としてやってきた女シスター。

「あぁ、ベルナデッタさん。……まぁ、そうですよね。」

確認した姿と、向けられる言葉に小さく肩をすくめれば。

「ええ、多少は『遊び』ましたよ?
ただ、貴女の手に入れた情報の全てが私のせいだと言われるのは心外ですねぇ。
……『遊んだ』結果、『少し外交的』になって別の魔族に耽溺したとか、『自分の望むもの』を理解して多数の男女と交わったとか、
『素晴らしさを理解』して、自分で慰めること以外に興味がなくなったとか、全てその子たちの望みをかなえてあげただけ。
そこから先は、本人の問題ではないですかぁ?」

魔族とも少し違う、悪魔と言う存在。
存在自体が冒涜的で、退廃的で、その権能の行う事を生業とするが、あくまで自分は『与える者』である。
与えたものをどう使おうと、それは相手の勝手なのだし、その結果どうなるのかは本人の勝手だと悪魔自身は思っているが、
人間の側からすると、何をいけしゃぁしゃぁと言っているのかと聞こえるかもしれない。

ベルナデッタ > 「成程…貴女は遊びであの子達の人生を滅茶苦茶にしたと…」

そう静かに言いながら、ベルナデッタは後ろ手で書庫の扉を閉め、鍵をかける。
リノを見据える目には、冷笑が浮かんでいた。

「麻薬の売人のような理屈ですね…相手が求めたからやっただけ。
ですが、与える人間が居なければそのような子も道を踏み外さず、
現実との折り合いを学んだはずです…」

そして、つかつかとリノに向かって歩いて行く。
その修道服に手をかけ、脱いでいきながら。

「貴女も、王国の公文書官であれば、性交をもって魔族を浄化し滅する異端審問官の話は聞いたことがあるのでは?
私が神学の臨時講師というのは表向きです。そちらも十分務められますがね」

下着を脱ぎ、脇に置いて、ベルナデッタはずい、とリノの前に立つ。

「私も貴女と『遊んで』あげましょう。貴女の生を『遊び』で終わらせてあげましょう」

リノ > 「あら、それはあの子達に失礼でしょう?あの子達も立派な一個の人格を持った人間です。
その人間が選択したことを否定することは誰にもできません。
たとえ、それがいかに破滅的だったとしても。」

冷笑を涼し気に受け止めれば、近づいてくるベルナデッタの様子にくすっと小さく笑いをこぼして。

「あら、怖い怖い。貴女の『遊び』と私の『遊び』は違うものでしょうけどねぇ。
……まぁ、いいです。そういうわけでもなければ、こんな所に引き込んだりも致しませんし。
さて、『貴女の好み』はどんな姿なのかしら?」

そう言葉に紡げば着衣がすぅっと消えていく。
そして現れた首から下の肉体は、ベルナデッタにとって愛すためには最も理想と思っている造形を取る。
同時に、視線を合わせて魔力を軽く送ってみるものの

「……ふむ。恐らく魔力の類は効果なし、と。少し面倒ですが、まぁ……どうとでもなるでしょう。」

ベルナデッタの特性の一部を確認して、少し表情が変わる。
軽妙軽薄な、おっとりした様子から、当意即妙の危険な笑顔に。
また、ここまでの行動からもベルナデッタを侮っている事はないことは知れるかもしれない。
そういう意味では、お互いに油断のならない相手、だろうか。

ベルナデッタ > 「選択を尊重することと、崖から落ちる道を教えることは、違いますよ?」

艶めかしい白い肌と、リノに負けず劣らず肉付きの良い身体を惜しげもなく見せつけながら、ベルナデッタは言う。
彼女は主教の人間であり、宗教とは時に、悪い選択をした人間を止めるものだ。

「貴女の墓になるのですから、もっと素敵な場所を選んでも良かったのですよ?」

着衣が消えて現れたリノの裸体は、スーツの上から伺えるものとさほど変わらない。
豊満な胸、滑らかな肌、ベルナデッタと同じく体毛の無い体。
リノ本人にも見慣れているであろう女体だ。
それは恐らく、女魔族であればどんな体であろうとも滅ぼしがいがある、ということだろう。

「どうとでも、なるといいですね?」

彼女の攻撃的な笑顔に、こちらも笑顔を返す。
口ではそう言っても、油断ならぬ相手であることはベルナデッタも感じている。
裸の女二人が向き合っているとは思えないほど、剣呑な雰囲気が部屋にたちこめる。
それを破るように、ベルナデッタは踏み出し、リノの間近に寄った。
ふに、と互いの巨乳が接触し、そして、彼女はリノの唇を奪う。

