2022/09/22 のログ
ご案内:「辺境の村(過激描写注意)」にイルゼさんが現れました。
イルゼ > 「ふん、他愛もない…」

王国領北部、魔族の国との境界付近。
普段はタナール砦に守られているそこも、砦が奪われた時には危険地帯と化す。
今日もまた、点在する村の一つが犠牲になった。
焼ける家屋、上がる悲鳴、笑いながら破壊行為を続ける魔族と魔物達。
そんな光景を見て、イルゼはふん、と面白くもなさそうに鼻を鳴らした。

「人間どもの兵士がいたから楽しめるかと思ったら、雑兵はこの程度か」

足元には、村人と違い鎧に身を包み武装した者達の姿もある。
この村は補給路の一つにもなっており、王国の小部隊が駐留していた。
イルゼの率いる魔族部隊は、それごと村を粉砕したのだ。

「どうせなら、もっと骨のある奴を下してみたいものだが…」

イルゼは、瀕死で呻く王国兵を踏みつけながら言う。
既に、この凶報は他の王国軍の耳にも入っていることだろう。
果たして、救いの手は現れるのだろうか?