2020/11/21 のログ
ご案内:「天然温泉」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 王都郊外の綺麗な河川…その付近から湧いた天然の温泉は、未だ知る人が限られた秘密の資源。

王都で商いをする人種のうち、ごく一部にしか知らされていない其処を客伝いに知った幼い薬師は、浮き浮きと軽快な足取りで川沿いを歩き、
ほどよい歩行の疲れで汗ばみ始めた頃に、もうもうと煙る温泉を赤い瞳が発見した。

「おーーーっ! これが湧いたっていう温泉っ! 
…ホントに秘密の場所なんだ。 …ほかに人、ぜんぜんいないや」

広さは九頭竜の水浴び場の大浴槽よりも少し狭い…とはいっても、
十人以上の大人が手足を伸ばしきって入浴してもまだひろびろと安らげそうな広さ。

ここを知る者の少なさからか、貸切状態の温泉に気分を良くして、
ぱっと桃色のシャツを脱ぎ捨て、少女のように華奢で丸みを帯びた四肢の肌を外気に晒し、
ぴちゃり、と湯温を確かめるように手のひらを沈めてから、大丈夫そうと判断すれば肌を軽く湯で清めて、ゆっくりお湯にひたっていく。

「う~~~っ…♪…っふふ、水浴び場とはまたちょっとちがってて、いいかんじ…っ」

うっとりとした顔で長いまつげの目をつむり、縁に肘を乗せてうつ伏せ
に湯の中で寝るように体の力を抜けば、
お湯で照り光る背中やお尻がもうもうと煙る湯面から顔をのぞかせていて。