2019/11/27 のログ
■ルチル・ラ・ティタニア > 以前から聞いていたとはいえ街の光景は、あまり居心地の良いものではないのだが、指令を果たすためにと心を抑え込んでいて。
最初に訪れた施設では、ミレー族の少女が人ではないものとして犯されているところであり、ごくっと喉を鳴らし、思わず見入ってしまう。
周りの買い手や見物人達を含めた全ての刺激が強かったのだろうか、真っ赤になってその場に崩れ落ちそうにりながら別の場へと移る。
ご案内:「奴隷市場都市バフート(過激描写注意)」にマヌエラさんが現れました。
■マヌエラ > 「――大丈夫ですか?」
卑猥で雑多な音に溢れた背徳の市場に似つかわしくない、柔らかで甘い声が騎士へと向けられる。
騎士と同じ色の髪で体を覆うかのような女……魔術師然とした姿が、歩み寄ってきた所だった。
「ああ、突然のお声がけなど、不敬をお許しください、騎士様。
ただ、今、お具合が悪そうだったものですから。……ここの空気はとても人を選びますし……あてられる方もいるのです」
言葉通りに、心配げな色を目に宿し、女はおずおずと言葉を紡いだ。
■ルチル・ラ・ティタニア > 「えっ」
背後からかけられた柔らかで甘い声での言葉、小さく驚きの声を上げ肩越しに振り返る。
目に入ったのは魔術師然とした女だが、金の髪で身体を覆っているだけに見え、二三度目を瞬かせ、違う違うと頭を横に振った後改めて見つめる。
「いえ、不敬などとは思いませんので、ありがとうございます。
そのようですね、心配をかけるようですが、こちらも色々とあるのですよ。」
心配気におずおずと紡がれた言葉、人の裏を見抜くのは得意でなく、言葉をそのままに受け取り申し訳ないと頭を下げる。
続いた言葉には指令の事を濁しつつどうしたものかと悩み、押しに弱そうな雰囲気も相俟って明らかにえさ、獲物といったようにも見て取れて。
■マヌエラ > 不敬ではない、と告げる穏和な声に、女はほっとした様子で笑顔を見せた。
「こちらこそ、寛大なお言葉、ありがとうございます。
……このあたりは人いきれも凄いですし、少し場所を移されたほうが良いかも知れません」
豊満な姿態に整った顔立ちと、騎士とも似ているところがあったが、ほわほわと柔和な雰囲気と、装飾性よりも実用性を重視した無数のタリスマン、そして魔術師のローブは、野暮ったさも感じさせたか。確かに、獲物側の存在と見えるだろう。
「よろしければ、ご案内いたします」
そのおっとりした顔立ちが、にっこりと笑う。人懐こそうな翠の瞳が揺らめく……そこには、言葉を脳裏に刷り込む魔力が潜んでおり――。
■ルチル・ラ・ティタニア > 「それはそのようですが」
ローブの上からも分かる豊満な肢体に整った顔立ち、そして自分以上に柔和な雰囲気を持つ。
実用性重視のタリスマンから魔術師なのが分かり、明らかに自分よりも獲物と感じもして一緒にいた方が良いのではとも頭に過る。
「ご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願します。」
にっこりと微笑んだ表情、おっとりというよりも人懐っこさを感じさせる翠の瞳と碧の瞳が絡む。
魅了とも似た刷り込みの魔力、瞳を通して脳裏に及び、頭を下げる事で効果を現したのを教える。
そのまま疑う事をせずに案内を受け、その時にぽろりと指令の事を零してしまうかもしれない。
■マヌエラ > 「ご迷惑だなんて、そんな! 騎士様を案内できるなんて光栄です。……では、こちらです」
騎士の優しさを絡め取るように合意は為され、歩き始める。
狂騒と猥雑、熱気に満ちた広い空間から、人の姿の見えない通路へ。空気が澄んで涼しくなる。
