2022/07/18 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場(過激描写注意)」にクルーネさんが現れました。
クルーネ > 夏の暑い日差しの中、プールサイドをゆったりと歩く一つの影。
時折辺りを見回して何かを探すようにしながら、足取りは軽くプールを見て歩く。

「まったく、今回もまた、この水着を選んだのは一体誰なのでしょうか。
 水着のみではなかったのは、まだ良しとしておきましょう」

マイクロビキニだと分からないように一緒に用意されていたパレオを肩から斜めにかけて前は隠し、シースルーでもカーディガンを羽織ていると髪も合わさって、隠し通せてはいる。
時折声をかけてくる人はいるが、訊ねると目的としている者ではなく、ただのナンパで呆れたように追い払っている。
水遊場の監査とは聞いているだけで詳しい内容までは聞かされていなく、相手の言う事に従って頑張る様にと合言葉を知っている者を見回りながら待っている。

ご案内:「ル・リエーの水遊場(過激描写注意)」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
待ち人を求めて周囲を見渡すクルーネに、近付く人影が一つ。
彼女に声をかける者達に比べれば随分と小柄なその人影は、ハーフパンツの水着に、肩から金糸が縫い込まれた絹のプールジャケットを羽織っている。
要するに、あからさまに『金を持っている子供』の様な出で立ちの少年は、静かにクルーネに声をかける。

「御苦労。君が監査任務を命じられた者で間違い無いのかな?」

クルーネと同じくらいの背丈。年は若く見える。しかしその態度は尊大かつ傲慢。
そんな少年は、クルーネの"仕事"を知っているかの様に声をかけるが───

クルーネ > 目的外の男を追い払った後で現れた少年、それまでの男達とは多少毛色が違う様子は伺えた。
体格で比べたわけではなく、出で立ちが明らかに金を持っている様子で、女にも不自由そうでもない。
そんな相手に声をかけられ、訝しむような視線を向けて。

「それは間違いないのですが、そういう貴方は?」

年は少々若く見えるが、魔術等で化ける事も出来るのでそれが全てでない事は分かっている。
何よりも見た目よりも尊大で傲慢な態度に僅かに首を傾げて静かに訊ねる。
本来の相手であれば合言葉を告げてくるだろうと。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
勿論、合言葉なぞ知る由も無い。
此方は『ル・リエーにいる辺境伯の娘は好きにしても良い』と言われただけ。王族である自分に対するご機嫌伺いだろう、とは思う。
とはいえ、廃嫡されたとはいえ貴族であることには違いない。
下手に力尽くに事に及んでも、却って面倒になる可能性もある。
となれば────

「……私の事を何も聞いていないのか?クルーネ・ヴィ・ファウトゥ。それとも、君は誰に声をかけられるかも知らずに任務にあたっていた、と?」

大袈裟な迄の溜息を、一つ。

「ギュンター・メルヒオール・フォン・ホーレルヴァッハ。ホーレルヴァッハ公爵家の嫡男。それ以上に私の事を伝える必要があるかな。それとも、私の立場や地位を証明する者を此処に連れてくる必要があるかね?」

あからさまな立場での威圧。合言葉なぞ知る由も無いが、彼女を好きに弄ぶなら…先ずは、立場の上下関係を示した方が良いだろうか、と。
尤も、この発言をどう受け止めるかは彼女次第なのだが…。

クルーネ > 名乗ってもいないのに上げられた家名を含む名、合言葉の事は置いておいて何かしらの関係者である事は間違いない。
引っ掛かっているのは少年だという事で、関係者でなかった時の目的が何処にあるかである。
悩んでいるとあきれた様子で大袈裟な溜息、直後の名乗りに少々顔色を変えて。

「申し訳ありませんでした。ギュンター様と呼ばせて頂いたら宜しいでしょうか?」

まずは気が付かなかった事への謝罪に深々と頭を下げる。
上を辿るとある繋がり、合言葉を必要としない事を思い出し、どうしたものかと上目遣いに様子を窺って。

「とりあえず、場所を変えてお話を聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」

立場を翳した威圧は、周囲にいる者にあまり良い印象は与えないだろうと考え、少なからず妥協案を出す。
施設内の事は深く知らないが、人の注目を集めない所や、そんな事を問題としない場所もあるのではと考えた上で。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
内心で、ほくそ笑む。
彼女は一族の跡取りとしての教育を受けている…と、聞いていた。
であれば、この場で自分が王族としての立場を振りかざす事が宜しくない事。それを回避する為に、場所を変えようとすること。
其処に思考が至るまでに優秀である──との予想は、見事に的中してくれた。

