2019/09/06 のログ
メデュス > 〈こうふんしてる。ニンゲン、こうふんしてる。でも、なきごえ、ニンゲンっぽくない。
 ニンゲンによくにたケモノ、だったのかな。まぁ、たまごいれるなら、ニンゲンでも、ケモノでも、いい〉

錯乱しきったアンジェリカが上げる悲鳴を聞いて、メデュスがあざ笑うようなテレパシーを発する。
その口調(?)は実に淡々としていて、まるで予め書かれた文章を読み上げているかのごとし。

そして、メデュスが指摘しているとおり、この女体はひどく興奮した状態にある。
女性器全体が熱を帯び、激しく蠢き、繁殖を促すホルモンと呼ばれる物質が粘膜から溢れているのを感じる。
メデュスはこの匂いと味が好きだ。卵を植え付けることで、女性ホルモンがもっと濃くなることを知っている。
……だから。

〈たまご、いれる。ニンゲンのたまご、いらない。メデュスのたまご、いる〉

発情するにつれて熱く湿っていく子宮内部で、卵管さえもメデュスの分泌液で弛緩してしまえば。
尿道よりも細く、異物を受け入れるべき場所でないその管に、つぷりと柔らかい触手を差し込んだ。
その奥の方から運ばれてくる粒……つまりアンジェリカ自身の卵子を感知すると、先端がくるりとそれを掴み取ってしまう。
一度卵管から触手を抜き、その卵子を子宮内に放り出すと、また卵管の中へブスリ。
そして触手全体を抽送させて卵管・子宮口・膣を同時にマッサージしながら、女体をより苗床向きにほぐしていく。

……這いつくばるアンジェリカの目の前に、たわんだ白い触手4本がぱたりと横たわる。
お尻に食いついた胴体から彼女の女性器へと刺さる産卵用触手、その中腹を彼女にも見せつけてきているのだ。
樹脂めいて澄んだ管の中を、無数の球がゆっくり動いている。その行く先はもちろん、アンジェリカの腹のほう。
5mm程度の透明な球体であることが光の加減で分かるが、その1つ1つに小さな黒い粒がついている。
これはいわゆる《胚》であり、その卵が孵化する可能性を持っていることを示唆しているのだ。

〈これ、メデュスのたまご。いれるね。ニンゲンのあなのなか。いっぱいいれるね〉

アンジェリカ > 「いやっ!! いやああああ!! いやああああ!!!!」

自分の子供の元すら奪われ、ただただこの魔物の都合のいい苗床にされていることを本能的に察し、叫び声を上げる。

そのまま逃げようと両手で地面を掻き続ける。当然一切無駄であり、ただただ苗床として体が作り変えられていくのをなされるがままされるしかなかった。

目の前で説明される絶望的な様子にただただ否定するべくうごめきながら、しかし体は完全に苗床向きに完成していった。
いくつもいくつも排卵しながら、すべて魔物にその卵は奪われていく。

メデュス > 触手管の中を流れる無数の卵が、這いつくばるアンジェリカの胸元を通り、へそ付近を抜け、スパッツの中へ。
そして、膣口に穿たれた2本、尿道にねじ込まれた1本の触手……その幹の直径が、ムリムリと拡がっていく。

〈いやじゃない。たまごをいれるの、ニンゲンもすき。すきになるよ。すきになろうね〉

混乱するニンゲンの思考を上書きするように念話を送り込みながら、メデュスは触手に力をこめる。
万が一にも抜けないように。そして産卵する先を間違えないように。

………ぼりゅ! ぼりゅボリュボリュッ!

