2022/03/08 のログ
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」億部(過激描写注意)」にタツミさんが現れました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」億部(過激描写注意)」からタツミさんが去りました。
ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」深部(過激描写注意)」にタツミさんが現れました。
タツミ > 新しい術の確認などで、八卦山の深部へ入り込んで、数日。
現在は群れで襲い掛かる猿型の魔獣との戦闘中。

時間差で前後から飛びかかる猿、前から飛び来る一匹目の頭をガシリと掴む…そのまま、猿の体を振り回して。

「おぉぅぁらっ!、吹っ飛べ」

後ろから飛び込んでくる猿にぶち当て、吹き飛ばすと、掴んでいた頭に力を込めていき。
ゴギンという音とともに、その頭が握りつぶされ、血と脳漿が飛び散り、その後すぐに、業とその体が火に包まれ灰に変わり風に吹きちらされる。

技ではなく、力だけの動き、けれどそれを成した本人は、楽しそうで。
血で濡れた手を炎に包ませて、血を焼いて構え直す。

「あー、やばいな…抑えて動けるようにしねぇと、暴走近くまでいきそうだ、ったく」

ほぼほぼ休みもなく様々な魔獣と戦い続け、食事はその魔獣の肉を食う生活が数日。
体力、魔力などは何とでもなるが、精神の高揚が落ち着く時間があまりなく、暴走迄の余裕は少なくなってきている。

「とはいえ、これで抑える修行になるし、さて…続けっか」

くびをゴキリとならし、肩を廻して、残りの猿に飛び掛かる。

タツミ > 残り二桁はいないはずの猿、一番近い猿に向かって力を溜めて。

「『炎爆』」

地面と踵の間に小さな火球を作り出し、それを踏みつけると同時、火球が爆発、地面を蹴った勢いと爆発の勢いを合わせて、一気に加速する。
足元での爆発の瞬間、赤い鱗が数枚現れ、それが散っていく。
炎属性の龍人である青年にしてみれば、自分が使う火は体を害するものではなく、今のは爆発の衝撃が少しダメージになったので起こった現象。

猿がこちらの力を溜める動きに気づき、続く爆音で一瞬動きを止める。
その間に思い切り加速して、猿の頭に向かって拳を振るう。

「っらぁっ!」

ゴシャという、鈍い音を立てて、猿の頭が潰れ、目が飛び出し、脳がこぼれる。
それを確認しきる前に、他の猿から、人の頭ほどもある石が何個もかなりの速度で投擲される。

それをみて舌打ちし、頭を両腕で庇って、石を受け止める。
石が当たる場所で赤い鱗がはじけ、その後に痣の様な物が残る。

「っ、ち…連戦しすぎか、あー、意識も半ばだし、このままじゃ暴走しかねねぇな。
『火生土・土壁』、少し時間かせいで、猿だけでも仕留めるっ」

周りに石が落ちるのを確認し、地面に足を打ち付け、炎が自分を囲むように立ちあがり、それが硬そうな土の壁に変化していく。

タツミ > 土壁の中、大きく息を吸い、吐き出して、少し精神を落ち着かせる。

「ん、ぁ…音的には、さっきとあんま変わらない位置だな」

音と、気配自体で猿の大体の場所を想定し。
炎を土壁の中で、纏温度を高める。

土壁が溶けだすほどの高音、土壁の外は空気が熱で少し歪み始めた頃、猿が動き出す前に。

「『火行・土行・合・溶岩弾』」

纏う炎がはじけ無数に飛び散る、その際周りにあった土壁を巻き込んで、溶岩の弾と化し、青年を中心にはじける。

細かな溶岩弾は、猿の体を貫き、焼き。
大きなものは運が悪い猿の体に当たり、体をへし折り、溶かしていく。
肉の焼ける匂いが一瞬立ち込めた後、その臭いすら高温で焼かれ、蒸発する。

青年を中心に十数メートルは溶岩弾が落ちた後のように、地面が凸凹になり、ガラス質に変化していく。

「っつ…これで、普通のは暫くちかづけねぇ、だろ、少し休むっ」

未だ高温であるはずのその中心点で、熱を気にする事無く、地面に座り、目を瞑る。
溶岩を恐れる思いから生まれた龍王、その亡骸から産まれた異端の龍人が、溶岩の技を使うのは、追い詰められていたから。
余裕があれば、違う手段を使ったであろうともあれ今は、、心を静める為に、意識を手放していく。

ご案内:「北方帝国シェンヤン「八卦山」深部(過激描写注意)」からタツミさんが去りました。