2019/04/01 のログ
ご案内:「タナール砦・地下牢(過激描写注意)」にアマツキさんが現れました。
アマツキ >  
「……う」

鬼───壁に幾重もの鎖で磔のように拘束された鬼の隻眼から紅い光が漏れる

どれほど気を失っていたのかわからないが、辺りは暗い
背に感じる冷たさは石造りのそれ、隻腕と両脚に絡む金属の感触に、地下牢かと察する

アマツキ >  
あの魔族の女に、腕と両脚を砕かれたのだったか、と思い出す
纏っていたボロ布も破れ落ち、衣服の体を為していない

「……ダメージは回復したが、もうしばしかかるかのう」

腕と両脚が完全に回復さえすれば…、
このような拘束も、牢も力任せに破ることは造作もない

鬼の生命力は高い
全身をあれほど殴打された跡も既に薄っすらと消えかけているが
骨を砕かれた四肢──腕は隻腕だが──は、さすがにまだ時間がかかる

「…やれやれ、敗者の扱いなぞこんなものか」

大きく溜息をついた
…とはいえ、別の場所に運ばれていなければ此処はあの砦の中のはず
戦闘が始まれば、乗じて逃げることができる…可能性もあるかもしれない

ご案内:「タナール砦・地下牢(過激描写注意)」にアルテミアさんが現れました。
アルテミア > 普段立ち入る事が少ない珍しい場所、なんぞ面白い事でもないかと訪れてみると見つける姿。
少し距離のある位置でくすっと笑い、その牢へと真直ぐに向かっていく。

「また面白い所にいるようね。」

別に馬鹿にしているつもりはなく、思った事をそのままに訊ねて。
大人しく牢に篭っている事に首を傾げると鍵を開き中へと入っていく。

「何か困っている事でもあるのではなくて?}

これまでの事でそれが何を意味しているのかは気が付くだろうと楽し気に尋ねる。
どう答えたところで思っている事を止めないのも分かっているのだろうと微笑みその前に立って。

アマツキ >  
「…げっ、なぜお主が此処に」

かけられた言葉に頭をあげて視線を向ければ、
見慣れた顔がこちらを覗いていた

身体が万全ならば先手の一撃を見舞ってやりたいところだが、今はご覧の有様
おまけに逃げようにも磔にされているといった状態である

「さ、さあて…何のことやら…じゃな」

すすいっと視線を逸した
気がついていないわけはないが、素直に言葉を述べる口もなかった