弾力ある果実が弾けるときのような、おぞましい振動と水音が、アンジェリカの骨盤内に響く。
狭い尿道と子宮口をこじあけるように卵の群れが駆け抜け、そして体内へと放出されたのだ。
膀胱の内部に粘液にも似た質量がどんどんと注がれていく。すぐに無視できない内圧になっていくだろう。
同様の現象が、子宮組織の内部、つまり卵管内でも発生する。
両方の小さな穴が限界まで広げられ、詰め込まれるように数個の卵が打ち込まれる。
卵管を埋め尽くすと反動で触手は抜き取られ、熱く火照った子宮内に残りの卵をドボドボと注いでいく。
総数を数えるなら100個は下らないだろうか。1粒1粒がアンジェリカの子宮口を震わせ、子宮内に溢れていく。

アンジェリカ > 「おおおおおおおお!!!」

ただただ、卵を二つの穴に注ぎ込まれる。その数は100を優に超えていて、アンジェリカの腹を膨らませていく。
妊婦のように、というだけでは表現が不足している。注がれている場所は子宮だけではないのだ。
明らかに子を育む場所ではない場所に注ぎ込まれてしまったアンジェリカは苗床に堕ちた。
信じられない圧迫感で精神が耐え切れなかったのだろう。

二カ所に注がれた卵は、アンジェリカの血を肉を魔力を消費しながら育っていく。

メデュス > 卵管内、子宮内、そして膀胱にまでも異形生物の卵を満たしていくメデュス。
苗床自身の意思など関係ない。細くて暖かく湿った内臓、それを体外に繋ぐ穴を有しているのが悪いのだ。

産卵し終えたメデュスは、お尻にしがみついた小さなボディをぶるりと震わす。
すると、卵がギチギチに詰まった膀胱と子宮内にさらに粘液が噴出される。
これは『固定化』の毒液であり、卵が孵化するまでの間、苗床を孵化に適した状態に保つ作用を持っている。
逃げられないように念入りに全身を硬直させる強力な麻痺効果。
そして、今しがた体験している興奮状態を無理やり維持させる、神経伝達暴走効果。
雌の生殖器を蹂躙されてもたらされている異形の絶頂も、そして尿道をほじられて味わう擬似的な失禁感覚も。
卵が孵化するまでの約2日間、一度も止むことなくアンジェリカを襲い続けるのだ。
……多くのニンゲンはこのおぞましく強烈な快感に耐えきれず、失神してしまうけれど。

完全に苗床化を終え、アンジェリカの身体の自由を奪ったメデュス。
乱暴に触手を抜くと、彼女の脚や尻に絡みついたまま、残る触手を近くの木へと投射する。
幹を掴み、引っ張る。自らの百倍程の質量を有するニンゲンの身体ごと、茂みの中へ。
たっぷり1時間ほどをかけて、そう離れていない場所にある洞穴、メデュスの巣へと運んでしまった。
これで、孵化までの間に他のニンゲンなどに見つかる心配も少なくなる。

…………。
………。
……。

丸2日が経過した後。
アンジェリカの体内、膀胱と子宮内部では、ぐぴゅぐぴゅと小さな生物が無数に蠢く感触が踊り狂っていた。
卵のほぼ全量が孵化を遂げ、ビー玉サイズのクラゲ約100匹が中で産声を上げているのだ。

アンジェリカ > 失神したまま、二日が経った。
胎内で生まれた小さな生物たちがアンジェリカを中から刺激する。意識はないとはいえ、体は正直で、その刺激によりすさまじく腰が跳ねる。何かにとりつかれているかのような動きであった。

このまま腹を食い破られてしまうのか、それとも出産して命だけは助かるのか・……命が助かっても精神は助からないだろう、そんな状況にアンジェリカはいた。

メデュス > 〈おきて。おきて、ニンゲン〉

まどろみの中にいるアンジェリカの脳裏に、メデュスの念話が鳴る。
正気を取り戻すまで何度も。

〈おきて。そしてメデュスのこどもをうんで。おきて。うんで〉

ぱちんっ。細い縄のようなもの……メデュスの触手で頬を叩かれる痛みも。
意識不明のまま放っておいてもいつか幼体は自らの力で苗床から出てくるが、それでは苗床に命の危険がある。
それはメデュスの本意でもない……有用な苗床なら2回3回と使いたいものだから。
だからあえてアンジェリカの覚醒を促す。自らの力で産ませるために。

