2019/04/12 のログ
ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここはタナール砦、現在は人間が占領をしているようだ。
………まぁ、それも、すぐ無人となるだろうが。

静かに、それは砦の中を巡る。
ゆらりゆらりと揺れるように、歩む少女。
時折、人間の兵士の横を何事もなくすり抜けて行く。
それはまるで、少女の姿が見えていない様子で。
…そして、糸の切れた人形のように、倒れるのだ。

それを一瞥しただけで、少女は歩みを止めず、進み続ける。
少女が歩んだ後には、点々と転がる兵士達が見られるだろう。

タマモ > 「人間だろうと、魔族だろうと、妾には関係ない。
目覚めた時に、こうして暇潰しの相手となれば良いのじゃ。
………もっとも、期待する程の楽しみようはない、か」

くすくすと笑いながら、軽く手元へと視線を落とす。
その手にあるのは、うっすらとした何かの輝き。
そのまま、その手をゆっくりと握り込めば…それは、あっけなく消え去ってしまう。

「大層な術を使っておる訳でもないのじゃが、誰も妾を見る事も出来ぬ。
こんな連中ばかりで、この場所を守ろうなんぞ片腹痛い。
軽く薙いで終わりそうでは、相手をする気も起こらんのがのぅ…」

やれやれ、と肩を竦める。
せっかく目覚めれたと言うのに、相変わらず満足のゆく楽しみようがない。
せめて、嬲り甲斐でもありそうな相手でも見付けたいものだ。

タマモ > 目覚め、また眠りに落ちる時間は、そう長くは無い。
だからこそ、目覚めた場所から遠くに行く事は難しい。
今日、この場所に居るのが人間側であった事。
それは、人間達にとって不幸であった事だろう。
少女は歩み続ける、この場所に何者かが居る限り。

再び攻め落とそうと来る、魔族達か。
防衛に力を注ごうと援軍としてやって来る、人間達か。
どちらにせよ、やって来れば無人の砦が迎え入れる事となる。

ご案内:「タナール砦(過激描写注意)」からタマモさんが去りました。