2020/03/25 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス・市街地(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > ダイラスの不夜城、ハイブラゼール。
カジノに酒場、娼館…この国の娯楽と欲望を煮詰めたような場所。
ダイラスの多くの人間はそれを目指すし、そこで一夜の夢を謳歌する。
だが、ダイラスという街はそれだけではない。
派手な明かりには及ばないものの、市街に近いところにだって、酒場や娼館くらいある。
むしろ、ハイブラゼールを隠れ蓑に、このような目立たないところで違法な取引をするものもいるくらいだ。
「で、これか…」
違法薬物の入った袋をつまんで嘆息。
宿を探してうろついていたところうざめに絡んできた男を殴り飛ばした際落としていった小袋。
しきりににーちゃんなに探してるんだい?とかいいつつ、チラ見せしてきてたので
おそらくは薬のバイヤーかなんかだろう。
■ブレイド > 薬物は割と普通に横行しているようにも見えるこの国であるが
こいつはあからさまによろしくないやつで
冒険者の間でもそれなりに話を聞くものだった。
強烈な依存性、凶暴性と性欲増進。この世ならざるような多幸感。
麻薬としてはオーソドックスな効果…ではあるが
直ちに体に異常が出るという点があり、辛い生活をしている者たちには自殺薬とまで呼ばれている。
すぐ死に至ることはないが、一回服用しただけで手足に軽いしびれが長期間残る。
複数服用することで簡単に死に至る。しかも多幸感を得たままに。
「ま、かんけーねぇけど…」
ぺいっと袋を捨ててあるき出す。
追っ払ったはいいが、クスリの売人であれば、背後になにかいてもおかしくはない。
面倒事はゴメンだ。さっさと宿を探して…明日には王都に戻るとしよう。
■ブレイド > などと考えて、さあ行こうとなった矢先、問題が起こる。
背後からさっき追っ払ったやつの声と、数人の足音。
思った以上に行動が早い。
当たり前か…クスリの売人が商品のどれもこれもを試しながら売ってるわけじゃない。
判断力がそれなりになければ商売は成り立たないのだから。
それにしたって売り方が雑なのだが、それだけハイブラゼールの隠れ蓑は優秀ということだろう。
「…まずいな…」
さっさとこの場から離れなければなるまい。
忍び足のままに急ぎ歩く。
相手はこんな短時間で人数をそれなりに集められるのだから、正面からやり合うだけ損だ。
逃げるが勝ち。
するりと手近な路地へと避難する。
■ブレイド > 追い立て方はわりと雑なようで、撒くのはそう難しくはなさそうだ。
だが、身を隠すならば表に看板を出しているような宿は控えたほうがいいだろう。
それ以前に、この街の路地には不慣れという点もある。
迷わないようにしなければ。
かといって、夜中に街を出るのは避けたいところ。
王都の貧民地区であれば適当な廃屋を探すところなのだが、ここはダイラス。
勝手が違う。