リノ > 「……なるほど?こうなると、別の手段も考えたくはなりますけれど、まぁ……今回はいいでしょう。」

自分の姿がそのまま現れるのであれば、股間に一物が現れるはず。
この時点で、ベルナデッタがレズビアンである事を察する。
そう察すれば、逆に男根の快楽も教え込もうかなどと考えてしまうのは悪弊なのだが、そんな余計な事をしていて何とかなる相手でもあるまいと。

踏み出してくるベルナデッタを抱き留めるように少し後ろへと身を引けば、ぶつかるのではなく、吸い込まれるような感触になるか。
まずは出方をと考えているが故に、されるがままに唇を奪われるものの、それをそのまま受け入れる。

そのまま薄く唇を開けば、彼女の意図に合うかどうかはともかくとして、こちらからも舌をねじ込もうとしていくだろう。
受け入れられれば唾液の交換の形になるか。

リノは人の欲望から生まれた存在故に、そうあれ、と思われるとおりの存在である。
がゆえに、その体液は魔力ではない、物理的な媚薬。
それの効果があるのかどうかの反応を見やりつつ、接触した乳房を己が乳房でこね回すような動きも始める。
腰から胸へとくねらせる、淫らなダンスのような動きを見せて。

ベルナデッタ > 「んっ……ちゅ…」

互いの柔らかな唇を食むのもそこそこに、彼女が口を開けばベルナデッタも合わせ、伸ばした舌先がぶつかり合う。
そのまま濃密に舌を絡めながら、互いに唾液を贈り合う。

(…ッ!?これは……)

リノの唾液を口に含んだ瞬間、ベルナデッタは異変に気付く。
通常の淫魔の類であれば、その体液の媚薬効果も魔力由来。
ベルナデッタは神々の加護で無効化できる。
しかし、リノのそれはまるで、通常の媚薬を飲んでいるかのよう。
勿論そのような場合に備えベルナデッタは耐性を付ける訓練を怠っていない。
だが、普段よりは…苦戦する相手だろう。

「んっ…は、ちゅ…」

しかしながら、ベルナデッタの体液も、魔の存在には破滅をもたらすもの。
リノの魔力を少しずつながら確実に削り取っていく。
そして、その効果がもたらす危機感は、加護の力によって快楽に誤変換される。
つまりは、互いに媚薬を贈り合っているようなものだ。

「はっ、ん…ちゅ…」

更には、ベルナデッタの舌の動きは、学院のどの生徒よりも巧みなものだろう。
リノが乳房同士を捏ねまわす動きを見せれば、ベルナデッタもすかさずそれに合わせ、
早くも硬く尖った乳首でリノのそれを攻め立てる。
どちらが生き残るかは、簡単には決まらない。

リノ > 「んっ……んふ、……なるほど」

自分の唾液にベルナデッタが反応した様子を感じる。
が、同時に自分もベルナデッタの唾液で異変を感じた。
魔力を消してくるような感覚と、消した魔力の分強い快楽に変わること。
これでお互いにお互いの危険な場所を認識したようなもので、故に一度唇を離した。

「これまた厄介な体質をお持ちね。でもまぁ……それはそれで楽しいかも。」

軽口めかしてそう言葉を紡げば、唇を寄せる場所を変えていく。
あご先から首筋。そして首の脇の方をやわやわと唇と舌先で、フェザータッチにも似た快楽を与えていこうと。
次に理解しなくてはいけないのは彼女の能力の特性。
己の媚薬は、内用、粘膜、皮膚吸収のいずれも可能だが、彼女のそれはどうだろうか。

また、一気に押し切れるような相手ではない事は理解した。
ならば回り道に見えても絡め手から向かっていこうとして。
お互いに隙を見せたり、自分が優位を確信すれば一気に押し込んでくるだろうけれど、今はまだその時ではないと。

乳首が向けてくる快楽は、そのままに受け入れて、同じく感じて固く尖る乳首で追い打ちを返す。
乳房領域ではお互いに拮抗している感じだろうか。

ベルナデッタ > 「…そう余裕ぶっていられるのも、今のうちですよ?」

絡め合っていた舌と唇が離れ、互いの舌先から唾液の糸が伸びる。
少し熱くなった息を吐きながら、ベルナデッタは目の前のリノの瞳を睨みながら言う。

「んっ!ふふ…そう来ますか」

彼女の唇が、舌が、己の白い肌に触れる度にそこが微かに熱くなる。
彼女の媚薬は、皮膚越しでも効くのだろう。
己の唾液の力はそうはいかない。仕方ない…。
ベルナデッタは片手を口元にもっていくと、徐に指先を舐める。

