2020/09/22 のログ
ご案内:「王都の路地裏」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都の一角…様々な露店や飲食店、雑貨屋が並ぶ通りの路地裏。
人の気配が無いそこを、てちてちと常に裸足にもかかわらず、
柔らかな足の裏が石畳を叩く歩行音とともに、買い物帰りの薬師の少年が少しおっかなびっくりの足取りで歩んでいく。
「う~っ…こわっ! ちかみち、ちかみち…っ!」
普段、自前のテントで薬師として活躍している少年の手に下げたバスケットには、
粉末の香草やスパイス、きのこ、精油など薬の材料となる素材や食材がいくつか詰め込まれている。
それらは、ある種の香水や媚薬と同じように、
8割の良い匂い
1割の悪臭
1割の淫靡な香り…という割合の異様な芳香を漂わせ、路地を歩んだ幼子の軌跡となっていて…
路地裏の角を何度も曲がって、裸んぼうの肢体にシャツをワンピースのように纏っただけの無防備で未成熟なからだを、
さっさと目的地である自分のテントまで送り届けようと、徐々に足早になっていく。
その激しい動きは、甘く危険な香りの香りを、周囲へ…風のよく通る路地裏の隅々まで撒き散らす結果となってしまい、
走りながらそれを吸った少年も、高鳴る呼吸と心拍は運動のせいだけではなく、
それを証拠に桃色シャツの裾からは、つん、とオトコノコの象徴が僅かに昂ぶってしまっていて。
「っふう、っふ、 っはぁ、っは、ん…っ やば… っ
こんなコト、なってる場合じゃ…ない、のに…ぃ…」
走り回りながら其処を勃ちあげている、なんとも恥ずかしい己の様に気づいて、バスケットで下半身を隠すようにして駆ける。
しかし、走るたびに前後に上下に揺れる籠が股間に弱く当たったり、擦れるだけでも吐息が漏れる、困った心身のくすぶり具合。
■タン・フィール > そのまま、下腹部を抑え込んだままに路地裏を無事に抜け、
自宅たるテントに急いで舞い戻る。
淫靡な残り香が香る路地裏で、其処に住まう動植物や、すれ違った男女も、一心不乱に「励んだ」とか。
ご案内:「王都の路地裏」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「魔物の巣の跡(過激描写注意)」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都郊外の林に放置されている、陽光が僅かにだけ届く洞穴。
幅6m,高さ6mほどの其処を慎重に歩み進んでいく桃色シャツの小さな人影は、王都で薬師を営む幼子で。
この魔獣の住処だった場所が、かれらの食べ残しや抜けた体毛などを養分に、
栄養と魔力と薬効が豊富なキノコや香草などが生えてくるコトを知った少年は、定期的に薬の素材の探索にここを訪れていた。
「よーしっ…今日は、もちょっと奥のほうまで、探しに言ってみよう…!」
と、ランプを片手に床・壁・天井などを注意深く観察しながら進んでいく。
本当はギルドなどで傭兵やボディーガードを請け負う冒険者と来訪したかったのだが、本日は生憎手の空いている者も無く…
急ぎすぎず、危険を感じたらすぐ立ち去ろうと心に念じながら、
小さな冒険の第一回層目に踏み出した。
探索して5分目までは、リスやウサギの白骨や、コウモリのフンくらいしかみるべきものはなく、
もっと希少なものを探して奥へ進むが、どんどんと薄暗く、オオオオ…という風鳴りが不気味で。
「……こ、こわく、ないしー…っ そざいのほうが、だいじだしーっ」
と、強がりの独り言を反響させながら、ランプの光で足元を照らし、
まだ見ぬ奥の…妖しい暗がりへ無防備な小躯を進ませていく。
■タン・フィール > 「あれっ…? あんなキノコ、まえにあったっけ?」
これからさらに深く暗くなっていく直前の区画で、青く暗い光を滲ませるキノコを見かける。
恐怖心で鈍っていた足取りは、全く未知の素材への興味と好奇心で塗りつぶされ、
お宝を見つけた子供特有の素早い反応で、さっそく屈み、採取する。
つんつん突き、触れた皮膚に問題ないことを調べて、
すんすん匂いを嗅いで、香気に毒性が無いことを知り、
お湯で煎じてみて、湯気に薬効や毒が含まれているか…
薄めてみて、飲食の是非や効力を知ろうと、手際よく手提げ袋からキャンプキットを取り出し、
即席でお湯を沸かして、煮込んでみようと試みる。
「ちょっと歩き回って、小腹も減ったし… もし食べれそうなら、チャレンジしてみよ…っ!」
お湯へ青い光がにじみ出て、ぷりぷりと肉厚のキノコのスープが出来上がる。
猛毒の類ならば変色する特殊な器にそれを盛り付け、変色が無かったので、思い切って飲み干してみる。
口の橋から青白い液を漏らしながら、飲み終えると、とろん、と少年の瞼が重たげに揺れて
「んぁ… う… っ… ―――どくじゃ、ない、けど…」
ふにゃふにゃとした呂律、ぽやぽやとする思考。
ぺと、と洞窟の壁に背中をもたれさせて、睡魔か、酩酊か、腰砕けになりながらこれから巻き起こる薬の効果を、むしろ楽しむように身を預ける。
■タン・フィール > 「ぅ、んッ…んふ、っふふ、っふふふふ~~~っ…♪ あははははッ♥」
心肺機能を阻害する毒、血を壊す毒、それら心身を壊し、死に至らしめる実害の「毒」に対して耐性のある薬師の少年。
しかし酒やら媚薬の類といった、本能や感情を揺り起こす薬効には、並の人間とそう変わらない人体反応で、
この蒼光するキノコの含む薬効は、後者の類だった様子。
背中を洞窟の壁面に、野生のクマがときおりそうするように、すーり、すり、と擦り付けて、
ときどきくるっと振り返り、お腹や薄い胸板も壁にこすり付ける。
「う~~っ、かゆい、かゆぅいっ♪ あついしーっ…も、 んもぉ、あちゅいっ!」
肌の火照りと、疼き。
それをかゆみと誤認した少年は、桃色シャツをめくりあげて脱ぎ捨て、
このような薄暗がりの洞窟で全裸となって、シャツを布団代わりに寝転んでしまう。
太陽熱の届かない床は、ほどよく冷えていて。
とろんとした目のまま、身悶えしながらご機嫌に青色キノコの煮汁をちびちび飲む。
さながら幼い酔っぱらい。