もしアンジェリカがこれで覚醒するなら、深さ2m程度の狭く浅い横穴の行き止まりに寝せられている現状に気付くだろう。
メデュスは入り口付近にぶらさがり、様子を見ている。
身体に作用していた毒は切れ、手も脚も動く状態にあるが、醜く腹の膨れた状態で逃げるのはとても困難だろう。

〈うんで。うんで。こども、うんで。はやく、はやく。そうしないと、いたくなるよ〉

アンジェリカ > 「ひぎっ!! ひぎいいいい!!!!!」

そして痛みで覚醒させられたアンジェリカ。訳も分からないまま必死に出産を始める。
膣から、尿道から、大量に子供を生み出していく。
ぶりゅっ♡ ぶりゅっ♡♡
通常ではありえない出産。精神が何度もおかしくなりながらも、体が本能に従い出産をしきった。
あとに残るのは完全にへこんだ腹を抱えた全裸の少女。

「やだぁ…… ボクの子供…… 産ませて…… ボクの卵…… 産ませて……」

完全に壊れた中でも本能が、自分の子を産ませてほしいと懇願し続けていた。

メデュス > 〈おきたね。じゃあ、うんで、こども……あっ。うんでるね。じょうずじょうず〉

意識が戻ると同時に、目の前で異形の出産ショーを始める鎧姿の雌。
膣口から垂れ流すように、尿道口は限界以上に開ききりながら、両方からドボドボと透明な小生物が溢れてくる。
じっとり湿った地に落ちると、びちびちと生々しい音を立てて跳ね回っている。それらは確かに生きているのだ。
ガラス玉のように透き通って小さい球体の一部から、ブラシのように細かい触手をうごめかせ、じたばた。

苗床が意識を取り戻せば、不随意の腹膜運動により、自然とすべての幼体を排出する。
それにはかなり長い時間がかかり、通常の出産と異なるおぞましき感触には精神すらも蝕まれるだろう。
だけどメデュスにとっては知ったこっちゃない。すべての幼体が排出され、母体の体組織に損壊がなければ、それでいいのだ。
生まれ落ちた100匹の幼体クラゲに向けて、メデュスは何本もの触手をヒュルヒュルと振るう。
器用に1つ1つを拾い上げては、己の透明ボディの内部へと収めていく。まるで豆を1粒ずつ食べるかのごとく。
そうして無事ほとんどの幼体を保護し終えると、重くなった身体を天井からぶら下げながら、念話を放つ。

〈ありがとう、ニンゲンのメス。メデュスのこどもをうんでくれて、ありがとう。
 でも、メデュスにはニンゲンのたまごは、あつかえない。ニンゲンのたまご、こどもにするほうほう、わかんない。
 ニンゲン、メデュスのこどもをうんでくれれば、それでいい。またきてくれたら、またつかってあげる〉

精神が崩壊しきった様子で何やらつぶやいているアンジェリカを、メデュスはすげなく突き放す。
ニンゲンを繁殖させれば苗床も増えるだろうけれど、そこまで面倒みてやれるほどメデュスは賢くもない。
ありがとう、という字面のテレパシーにも心からの謝意はどれだけ含まれているのやら。
ともかく繁殖行為を無事終えたメデュスは、子供を抱えたまま、触手を駆使してその場から去ってしまった。
水場に子供たちを連れていき、この厳しい自然の中へと放ってやる必要があるからだ。

……鎧を着たままお産を終えた、ひどい姿のアンジェリカが一人、洞穴に残されている。

ご案内:「山賊街道付近(過激描写注意)」からアンジェリカさんが去りました。
ご案内:「山賊街道付近(過激描写注意)」からメデュスさんが去りました。