「もっとたっぷり、前戯をしておきたかったのですがね…」

そしてたっぷりと唾液を塗した指先を、真っ直ぐリノの下半身へ。
彼女の秘所の割れ目に、唾液を塗り付けるように指先を這わせる。
すると、唾液を口で飲んだ時より激しく、浄化の力がリノの身体に浸透していくだろう。
更にはクリトリスにも唾液を塗り付けた後、ベルナデッタはそのまま指先で愛撫し続ける。

「あっ…んっ…お返し…!」

乳房同士の対決も、甲乙つけがたく。
互いの巨乳がいやらしく捏ね合わされ、乳首が互いを擦り合う。
また、リノのすべすべの肌にも、彼女がしているようにベルナデッタは口付けをし返す。
媚薬の効果は無いが、唇の柔らかさと繊細な舌の動きが、彼女に快楽を与えるだろう。

リノ > 自分と同じ動きをすぐ取るのではなくて、直接的な刺激を与えてくるベルナデッタの様子。
ここに能力の傾斜が見えてきた。
己の回り道が結果として早いか、彼女の最短ルートがやはり早いか。
それはやってみなくては分からない。

「別にもっと前戯をしてくれても構わないのに」

くすっと笑ってそう返す。
そして、首筋を戻ってゆっくりと舌を唇を戻していけば、鎖骨の辺りに軽く歯を当てて、舌先で舐りまわしていく。

そうしている中で、己が秘所を擦ってくるベルナデッタの指先。
普通に撫でられるよりも強い快楽を感じて魔力の低下も理解すれば、秘所から己の愛蜜がベルナデッタの指へ絡まっていく。
そんな刹那に首筋へと感じるキスの感触。

「んふっ……んっ……ぁ……。
……っ、まだまだ。」

瞬間的に上がる快楽の声。
それを呑みこめば、鎖骨当たりに近づけていた唇を下ろして右の乳首に吸い付いていく。
ねっとりと絡みつくような舌の動きで、敏感なその尖りを舐りまわし、吸い上げていこうと。

ベルナデッタ > そもそも、こちらは神々の加護があるといえただの人間。
魔族とは、本来なら差があって然るもの。
故に、勝利が固まるまでは回り道をせず最適な手を取り続ける。
ベルナデッタがかつて滅ぼしてきた淫魔達も、
最終的に己の死を目の前にして泣き叫ぶまでは、
人間を見下し余裕ぶっていたものだ。

「こちらの方が、貴女には気持ち良いでしょう?」

指先に彼女の愛液の存在を感じれば、ベルナデッタは躊躇なく指先を割れ目に割り入れる。
そして、膣の入口を撫でまわし、真っ直ぐ挿入する。
それは、表面に塗られるよりもより強い浄化をリノに感じさせるだろう。

「あっ!んっ……貴女こそ、舐めまわしてばかりでいいんですか?」

丁寧な愛撫に混ぜられる硬い刺激、そして媚薬の唾液。
ベルナデッタは思わず喘ぎ声を漏らし、肌を上気させる。
リノの舌にも、彼女の汗が流れ落ちてくる頃合いだろう。
それにも微かながら浄化の力が宿っている。

「んあっ!お返し…です…!」

彼女が己の乳首を舐めてくれば、その快楽に悶えつつ、
己もリノの腰を抱いていた左手で彼女の右乳房を鷲掴み、口元に持っていく。
そして、舌先で乳輪を、乳首を丹念に舐っていく。

リノ > 「いいんですよ。一気に大きいのより、じわじわ焦らされるような快楽も素敵でしょう?」

そんな言葉を返しながら、更に乳房、乳首へとむしゃぶりついてくれば、感じるのはベルナデッタの汗。
少しの塩味と共に、ここでも微妙に魔力の減少を感じてほんの少しだけ眉根を寄せた。
まったくもって厄介だ、と。

ここまでのちょっとした交歓でも手ごわい相手と理解している。
ベルナデッタとの間にはどうあっても埋められない差が1つだけあるが、そこまで追い詰められるのも癪だ。
ならば、自分の戦略通りに進めていくしかないだろう。

