2022/07/29 のログ
ご案内:「ハイブラゼール(過激描写注意)」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
エレン・ローズマリー > その日のハイブラゼールは 空気が軋んでいる。
元より、店店の集合体に寄る場所 平地で歓楽街を築きながら、まるでつぎはぎの総合建築物のように
いくつもの店が新たに生まれていけばより歪となっていく。
九つの龍を関する場所のように 無限の城のように。
崩れなければ問題ないといわんばかりだ。

故に一つ一つには主がおり、一つ一つが領主と言い張れる。
稼ぎは己か、上位組織へと献上金を渡して必要経費を抜いた額が蜜となる。
その蜜を如何に増やすかが、鍵。

他者の城を奪うか 枯らすか 滅ぼすか。
夜の街はあらゆる手段を用いて崩されていく中で、エレンは貴族の妾腹。
マフィアでも半グレでも商人でもない あくまでも貴族の子が経営に携わる。それも直接。

王都から離れた海と港の都であったとしてもその存在はそのまま。
奴隷として堕ちることもなく、エレンは確かに貴族であった。


「私のお店に嫌がらせをした以上、報復は必要よね。
 どうせ、空きなんてすぐに埋まってしまうもの。」


縦二連式拳銃を片手に、腹心と呼べるような部下達ではなくその辺で集めてきた玉石混合とともに
エレンは単身店に襲撃を掛けている最中である。
店の中は客は追い出され、店の者が倒れ伏すものから痛めつけられる者まで大勢いる。
しかしそれは許される 貴族であり正当な権利であるから。


―――“ガァァァァァッ!!”―――


眼も声も正気を失った、ストリップガールやミニスカの侍女服めいたい者ら
膝と肩に二撃見舞っても速度を失わず、ナイフや手斧を片手に襲い掛かる姿
数人が犠牲になり、脳漿と体液を散らしていく姿に、エレンは微妙な笑顔
眉を八の字に曲げて、そう、残念なものを見る笑みを見せる。


「なんだヤクだったのね。」


薬の調教と一時的な痛覚麻痺によるバーサーカー
プレイもボディガードも熟す便利な女集団を作り上げている様子
それは貴族としてはおかしなもの。 見合った報酬 見合った立場 与える者は全てきちんとしていれば
敬い傅くものだろうにと、地獄絵図の中で進軍を続けようか。
夜の店が地獄に色を変えていくザマは、ハイブラの中では珍しい分類だろうか?

エレン・ローズマリー > 足元では、ヤクに溺死した女達が、小金で雇れた混合玉石らの一部を組み伏せる
ナイフを突き立て 手斧を振り下ろし 首筋に歯を掛け、両目を指で抉る。
死地を恐れぬイカれを相手にできるほど、育っていない者 手慣れた様子で急所を落とし終わらせる者
経験のあり方 様々に魅せられながらエレンは、小柄な体と逞しい翼の姿
右手に携える拳銃で足元でくちゃぴちゃと音を立てる重なりに、 ぱぎゃッ ぼぎゃっ と好い音を立てて数人の頭蓋を砕いた。
首から上が無くなれば 誰であろうと無口になる。 逆に首から下を刻み上げれば、誰であろうと歌い出す。

                四肢持ちの常識である。


「ん。」


パンッ!パンッ!

エレンは空気を取り戻すように両手を二回たたく。
手付けを払った 稼ぎたければ誠意を魅せなさいと
皆が、ゾンビでも相手にする気持ちで手首を落とすか首を落としていく。
エレンはそれを眺めながら、靴底を赤く痕を残しつつ店の中心まで歩いていこうか。

途中 マズルフェイス 顔の鼻先の長い 獣面人体の雌が長い口元を開き、肩の先にかみついてきた。
銃撃をよける獣の勘を残した狂い ぐじゅりと、エレンの腕に歯型と赤が噴き出しながら、獣は両腕は肩と腕をつかんで
押さえつけるままであるものの、エレンは体格差に倒れない。
小さく互いに震えながら、踏ん張り合いつつ、サイドリボンやレースコートで聞かざるエレンは、妖艶な瞳で細まってささやいた。


「やるじゃない 月の見えない夜に。」


屋内故での囁きか、しかしその瞬間、空いている左手を バッ と伸ばしきるようにし、その小さな15歳以下の手
其処へと何者かへと指示でもしたかのように、天井を貫いて現れた 黒髑髏と鋼の剣身を持った、少女大剣。
それの柄が手元へと収まるように床に突き刺さったのなら、エレンは引き抜くと供に、青い紫電を体から走らせ
食い込ませていた歯列を自分の意識で引き抜かせていき。


「嗚呼 もったいないこと。」


そう言って、片手下段からの、逆袈裟のような振るい上げ。
脇腹から入り込んだそれは肋骨をたやすく砕いて進み、背骨を切断した後、肋骨に軌道をそらされて胴体側面から出ていく。
しかし切っ先は向こう側へとほぼ届いていたかのように 開けすぎた口のように向こう側へと ぐるんっ した獣人。
下半身が目の前で断面を見せているのを眺めてから、体がメリメキッと皮膚を埋めていく様子を眺め。

ご案内:「ハイブラゼール(過激描写注意)」からエレン・ローズマリーさんが去りました。