「そうだな。君から色々と話を聞くにも、此処では些か不向き故な…。奥に部屋を用意してある。そこで構わないな?」

そして、場所を変えるという提案は言い換えれば…人目を気にすることなく、彼女を弄ぶ事が出来る、という事。
聡明で気高い彼女をどうするべきか、と仄暗い思案に耽りながら彼女の返事を待たずに先に歩いていく。
彼女が次の思考を走らせる前に、捕えてしまおうと────

クルーネ > 跡取りとして育てられたが、年の離れた弟が出来たために開放された。
だからこそ、今はこうして隙に出来ているのであり、そうでなければ今此処に居たとは限らない。
それでも言えるのは、最低限の立場は理解して気を回せる事であり、今回はそれが首尾を良くした。

「はい。此処の事はあまり知りませぬ故、ギュンター様に従いたいと思います」

提案を受け入れられ、言葉裏に隠している事、そこには至れずに素直に答える。
踵を返す音が聞こえるとすぐに頭を上げ、先に歩き出すのを見て慌てて後を追う。
隣に並び目を向けられると正面からはあまり変哲のない姿だったのだが、パレオで多少卑猥さを隠している事が分かるだろう。

ギュンター・ホーレルヴァッハ >  
彼女が後に続けば、水遊場の奥────上品な調度品や内装で誂えられた休息用のベッドルームの様な場所に辿り着く。
その部屋自体に淫靡な気配は無い。純粋に、位の高い者達が利用する部屋の様な。
…尤も、この王国の『王侯貴族』が、そんな目的の為にこの部屋を使う事は無いのだが。

「まあ、楽にしたまえ。任務の話だけでなく王国を支える立場の者同士、君と信頼関係を築ければ良いとも思っている」

彼女が部屋に入れば。先ずは部屋に置かれたソファにでも腰かけるようにと勧めるのだろう。
いきなりベッドへ促したり、力尽くで押し倒したりはしない。
そんな事では────彼女に"恥辱"を与えられない。

「任務に励めば喉も乾いただろう。先ずは1杯唇を湿らせてから、話をしようじゃないか」

と、彼女に差し出されたのは果実酒が注がれたグラス。
高位の者から差し出された酒を、彼女はきっと断らないだろう────と、思案しつつ。

その酒に仕込まれたのは『毒』
彼女の尊厳を貶める為に、その身体に…言うなれば、排泄感を与える薬物が混ぜられたもの。
とはいえ、その薬だけでは決定打には至らない。
彼女を貶める為の道具は────既に、この部屋には"色々と"準備されているのだから。

クルーネ > 案内された先、水游場の奥の重厚感のある扉、開かれて入った先もまた尊厳さを感じる。
ベッドはあるものの一部屋ではない事から、位の高い者が数日間滞在するための部屋なのだろうと考える。
それらを含めて話をしたいという事は聞き入れて貰えたのだとほっと息を吐き、勧められるままソファに座る。

「はい、このような所は初めてでして、少々緊張してしまうやもしれません」

言葉には裏表なく素のもの、質素を基本としているために貴族ではある者の庶民より少し良い程度の生活でしかない。
部屋に圧倒されかけながら、果実酒の注がれたグラスを差し出されると、慌てて立ち上がり、申し訳なさそうに受け取って。

「申し訳ありません、ギュンター様にその様な事をさせてしまって」

初めての部屋とはいえ、本来なら教えて貰って自分が用意する事をされてしまうとまた頭を下げる。

気にする事はないというように笑み、それより飲んではどうかと示され、グラスに口付けてくいっと煽る。
酒は数えるほどしか飲んだことはないが、口当たりが柔らかで上等な物なのはそれだけでも分かり、このような物を申し訳ないといった様子で上目遣いに見つめる。
そこに仕込まれている独には気が付くはずがなく、しばらくは普通に話しているが、時間と共に焦る様子を見せ始める。
最初の内は何とも思っていなかったが、排尿感がゆっくりと強くなっているのがその様子からも伺えるだろう。
そこに話を中座させるのもよろしくないとの思いも重なり、どうしようかと微かに迷う表情を見せて。