「んっ…ふ……なかなか、やりますねぇ……でもまだ……んちゅ…っ!」

彼女の左手で己の乳房を、乳首を舐り返してくれば、一瞬唇が離れて快楽の声が漏れる。
だが、すぐにもう一度吸い付けば、右手に己の愛液を付けてから、ベルナデッタの秘所へと伸ばして己もまた彼女の秘所を擦っていく。
相すくみの状態にもにも見えるが、彼女の体液は己の皮膚を突破することはない。
そう認識しているがために、相すくみの状態を自分有利を考えている。
だが、そう認識しても彼女を侮ってはいない。
よく相手をするであろう下級の淫魔とは違う事は伝わるかもしれない。

ベルナデッタ > 「そちらこそ…んんっ!!粘り、ますね」

彼女の右手が、彼女自身に塗れ、ベルナデッタの秘所に触れる。
その瞬間、愛液の媚薬効果が彼女の身体に流れ込んでくる。
指先の動きも下級淫魔とは比較にならないほど丁寧に、ベルナデッタの性感帯を刺激してくる。

仕方ない…ベルナデッタは、一旦己の指先をリノの膣内から引き抜き、
指先の愛液を彼女の太腿で拭うと、己の秘所に指を持っていく。
そして、リノの指を押しのけ、彼女がしたように己の愛液を自身の指にたっぷり塗ると、
すかさず彼女の膣内に指先を挿入した。
その瞬間、唾液よりも数段激しい快楽と浄化の力が、リノの体内に流れ込むであろう。

「まずは一回…コレでイカせます…っ!!」

そう言うベルナデッタの身体も、限界が近い。一方的にイカされるのだけは避けたい。
リノの膣内を激しくかき混ぜながら、もう片手で彼女の顔を無理やり上げさせるとその唇を奪う。
上下の口に、浄化の唾液と愛液を塗り付けながら攻め立てる。

リノ > 「そんなに慌てなくても……っ!!」

暫し相すくみの状態を継続していたが、ベルナデッタはそれを嫌ったようだ。
太腿で己が愛液を拭ってから彼女の愛液にまみれた指で今一度己が秘所を貫いてくれば、目がチカチカするような快楽が押し寄せてくる。

「あぁぁぁぁ……っ!!」

一瞬意識が遠のきかけるが、ベルナデッタの唇が重なることで意識を取り戻す。
半瞬遅れて舌を絡め返し、一度押しのけられた右手の指を今一度ベルナデッタの中へと。
こちらもまた、一方的にはイかされないとばかりに責め返していく。

とはいえ、彼女の奥の手は己を苛むのに十分で、秘所の指に返していく膣内の震えが絶頂に近い事は伝わるだろう。

ベルナデッタ > 「んんっ!ん!ちゅ…むっ……!」

互いに激しく攻め合う形となり、ベルナデッタも快楽の吐息を隠しきれない。
だが、己の攻めにより彼女の絶頂も近いことが膣内の締め付けで分かってくる。
ならば、己が絶頂するとしてもここは押し切るのみだ。

「んっ!はっ!ほら、イキなさいリノ・シトリー!んんんっ!!」

乳房を擦り付け、舌を吸い、クリトリスを親指で弾き、膣内の性感帯を擦り続ける。
全身を使った攻めは、リノに徹底的な快楽を与えていく。
だが、彼女の攻めも、ベルナデッタをどんどん追い込んでいく。
愛液が秘所から溢れ、太腿を伝い、ぼたぼたと床に零れ落ちていく。そして…。

「くっ…私、も、んあぁぁぁ!!!!」

リノとベルナデッタの絶頂は、ほぼ同時だっただろうか。
セックスとしては序盤であるにも関わらず、ベルナデッタは盛大に潮を吹き散らす。
それが、リノの攻めの激しさを物語っているだろう。

「あっ、はっ……ふ…」

しばし体重をリノに預け、肩で息をするベルナデッタ。
だが、止まってはいられない。目の前の女をさらにイカせなければならない。
彼女は気を取り直すと、するりとしゃがみ込み、リノの秘所に顔を近づける。
そして、彼女の割れ目に口付ける。

「んっ……」

ベルナデッタは舌を伸ばし、浄化の唾液を直接リノの膣内に送り始める…。

リノ > 「んっ…く……あっ!……あああああああっ!!!」

激しい責めで絶頂へと至れば、ガクガクと身体を震わせる。
同時に絶頂へと至った二人は、暫しお互いの身体でお互いの体重を支える体勢になるか。

そうしていれば、大きく減衰された自分の力を感じる。
そして、しゃがみ込み己が秘所へと口づけてくるベルナデッタ。
その唾液の浄化能力が、先程より弱まっていることも感じる。

