2021/07/29 のログ
ご案内:「九頭龍山脈の奥地(過激描写注意)」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 久方振りに目を覚ませば、戻るには距離のありすぎる山奥であった。
いつもの事だ、これは間違いなく、この体の元の持ち主の仕業。
最近は、目覚める頃合も読み取られ、こうして誰も居なさそうな場所に飛ばされているのだ。
今、この時、少女はいつもの少女ではない。
見た目は変わらないし、言葉遣いにも変化はない。
だが、漂う雰囲気、その気配は大きく変化していた。
「………」
溜息を一つ零し、周囲を見渡す。
覚えのない場所だ、村や街のような、大勢の気配も、近くには感じられないようだ。
いい加減、何か手を打たねば、この繰り返しか。
目覚められたとしても、満足に獲物を喰らう事も、出来やしない。
軽く思案を巡らせながら、どうしたものかとも、考える。
■タマモ > 「まぁ、じっとしておっても始まらんか。
可能性の無き訳でも、少し移動でもするかのぅ」
ここは山奥、ならば下るべきだろう。
地面を踏み締め、その感触で、向かう先を感じ取れば。
先の僅かに下がる方向、山脈の麓へと向かう方角へと視線が向けられる。
そして、ゆっくりとした足取りで、歩み始めるのだ。
急いだところで、何も無ければ徒労で終わる。
真っ直ぐ、しかし、確実に。
少女は、先を進んで行くのだった。
ご案内:「九頭龍山脈の奥地(過激描写注意)」からタマモさんが去りました。