2020/04/01 のログ
ヴォルフ > 幸い、そこは隙間風が入るようだった。
焚きしめられた香も、少年を狂わすには至っていない。
きり、と音立てて奥歯を噛み締め、少年は己の上腕を握りしめる…。
狂乱り宴を、まるでそうして嵐が通り過ぎるのを待つかのようにやり過ごさんしているように、それは見える姿であり、そして…それは常の少年の様子に比してみれば、随分と寄る辺なく見えたことだろう…。

ご案内:「乱倫の館」からヴォルフさんが去りました。