「んっ……ふふっ、本当にそれでいいんですかねぇ……っ!」

そう言葉を向ければ、しゃがんだベルナデッタを引き倒し、顔面騎乗のような体勢を狙う。
方向としては、自分が上で、体を倒せばシックスナインの体勢にもできるような向き。

身体は火照って快楽の炎はくすぶっているが、まだすぐに絶頂へと至らされるほど強いものでもない状況か。
ただ、普通に考えれば一方的に責められる体制にも見えるが、ベルナデッタの顔面を己が秘所と大きな尻で圧迫しようとしていく。

ベルナデッタ > 引き倒され、己の端正な顔がリノの秘所と尻に押しつぶされても、ベルナデッタは動じない。
舌先を伸ばし、膣内に挿入する。
魔力の減少は、彼女の体質にも影響を及ぼしているのか、体液の媚薬効果も薄れている。
だが、己の身体に蓄積した媚薬成分はそのままだ。

「……えぇ、いいのですよ?これで」

ベルナデッタはそう言い、小さく、神への祈りを口ずさむ。
すると、彼女の下腹部に青く光り輝くノーシス主教の聖紋がはっきり現れるだろう。
そして、再度舌先でリノの膣内を混ぜながら唾液を送り込めば、
その浄化の力は先ほどと同等、いやそれ以上に強まっている。
その力で激しい快楽と魔力の喪失を与えながら、ベルナデッタはリノの形の良い尻を鷲掴み、
自分からその秘所に顔を、口先を押し付け、舌を奥まで挿入していく。

「んっ…れる…んく……」

ごく、ごくと流れ落ちるリノの愛液を飲み下しながら、一方的に攻め立てていく。

リノ > 「そう……本当にいいのね?私がこうしても」

己の言葉に対する返事を受けて、そんな言葉を返せば、自分も体を倒していく。
そして、ベルナデッタの秘所を覗き込めば、上からベルナデッタのクリトリスだけに舌を這わせて転がしていく。
同時に、右手の指を秘所へと押し込んで、巧みに捏ね回し、快楽を与えていく。
気を付けている事は、指以外でベルナデッタの愛液にできるだけ触れない事。

こうすることで、差し引き自分の方が有利、そう考えていた。
が、ノーシス主教の聖紋が輝けば、己が秘所を舐め回す舌が与えてくる破邪の力が強くなるのを感じて。

「ぁんっ……んちゅ……レロ……」

これで有利と思っていた分は吹き飛んだ。
だが、これでもまだやりあえるだろう、そう考えて責めの手を続けていく。

ただ、リスクを取ったベルナデッタとリスクを取らなかったリノの差がどこで出てくるだろうか。

ベルナデッタ > 「あっ!んんっ…!!」

リノが己のクリトリスに口付け、舌を這わせる。
同時に身体に入り込んでくる、彼女の細指。
己の愛液に舌先で触れぬような攻めだ。

「そう…来ますか……んっ…!」

小癪な手を、ベルナデッタはリノの秘所の、より奥まで舌を押し込む。
指先ほど奥までは届かない。だが舌は熱く、太い。
そして、浄化の唾液もたっぷりと纏っている。
彼女が上体を倒す事で圧迫が少なくなった分を、積極的に吸い付いて攻め立てる。が…。

(このままではまた…決着がつかない……)

リノは確実に再度の絶頂に近づいているが、ベルナデッタにも快楽が蓄積している。
変わらず攻め合えば先ほどのように、同時絶頂に終わるだろう。
ベルナデッタは彼女に勝つ方法を考え、考え、そして…思いついた。

「こっちも…舐め、なさい!!」

彼女の舌がクリトリスに振れた瞬間を狙い、思いっきり腰を振り上げる。
そして彼女の舌に己の愛液に塗れた陰唇を擦り付ける。
その瞬間、リノの舌先には唾液とは比較にならない激烈な浄化の力が浸透してくるだろう。
加護の力の源は下腹部の聖紋であり、その直下の子宮から送られる愛液には、その力が濃密に宿っているのである。

「ほらっ!舐めしゃぶりながら…イキなさい!!」

更には、自身のむっちりとした太腿でリノの頭を挟み込み、
己の秘所に口を押し付けた状態を維持しながら、
ベルナデッタもまた彼女の秘所を激しく舌で、指で掻き回し、絶頂へと押し進めた。

