2021/02/26 のログ
ご案内:「ダンジョン深層(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「はぁっ……」

短く息を吐けば、ククリを振るい血を払う。
周囲に漂うは血の臭いと臓物臭、倒れ伏したオークはもう動くまい。
ここは街道から離れたダンジョン。なぜこんなところにいるかといえば…
先にこのダンジョンを探索しに言った冒険者の捜索だ。
生きていれば連れ帰り、しんでいれば遺留品を回収。そういう話。
わけあって街に残っていた彼らの仲間からの依頼であったが…
正直死体になっているようであれば、自分も無事ですむかどうか…十分警戒しなければならない。
なにか罠にかかって、動けずにいるだけなどであれば、まだ気持ちは楽なのだが
しかし、まだ魔物が残っているということは、このあたりには到達していていないのか?

「もう少しあたりを見てみるか…」

宝物などが放置されていれば、おそらくはもう少し上の階
どこか見落としがあるか、隠された部屋があったりするのだろう。
とりあえずは周辺の探索だ。

ブレイド > 戦闘痕や魔物の死体、深層に降りてからはあまりみない。
戦闘の回数も多くなってきている。
方向を間違ったか。少し引き返し、別ルートをあるく。
すると、血痕を見つけることができた。そして、その先には武装したオークの死体も。
なるほど、こっちの道か。
死体は…新しいわけでもない。
ならば、ここからさらに奥に行ったのか?
だが、その割にはこの階の探索が疎かだ。つまり、この先で何らかの…
動けない状態になっていると考えられる。

「……(少し気を張っていくか」

歩みを少し遅くし、足音を殺す。
ここから先は注意し過ぎということもあるまい。
そして、少し歩いたその道の先、道の脇に部屋の入口を見つけた。

ブレイド > 流石にこの奥…死体があってもらっても困るのだが
いてもらうにはこしたことはない。
しかし、ここで立ち往生となると、罠のある危険性もある。
死んでいたとしてもだ。
先程の魔物たちは倒しているのだから、少なくとも怪我程度で済んでいるはず。
そのせいでなにか重大なダメージを受けて動けなくなったとも考えられるがさてさて…
ドアのそばに近寄り、念入りに調べる。鍵は…かかってはいないし、扉そのものに罠もない。
だが、中に誰かいるのであれば…一応声をかけておくほうがいいか。
そのほうが安心するだろうし。
周囲を警戒しつつ軽くドアをノックする。

「おい、だれかいるか?」

警戒を保ったまま返事をまつ。

ブレイド > 扉を開けば…惨状。
数人の冒険者が死んでいる。
見回し、よくよく観察してみれば、外傷があるのは一人。
けっこうな深手で、おそらくは彼の治療のためにここで休むことを選んだのだろう。だが…
もう一度注意深くしらべると、足元…スイッチになっている敷石がある。
仲間の怪我もあってか探索に気が回らなかったのか?
注意深くスイッチを避け中に。
死体の体色は、すこし異常だ。おそらくは毒か何か。
生き残りは…いるのだろうか?毒耐性があるのであれば生き残れたかもしれないが
ならば、いたとすれば、引き返せない理由でもあったのだろうか?
まぁいい。全滅してる可能性もある。とりあえずは、人数の確認をして、遺品を回収するとしよう。

「…ったく、やな仕事だ…」

ブレイド > あとは注意深く帰るだけ。
冒険者である以上自分も他人事ではないか。
ソロとなればなおさら…できれば後はなりたくないものだと思いながらも
部屋を後にした。

ご案内:「ダンジョン深層(過激描写注意)」からブレイドさんが去りました。