2020/05/07 のログ
ご案内:「魔族の国・墓地(過激描写注意)」にルヴィルクインさんが現れました。
■ルヴィルクイン >
荒れた地の続く魔族の国
集落と集落の狭間に、打ち捨てられた死体や死骸を葬る墓地がある
魔族の国においてそのような信仰があるのか、
それともそういう文化を人間の国で学んできたのかは定かではないか
シンボルのように簡素ながら組まれた墓標が並んでいる
その墓地の中央に佇む、赤髪の魔族が一人
■ルヴィルクイン >
「───…」
小さな声で呪文のようなものを呟く
すると魔族の女が手にする、不気味な装飾のされた本のページが勝手に捲られ始め…
墓標から、亡者の呻きのような声と共に無数の不浄の魂が本へと飛び込んでゆく
「…お姉さまの言う通り。この本は保管対象にはならないわね」
面倒くさそうに言葉を零し、ぱたんと本を閉じる
■ルヴィルクイン >
魂を喰らう魔本
それだけならば何かと使いようもありそうなものだが、持ち主への代償だろう
閉じた本のページの隙間から赤黒い液体が溢れ始めて、手を汚し地を濡らす
手にしているのが強力な魔族でなければ持ち主への何らかの不幸が降りかかる類の…なんかそういうのだろうか
「気持ち悪、さっさと燃やしちゃお」
ゾヴィアホルン魔導書院での自分の役目
禁書指定すらからも外れる"面倒なもの"を焼却する──
火を司る三女である自身はその梵書の役割を任されていた
ご案内:「魔族の国・墓地(過激描写注意)」にゼナさんが現れました。
■ゼナ > そんな女魔族に近付く気配は、恐らくかなり離れた場所から禍々しい匂いの様な物を感じ取っていたのだろう。相手の姿をはっきりと視認する事の出来ぬ遠距離から、不気味にねじくれた樹木や朽ちかけの墓標の物陰に隠れつつ接近しているのだから。
足音だけでなく気配まで殺して近付くその様子は、シーフかレンジャーを思わせる。しかし、ローブの如く全身を覆うフード付きのマントに浮かび上がるのは武骨な鎧の凹凸。そして何より、斜めに背負った両手剣の常識外れの巨大さを見れば、その娘が盗賊や狩人ではなく、生粋の戦士であると伺い知る事が出来るだろう。
「…………………やはり魔族でしたか。それもどう見たって雑魚ではなさそうです。そんな魔族が一人、このような場所で一体何を……?」
かろうじて相手の姿形を確認することが出来る距離を隔て、苔むした墓石にからそっと顔を覗かせた戦士娘が、目深に被ったフードの奥の蒼瞳をギュッと絞って赤髪の女魔族の様子を伺う。
■ルヴィルクイン >
足音、そして気配を消して近づく人間にその魔族の女はまるで気づいていない様子
手元の本からは赤黒い液体がしとしとと溢れ落ち、禍々しい気配を醸し出している
「──……」
再び呪文を唱える
本を開けば、周囲の墓標から視認出来る程に濃い、瘴気のようなものが
開かれた本に吸い込まれるようにして喰われてゆく
同時に、その魔族の足元からは立ち昇るような熱気が立ち昇り周囲の温度を上げてゆく──
面倒だけれど、仕事には真面目である
ちゃんとやれば姉達にも褒められるし、そういったことには現金なのだ
■ゼナ > 少しだけ紫がかった赤髪は長く艶やかで、手指で撫で梳けば引っ掛かりのない絹糸の如き滑らかさを感じる事が出来るだろう。
身の丈はゼナとほぼ同程度。場合によってはゼナよりも少し低いかも知れない。身長だけでなく筋骨の膨らみの見られない細腕と言い、ふにゃふにゃと柔らかそうな白肌といい、そこに威圧的な物は存在しない。
そもそも、身に着けているものが客引きの娼婦の如き扇情的な黒下着だけなのだ。むっちりといやらしい曲線を描く太腿に食い込むガーターストッキングや、かろうじて秘所を隠してはいても少し気を抜けば恥丘の翳りが覗いてしまいそうな程に小さなショーツ、そしてなによりその胸部。レース模様も豪奢な黒色ブラに包み込まれた双乳は、遠目に眺めていてさえはっきりと目につくほどに巨大だったのだ。
ゼナとてかなり大きめの物を持ってはいるが、彼女のそれは桁違い。
ゼナの双乳が小ぶりなメロンくらいだとするならば、彼女のそれは農家のおじさんが自慢するサイズのスイカレベル。
あのおっぱいをむんずと鷲掴みにしたならば、いったいどれほどの………
「………って、何を考えているんですかわたしはっ! 相手は魔族です。何をしているのかは分かりませんが、きっとよくない悪だくみをしているに決まっています」
これまで目にした事のない圧倒的なボリューム感に、思わず如何わしい妄想を思い浮かべてしまったゼナではあったが、フードに覆われた頭部をぶんぶんっと左右に振ってそれを追い出し、改めて女魔族の様子を伺い見る。
不気味な本を片手に、何やら儀式めいた行為に及んでいる様ではあるが、魔法の類にはてんで弱いゼナである。彼女が一体何をしているのかなど皆目見当もつかない。
しかし、そんなゼナであっても、彼女の周囲に黒色の霧めいて漂っていた瘴気が、手元の本に収束していく様子にはチリチリとうなじの毛羽立つような危機感を感じて
「――――あ、あれ、このまま黙って見てたらヤバそうなやつじゃあ……ええいっ、当たって砕けろですっ!」
潜めていた気配をかなぐり捨てて、脚甲の足音もけたたましく墓標の影から駆け出でて、背にした巨剣を引き抜きながら女魔族に肉薄する。こちらの気配にまるで気付いていなかったらしい彼女にならば、不意打ちの一撃を加える事も出来たかも知れないけれど、やはり自分と同じくらいの年頃の女の子にしか見えぬ相手に対してはどうしても甘さが出てしまい
「――――そこまでですっ! 今すぐその儀式を取りやめなさいっ!」
そんな叫びと共に、彼女の眼前にて巨剣を構えるに止めてしまう。
■ルヴィルクイン >
「──!?」
突然響く大声にびくっと身体を震わせて、慌てて開いてあって本を閉じる
周囲から取り込まれていた瘴気のようなものは地に沈むようにして消え去っていき──
「…ああ、びっくりした。ちょっと、驚かさな………人間?」
不満げに口零し視線を向ければ、その見た目からは人間としか推察できない女性戦士の姿
相対する存在が人間である…となった瞬間に魔族の女の周囲に漂っていた熱気が、冷えてゆく
「儀式?はっ…人間の考えそうな浅知恵。
──人間のクセに私の仕事の邪魔をするなんて」
まるで虫螻を見るような冷たい目線を向ける
なぜこんなところにいるかはしらないが、人間を見下しているのであろう、この魔族の女にとってみればそんな存在に邪魔をされた、という事実が腹立たしいのだろう
「で…やめなかったらどうするのかしら。
その手に持ってるでっかい剣で、私を真っ二つにでもする?」