2021/06/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 自然地帯 塩の水晶窟(過激描写注意)」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 地下一階層? 塩の水晶窟
メイラはその日、塩の供給は海沿いで事足りるものの、希少な塩 又はその結晶
運が良ければ珍品に巡り合う窟での仕事を引き受けた

本来なら危険度はランダム 獲れるものも運という 管理はされず、ただ削られていくばかりの場所
王都が管理運営すればゴルドも潤うはずの此処
何を思って冒険者任せにしていたのかはわからないものの、現在其処はある種の人型の族が屯していた

魔物に該当する、一種のシャーマンか
魔性に取りつかれた邪教なのか そんなものどうでもよかった
全員が奇妙な面をかぶり、塩結晶に封じられている何かを祭ってしまった為にこの事態となっている。

「嗚呼、戦の匂いが、鼻に付きますわ。」

塩窟の中を進みながら、メイラの他には
松明持ち 傭兵 腕の立つ冒険者 不良貴族の暴れたがり
結晶に閉じられた何かに興味を示す、王城通う学び狂い
いろいろな面子を連れて奥に行く。

辺りは白く濁った岩のような場所が続く中で、一転してそこは光の屈折で濃淡あれど
光が存在する水晶窟の場所へと変貌する。
肉眼でも確認できる塩の結晶が壁となる広がった場所
他には、乱立する水晶の杭

「これは見事ですわ。」

此処で暴れるつもりのメイラも、腰に手を当て、その光景がもともとは塩でできているとは思えない
魔除けや装飾品の他、珍味に珍品出没 それらがあってもおかしくない場所だった。

メイラ・ダンタリオ > 『道中居なかったスね 例の人型?族』

水晶窟に入り込むまで、全員血が今だ香らない
屯している生物を駆逐して、厄介なブツの移送
窟に入るまでの野外道中含め、今だ真面な敵と出会っていない

それが不良貴族の一人が怪訝に呟いた。
罠なんじゃないのか、とメイラに言いたげな様子に、ギザ歯を見せるメイラも
それは承知の上だった。

「誰も損耗無く暴れられるんですもの、結構なことですわ。」

人と魔が混ざり合った悪どい笑みを浮かべる口元と赤い瞳
戦狂いの貢献を担うメイラに、供する同輩の不良貴族はゴクリと喉を鳴らした
そして広がっている水晶窟のこの広間 “シンボル” は当然見えず、辺りにも誰もいない。

「盾持ち 前へ。」

投擲毒矢を警戒しての、セオリー道理の陣形
その盾列の前に、メイラを含める暴れたがりが数人出た。
歩の速度で進軍する討伐の群れ 人型の群れはどこにいるのかと散らばらず
そして入り込んでいくメイラ含む一同

直後に来たのは、鋭い矢
水晶杭に隠れていたのか、奇妙な民族面を被った人型実体

「会敵! 抜刀!」

どちらが敵かもわからない、メイラの笑み
腰に下げていた反りのキツい刀を抜ききったのなら、合わせて後方の者ら
全員が武器を携えた音がする。

矢を斬り飛ばし、黒鉄を履いた手指が叩き落とす。
個別奮闘ではなく、群れと群れの殺し合いが始まった。

メイラ・ダンタリオ > 斬り飛ばさていく四肢
首 胴平突きからの横薙ぎで裂ける腹
メイラに続く気狂いも、雇われ者も、突撃していく

武器を携え、弓を構え、進撃しつづける。
ゴルドを目的とするも良し 戦を好むも良し 果てに待つ結果を求めるも良し
人か魔物かもわからない者達を斬り続ける

あの王都を構える土地に、正義も寛容も躊躇いもない
あの狂王に仕えるダンタリオに、恐怖などない。

『ギャアッ!!』

敵も味方も、悲鳴であふれかえる中、事が終われば愛刀を振るい、まとわりつく赤を掃う

「何人残りましたの?」

全滅を確認し、死体に命の有無を問うように死体蹴り
それらを行いつつも、事が終わった場は好い感じに色が増えていた。
毒を受けた者 切り傷を受けた者
毒消しが通じればいいものの、民族毒というものは自然毒が多い
動かしていた温まった体では早い血流が回す毒に耐え切れず、泡を吹いていくものもいる

そんな者らは潔くトドメをくれてやりながら、メイラは奥で目的のブツを見た
塩水晶に閉じ込められていたそれ 族だか魔物だかもわからないアレらが祀っていたそれ
赤い瞳で見る水晶柱の中の存在は、メイラの眉を険しくさせるに等しかった

誰かが言う 『お嬢を止めろぉっ!』
誰かが言う 『なんだありゃあっ……!?』
メイラが言う 「ぶっ壊してやりますワァっ!」

刀では破壊不可能と断じたメイラは、その怪力を以って適当な塊を持ち上げると投擲
投げて粉砕してやろうと襲い掛かる
それを不良貴族も、学び狂いも止めにかかる

「お離しなさいっ 邪魔ですわボケコラァッ!」

周りに抑えにかかる者らを千切っては投げるようにするものの
その破壊行為を止めたのは学び狂い
王の許しはあると言う 又、言葉だけでは止まらないと踏んでいたのか
印と署名 両方を整えたものを見せつけたのならば

「~~~~っ……!」

歯ぎしりと共に、その水晶柱の移送へと移り出す者々らを黙って見届けるしかなくなった
あの水晶柱にはなにが閉じ込められてしまっていたのか
それを知るのは此処にいる連中のみとなる。

ご案内:「王都マグメール 自然地帯 塩の水晶窟(過激描写注意)」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。