2020/02/12 のログ
ご案内:「◆魔族の森(過激描写注意)」にマーナさんが現れました。
■マーナ > 魔族の国、と人々から呼ばれる所と、人間の国との境界線。
深く広がる鬱蒼とした無気味な森の中で、狼娘は今日も生き残るために戦闘を繰り広げていた。
冒険者や傭兵、狩人のような熟練の人間。
魔界の植物や魔獣、魔虫といった原生生物。
魔法生物や妖魔、アンデッドなどの魔族の国の住人。
様々なものが入り混じるこの森で、味方なんているはずもなく、奪い合いは常に起き続ける。
狼娘もまた、森に住む魔物と縄張り争いをおこなっていた。
目の前にいるのは、魔界の植物の一つ。大きな禍々しいラフレシアのような花弁の中心から、緑色の肌の女性型のデコイが姿を出し、トゲの生えた根を操りながら襲いかかる、中級の魔物。
「ーこれで、終わりっ!」
その魔物の根の鞭を躱し、一歩踏み込むと掌底をデコイの腹部へ叩きつけ、鋭い爪で花弁を根本から縦に切り裂いた。
「…ふぅ。とりあえず落ち着いたかな…だいぶ騒いじゃったから、他のが来るかもしれないし、早めに休まないと」
魔物を倒して一息つくために木に寄りかかり、ちゃんと倒れているか魔物たちは視界に入れながら水ボトルの蓋を開ける。