「まあ、まあ。この街の闇を暴きに……! 流石、騎士様は正義の徒なのですね」
ぽろりと漏れた言葉には、本当の驚きと敬意の混じった言葉が返る。
そのまま歩き続けるが……騎士は気付くだろうか。幾ら何でも、人の姿がなさすぎることに。道の端が見えないことに。
それに気付かなくとも、遂に明白な異変が訪れた。騎士の足が、ぐに、と柔らかいものを踏んだのだ。それは、今までと同じ床だった。そのはずなのに、まるで生物のような手応えと、低い体温のようなものが感じられ。
気付けば周囲の壁も、まるで生物のように脈動しており。人目で、異常な空間に来たことが分かっただろう。
■ルチル・ラ・ティタニア > 「確かに空気が少し良くなってきた気が」
魔力での擦り込みには気が付くはずがなく、自分の意思でした合意だと思い込んだまま案内され歩く。
狂騒と猥雑、熱気に満ちた空間からひとの数が減り、涼しい風が流れる澄んだ通路を選んでくれている事に嬉しく告げて。
「あまり大きな声を上げられては困ります。それにそこまで恐縮される事ではありませんし。
…………えっ、いっ、一体これは?」
ぽろりと零れた言葉に驚きと敬意の混じった言葉に返されると照れて真っ赤になる。
常々上に進言していて下った指令、わざとにそれを流されていたとは知らずに少々誇らしげに答えて。
人の数が減っていく事にはそういった道を選んでくれているのだろうと気にしていなかったが、歩いていた時間に対して道の端が見えなくなっている事におかしいと気が付いて。
そして声を掛けようとしたところでの柔らかいものを踏んだ感触、そのまま床が生物のような手応えに変わり、飲み込まれた足から低い体温と動けなくなった事を感じ取る。
慌てて周りを見回すと変わり始める周囲、生物のような脈動を感じさせ、垂れ落ちる何らかの液体、触手のように伸びるモノ、異常な空間に変わり始める中でそれまでと変わらないのは、女の姿だけで。
■マヌエラ > 「大丈夫ですよ。誰も聞いてなどおりませんから」
にっこりと微笑む。月のように滑らかに。
気付けばそこには、明らかに人の世界ではありえぬ場所だった。
そのように変貌した世界――。
「ご案内いたします。“私の部屋”へ」
なおも変わらぬ、女の笑顔。善意も、敬意も、きらめきも変わってはいない。
だがそれ以外の全てが変貌し。天井……と呼べない頭上の闇から、長い触手が素早く伸び、ルチルの両腕に絡みつこうとしなり。
ずぶりと沈んだ足元からも、粘液塗れの触手が現れ、鍛えられた脚を螺旋状に這い上り始める。
触手たちは透明な粘液――肌を異様な快楽に犯す魔液を分泌しながら、這い上っていく。
■ルチル・ラ・ティタニア > 「それは一体どういう事なのです。」
蒼い月明かりが降り注ぐ、人の世界ではありえぬ場所、滑らかな微笑みで告げられた言葉を問い返す。
変わらぬ目の前の女以外がどんどんと変貌していく世界の中で。
「貴女の部屋?」
おっとりとしていた雰囲気がすっきりと覚醒した感じに変わった以外何も変わらぬ目の前の女。
頭上からは星空が昏い闇に変わり、伸びてくる触手に両腕を絡めとられ、横に開かされている。
足首まで沈み込んだ足を抜こうと上げようとしても動かず、逆に粘液塗れの触手が伸びて足に絡み付かれる。
螺旋状に絡みついてくる触手に塗り込まれる透明な粘液、衣類を解かされるだけには止まらず、身体が火照り艶やかに肌が染まって、甘く熱い吐息を零し始める。
ご案内:「奴隷市場都市バフート(過激描写注意)」からマヌエラさんが去りました。
ご案内:「」にルチル・ラ・ティタニアさんが現れました。
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