リノ > 「ふふっ…貴女は油断ならない相手のようですからね。危険な手は取りませんよ?」

クリトリスを丹念に舐めしゃぶり、指で秘所を掻きまわし、与えられた快楽分だけ与え返すようにしていけば、結局は己の狙い通りだろうとほくそ笑む。


十分に気を付けて、多少は仕方ないと割り切って、状況を支配しようとしていた刹那、
ベルナデッタの腰が跳ねる。

ここに計算外があった。人間の体躯故に、悪魔の己の膂力を跳ね返すことは無いだろうと踏んでいた。
弱まったとしてもまだ、十分なものがあると思っていたのだ。

だが、この体制を取ってからもゆっくりと下げられていく己の力が、ちょうどベルナデッタが仕掛けたタイミングの前に勢いをつければ跳ね返される程度にまでさがっていた。
故に、振りあがった腰が己の顔に張り付く。
勢いよく振りあがった故に、体を押されて今一度ベルナデッタにとっては顔面騎乗のような状態になるだろう。
そして、頭を挟み込まれれば、己の口にベルナデッタの秘所が押し当てられて、強い破邪の魔力を含んだ……そして強い快楽を与えられる愛液を啜り込むことになる。

「むぅ~っ!…んぐ……んちゅぱぁっ!」

一瞬反応が遅れたものの、こちらも遅れは取らないと言うようにベルナデッタの秘所にしゃぶりついていく。
そのままベルナデッタをも絶頂へと追いやろうとするしていって。

顔面騎乗でベルナデッタの責めを抑え込むようにしつつ、取りつかれたようにその秘所を舐り責め続けていたが、遂に絶頂へと追いやられる。
ガクガクと身体を震わせながら、どろりとした濃厚な愛液をベルナデッタの口内に注ぎ込みつつ激しく絶頂へと至り、そのままかくり、と身体を傾げて床へと倒れ込んだ。

ただ、この賭けはベルナデッタの勝ちと実感できるだろう。
濃厚に注がれた愛液から媚薬的な力を感じることはなかったから。

ベルナデッタ > 「んっ!んんんっ!……ぷはぁ…」

絶頂とともにどう、と流れ込んできた愛液に溺れそうになりながら、
何とか飲み下し、リノが倒れ込むのに合わせベルナデッタは顔を彼女の秘所から離す。
新鮮な空気を吸いながら、飲み下した愛液には…身体を燃え上がらせるような媚薬の力は、既に無い。

「はぁ…はぁ……」

荒い息を吐きながら、ベルナデッタは何かを確信する。
そして、まだ絶頂を迎えておらず、疼く己の秘所に気付く。
立ち上がり、床に倒れ込んでいるリノの身体を、足先で転がし大の字に広げさせると…。

「……んっ…」

その顔に容赦なく、顔面騎乗をし返す。
リノがしたのとは逆向き、彼女の顔が見える位置だ。
そして、その端正な顔に、己の秘所を擦り付け始める。

「んっ…はっ…!!」

吐息を漏らしながら腰を振り、更には後ろ手にリノの秘所も掻き混ぜる。
彼女の顔を使った、一方的な自慰じみた行為。
だが、その間にも下腹部の聖紋は光り輝き、浄化の愛液をリノの口に送り込み続ける。そして、

「んっ!あっ!あぁぁぁぁ!!!!」

ベルナデッタが激しく嬌声を上げ仰け反ると、リノの口内にたっぷりと浄化の潮が撒き散らされる。
それでもまだ彼女の命を奪うことはない。だが、力を奪い尽くすには十分だろう。
そして、後ろ手に攻める指先もリノの膣内を激しくかき混ぜ、彼女にも絶頂を促すだろう。

「んっ!はぁ…はぁ…」

ベルナデッタはそのまま腰を動かし、己の秘所と愛液をリノの身体に擦り付けながら、
上体を倒し、リノの身体と重ね合わせる。
そして、両手でリノの頬を包み、自身の顔に向けさせると、
その顔を、嗜虐的な笑みで覗き込んだ。

「ふふ…もう、力も無いようですね?
では……『遊び』、ましょうか?」

そう口にすると、リノの唇を激しく奪う。
同時に、両手は彼女の身体を走り、徹底的に攻め立て始める。
目の前の悪魔は浄化の力によりもはやただの女、いやそれ以下の雌だ。
ベルナデッタは彼女にトドメを刺す前に、彼女の犠牲者達の分まで、彼女に暴力的な快楽を叩き込むことにした。

リノ > 荒い吐息をついて横たわっていれば、仰向けに返されて、自分の上で自慰行為を繰り返すベルナデッタの姿。
くすっと小さくこぼれる笑い。
力を失ったとしても決してなくならない、己の本質に根差した能力。
相手の欲望を感知する能力は。

