2020/09/17 のログ
ご案内:「◆街郊外(過激描写注意)」にノールさんが現れました。
ノール > 街を遠くに望む程度の位置
除去を免れた数本の木立や小さな丘の真ん中を街道が通る
その街道から外れた大きな古い樹に囲まれたような空間に生臭い匂いが漂っていた
樹に凭れ、動かなくなっている姿

「フゥッ…フウッ……フシュゥ……」

荒い息音、それを見下ろす歪んだ体躯が転がった大剣を拾い上げた
使い込まれていない、真新しいそれはそれ故に持ち主の命を奪うことになった
少しばかり木立がある場所で取り回すだけの技術が無かった
なれば体躯も、爪も、膂力も、獣人の方がそして素手であることが有利だった
兜も無い、ヒトの頭など他愛もなく割れる
掴んで、押し付けただけで終わった
ともあれ、新しいオモチャが手に入って良かった
拾い上げた大剣をぶんぶん、と無造作に片手で振る
声なく、軋むような擦過音を漏らし肩を揺らして笑った

ノール > 暫し新しいオモチャを振り回し満足すると、獣人は頭を上げて月を一瞥した

長居し過ぎた
いくら人間達が夜は街からは出てこないとはいえ
獣人はひょこひょこと、その場から立ち去った

ご案内:「◆街郊外(過激描写注意)」からノールさんが去りました。
ご案内:「◆街郊外(過激描写注意)」にノールさんが現れました。
ノール > ぶんぶんと、やや頭の悪い風切り音が響く
街を遠望する、程度には近い郊外
整備を諦められた岩場がごつごつと並び切り立ったような丘が並ぶ場所
見通しの悪く、風が吹き込むが散ることはない場所
街道からかろうじて音が聞こえるだろうか

月光下でもひと目で、歪んだ体躯が見て取れる獣人が大剣を狂ったように振り回している
無尽蔵のスタミナで人ならば慣れていても両手で振るのがせいぜいのそれを
片手でぶんぶん、と子供が小枝を降るかのように振り回す
白刃が時折ギラリ、と光る
錆のない、刀身のソレが面白いのか、月光下で軋むような擦過音を漏らし笑う
そうしながら、酔っ払ったように大剣が踊った