注がれた潮から感じてくるベルナデッタの欲望。
己が与えた快楽の欲望と、己に向けてくる嗜虐の欲望。
そして、己を滅する討滅の欲望。

それらを感じれば、口元は弧に歪む。

体が鉛のように重く、自由に動かすことは敵わない。
そんな中に与えられてくるベルナデッタからの指の快楽で、今一度体を弾ませて絶頂へと至った。

荒い吐息をつく中で、顔を挟まれて向き直させられれば、そこにあるのはベルナデッタの丹精な顔。
その顔の表情が、己が感じた欲望の色と同じだったが故に、その口元の弧は更に引かれて

「……ふふっ。そうですねぇ……『貴女を害する力』はもうないでしょうねぇ……あはっ!まだまだ遊んでくれるんですかぁ?……んぅっ!」

そのまま唇を激しく奪われていく。
注がれる強い破邪の力と、その強さに応じた快楽。
それに鼻からは甘い声が上がる事だろう。

ベルナデッタ > ……それからしばらく、リノはベルナデッタに徹底的に犯し尽くされ、
どちらのものともつかぬ汗、唾液、愛液に塗れ床に転がる。
そして、それを見下ろすベルナデッタの身体もまた、濡れに濡れていて。
しかし、その表情は、未だに笑みを浮かべているであろうリノに比べ、
少しばかり……飽きが生じていた。

「……魔族にしても流石ですね、ここまでされても笑っていられる」

蔑みを隠さない口調で、ベルナデッタは言う。
犯し続けている間も彼女は、壊れたように楽しそうであった。
いや、それが彼女の、本質なのだろう。
被虐も嗜虐もこなせるのは、調査中に分かっていたはずだ。

「ですが…私は、貴女のその笑みが崩れるところが見たいのです」

そう呟くと、ベルナデッタは聖句を唱え始める。
長い、長い聖句。言葉が紡がれるごとに、下腹部の聖紋の光が強くなる。
リノにも、彼女の加護の力が目に見えて増していくのが分かるだろう。
そして遂には…彼女の背に、白い翼が見え始める。

「最大限の力をもって、貴女を地獄に叩き落しましょう。そこでも笑えるなら、笑っていなさい」

それは、幻視の翼。物理的に存在しているわけではない、神々の祝福と加護の力の迸り。
しかし、あらゆる魔のものにとっては、それは本能的な死の恐怖を呼び起こさせるもの。
抗える魔族は、ほぼいない。

ベルナデッタはゆっくりしゃがみ、リノの足首を逃がさぬとばかりに掴む。
そして、足を開かせ持ち上げながら、彼女の身体を押し潰すよう覆いかぶさる。
秘所を徐々に近づけていく。そこからぽたりと垂れる愛液は、その一滴だけで、
リノの秘所に焼かれるような快感をもたらすだろう。

「滅びなさい、リノ・シトリー!」

ぐちゅり、と秘所同士が重なる。トドメの貝合わせが始まった。

リノ > 『遊ぶ』と言ったために自分も遊んでいたのだが、ベルナデッタにはお好みではなかったようだった。
……とはいえ、本当の欲望を知っていてそうしたのだから、性格が悪い。

「……そう、ですかぁ?……ほんと、死にそう、ですけどぉ……」

荒い吐息をつきながらそんな返事を返していく。
この身体を構成している繋がりが徐々に解かれて行っているのが分かる。
それは、とても怖い事だ。それは、分かる。
分かっていてなお、まだ『裏』がある。それを悟られてはいけない。

ベルナデッタの背中から湧き上がる幻視の翼。
それを見れば、本心では楽しくなってくる。
自分が「一度死ねる」のだから。
とはいえ、それではこの場の勝者に対して失礼だ。

少なくとも、知恵比べでは負けた。
彼女はまだ隠し玉を持っていたのだ。
それを悟れなかった己の負け。

故に、その顔は口元こそ薄い笑みを浮かべるものの、瞳の奥には驚愕の色と、本能的な恐れの色を見せる。
足首を掴まれて、ゆっくりと降りてくる秘所。
その秘所が巻き起こすであろう圧倒的な快楽へと期待と、死への恐怖の色を交えた表情で、重なる秘所と秘所。

「あああああっ!……ひぁっ!あっ、ひぃぃぃぃっ!!」

もはや体を自分の意志で動かすことは叶わない。
重なるだけでこの強い快楽を与えてきているのだ。
自分は焼き切れる。
そう確信すれば、最後の最後、消える直前に己の無様な表情を間近で覗き込みたくなるだろう程に、快楽に溺れることに決めた。

こすれあう秘所と秘所。強く強く与えられる快楽の渦。
快楽の笑顔と恐怖の光が入り混じった表情で、頭を左右に振りながら泣き笑いのような無様な笑顔を見せていた。

ベルナデッタ > 陰唇と陰唇が口付けするかのように深く絡み合う。
互いの愛液が混ざり合いながら塗りたくられる。
ベルナデッタは己の体重も乗せて、リノの秘所に激しく己の秘所を擦り合わせる。
段々、上体が下がり、乳房同士も擦り合い、全身で押しつぶすかのような姿勢で。

「んんっ!!あっ!!はっ!!」

彼女の秘所との擦り合いがもたらす快楽に、ベルナデッタも顔を歪ませる。
だが、それは浄化の愛液の量が増えるということ。
彼女の身体を、聖なる力が蝕んでいく。

「はっ!んっ!…貴女に、一つ言っておくことがあります…」

リノの耳元で、囁く。
死にそうという割には、彼女は余裕の態度を崩さない。
ならばおそらく、そうなのだろう。
……であれば、伝えておこう。

「地獄に叩き落すのは…比喩ではありません。
この力は神々の力…貴女の魂を確実に捕まえ、地獄に落とす。
例え……貴女が死して尚復活しようが、ね?」

つまり、復活するにしてもリノは一回は地獄を通ることになる。
そこがどんな場所かは、ベルナデッタには分からない。想像もつかない。
ただ、恐ろしい場所であるのは確かだろう。

「それでは…この世で最期の快楽、楽しんでくださいね?んっ…」

そして、リノの唇を奪い、上下の口で攻め立てる。
浄化の唾液と愛液が、リノの身体に直接流れ込んでくる。
それはなけなしの魔力を消し去り、魂を砕き始める。
これまで体験したことのない激烈な快楽が、リノを襲い始めるだろう…。

リノ > 「あはっ!……酷い、ですねぇ……余裕なんて、ないのにぃ……『私』は死ぬって、言ってるじゃないですかぁ……っ!」

耳元でささやかれる言葉。
それに返した喘ぎ喘ぎながらの返事。
その言葉に嘘はない、のだが……察したのであれば、隠していても仕方がない。
そして、勘違いは正さなくてはならない。

段々と高められる絶頂感。
体が薄く、消えていくような感覚。
その中で、快楽に崩れた表情のまま、視線のみをベルナデッタに合わせて。

「『私』は死にます。地獄に行きます。怖いです、震えるほどに。
でも、『リノ・シトリー』は死にません。『私』の記憶は残るけれど、それはもはや『私』ではないの。
……『リノ』は人間の男女の欲情から生まれた魔。
人間が死に絶えない限り、消えることはない……
でも、次の『リノ』は巧くやってくれるでしょう。
次の『リノ』も貴女に殺されるかもしれない。
その次の『リノ』も、その次も、その次も、その次も、その次も、その次も!
あははははははっ!!」

ガクガクと身体を強く震わせて、絶頂に追いやられながら、瞳の奥は恐怖に震え、それでも表情だけは笑顔のままで、
最後、ギリギリ捕まえられるだけの存在力が残っているだけの所でベルナデッタの首を捕まえて引き寄せて、唇を重ねる。
あとは、消えていくだけ。

「……『リノ』は貴女を気に入りました。どこまでも、追いかけてくださいね?
……無視したら、祟ってやるから。」

最後の一言の部分だけ、呪いにも似た真顔を見せて、その場から全て抹消された。

ベルナデッタ > 「んっ!んむっ!んんんんんんっ!!!!」

口付けをしながら、ベルナデッタもまたリノに合わせ絶頂する。
吹き出た潮は、リノの膣内に、子宮まで満たし、そこから魂を破壊し地獄に送るだろう。
そして、唇を離すと、まだ辛うじて死に切っていないリノに向け、微笑んだ。

「…ふふ、なら力の限り全員地獄へ、貴女のもとへ送ってあげましょう。
何度も、何度も、何度でも…」

そう言って力を抜き、余韻を楽しむように彼女に再度、口付ける。
彼女の息が止まるまで、息が止まっても、しばらく。

「…………しかし力を…使い過ぎましたね…」

そしてようやく、唇を離すと、彼女の亡骸の、豊満な胸元に顔を埋める。
後片付けは、体力を回復してからでいいだろう。
魂の抜けたリノの亡骸を肉布団に、ベルナデッタはしばし眠ることにした…。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(過激描写注意)」からリノさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(過激描写注意)」からベルナデッタさんが去りました。