2019/03/25 のログ
キルシュナ > 戦慄く喉奥から逆流する内容物は、少女の喉を交尾孔に見立てている変態猫にとっては愛液の様な物。小鼻から噴き出したそれに剛直の根本を汚されたとて、むしろ興奮してイラマチオの勢いを強めるばかり。
キルシュナがもう少し平静であったのならば、行為を止めてやり過ぎを謝ってしまったかも知れない状況。先程打たれた麻薬の毒の影響が残っているのか、このシチュエーションに酔っているのか、はたまた犠牲者である少女の、ここまでされてもなお悦んでいるように見える痴態に巻き込まれているのか。
そして遂に到達した強制口虐の締めくくり、一際大きく膨れ上がった剛直が、ドバッ、ブバッ、ぶぼりゅっ、ぶびゅるるぅううッ❤ と人外の射精量で吐瀉物を押し戻す。
少女の頭部をがっちりつかみ、小鼻を潰す程に腰に押し付けた猫娘が、未だにごちゅごちゅ掘削されるお尻からの衝撃で少女を殴る。
そしてブルブルッと下肢だけでなく突き立てた尻尾の先まで震わせたキルシュナの金瞳は、射精をトリガーとして噴火した少女の有様を視姦する。

キルシュナの位置からは丁度死角となっているため、少女のアヌスがどれほどの口径に拡げられているかは分からぬ物の、小山の如く捲れ上がった腸壁は見ることが出来た。そこから迸るのはまさに土泥の濁流。
持ち上げるのも一苦労な陶器壺がズッと石床の上を滑る程のそれが、壺の中で激しく波打つ泥色の水面を持ち上げていく。
少女の吐き出した物が、固形の一本糞を主とする物なら幾分かはマシであったかも知れない。しかし、彼女の本来は小さなお腹で気も狂わんばかりの長時間たぽたぽと揺らされていたそれは、下痢便と軟状便を混ぜ合わせたビーフシチューめいた代物。
その光景はただただ汚らしく、それが余計にキルシュナを興奮させる。
周囲を取り囲む犯罪者がそれを垂れ流したのなら、流石に悲鳴を上げて逃げ惑う事になっただろうが、眼前で腹の中身を、人間の穢れを垂れ流しにしているのが、普段はどこか澄ました様な雰囲気を持つ小柄な美少女なのだ。
想像力が追いつかない程のギャップが

『うっおッ、おぅうう……ッ!?』
「――――んぉッ、お゛おぉぉおおぉぉおぅぅうふッ❤❤」

大男の腸内射精をきっかけとして、二度続けての射精を彼女の腹腔に流し込んだ。

――――時間にすれば、それほどでも無いのだろう。
しかし、体感としては随分長く続けられていたようにも思えた。泥色の粘液を溢れさせた陶器壺を中心に、放射線状に撒き散らされた少女の"中身"がほくほくと酷い悪臭を放つ湯気を立ち上らせている。
つい先程まで狂乱の野次を飛ばしていた男達も押し黙り、奇妙な静寂の中、たいまつの奏でる音だけが妙に白々しく響き

「――――……お゛、ふぅぅううううっ❤」

快楽の残滓がねっとりとこびり付いた声音と共に、ずにゅろぉぉおお……っと長竿を引き抜いた猫娘が、男好きのする裸身をくねらせ、未だ尻孔にハメ込まれたままゆっくり萎えはじめていた剛直を自分で引き抜く。
途端、くにゃんとヘタれた四肢が、石床の上に猫娘を倒れ込ませるも、それでもそのまま四足で少女の背後に回り込み、泥濘を溢れさせる陶器壺に豊乳を押し付ける様に身を乗り出して、おそらくは開きっぱなしとなっているだろう少女の尻孔を覗き込む。
黒の猫耳はピンッと立て、猫の尾っぽはネズミを見つけた時の様にくねくねと好奇心たっぷりに揺れている。

エインセル > 明滅する火花はその数を増し、思考が徐々に散逸していく。
酸欠と強すぎる刺激で駄目になった部分が、一気に劣化していく様な感触。
今際の時はこういう感覚なのだろうか――そう思わせるほど、重く濃厚な闇が迫ってくる。
目の前は彼女の褐色しか見えず、彼女の臭いと味に包まれての絶頂。
この中で死ねるのならば悪くないのでは――不穏な考えだ。だが、甘美でもある。
射精によって押し戻される吐瀉物。それらもひっくるめて、腹の刻印が軟便に変えた。
後はただ、下って下って。流れに沿ってそのままに、本来の出口から吐き出されるのみで。

「    お、ひゅっ  ♡――お、ごっ   ♡お、ぅううっ♡――  お、ぁあっ♡」

声を出そうにも、もう吐き出せる物がない。だから音も出せない。
ただただ、尻穴を目一杯に開いて中身を吐き出すのが気持ちいい。
溜めに溜めた欲求を一気に解放する感覚。それは、たっぷり満たした酒樽の横を打ち抜くのに等しい。
後は全て、なくなるまでこぼれるのみ。パンパンに膨れていた腹が、緩やかにしぼんでいく。
粥状の泥濘は、少女の揺れに合わせて飛び散り、水瓶だけでなく周囲の石畳をも汚す。
そしてついには水瓶を目一杯に満たすと、それでもなお吐き出される汚濁が縁を切ってあふれ出た。
それは少しの時間の――とは言え少女には永遠に比する――事だった。
徐々に勢いが弱くなって、やがて放屁と共に雫が漏れる程度になり、最後にむ、りゅぅ、と泥じみた物が吐き出されて。
宿便すら吐き出しただろうという所で、少女の心臓はひときわ強く、一度跳ねる。
それは、限界を超えた証明。最後の断末魔、とでも言うべき拍動。そうして、少女の鼓動は停止する。
肉棒を引き抜かれると、ぐらりと力なく崩れ落ちる。その瞳は茫洋としていて、意志の光は薄れていて。
見下ろすならば、彼女の肉穴はぽっかりと開いて奥を晒したまま、微塵にも動かない。
このままであれば腹上死――そんな状態だが、蘇生を行うか、あるいは少しの時がたてば時の魔術で賦活する事だろう。

ご案内:「貧民地区 スラムの廃屋(過激描写注意)」からキルシュナさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 スラムの廃屋(過激描写注意)」からエインセルさんが去りました。
ご案内:「人食いオークの洞窟」にウルフェラさんが現れました。
ご案内:「人食いオークの洞窟」にブレイドさんが現れました。
ウルフェラ > 暗闇から、じめじめとした空気が重く絡みつくように肌を、髪を舐めて来る。
錆びついた血や、腐りきった肉と臓物の臭いが、壁に床に、こびりついているかのようだ。
ほんのりと、しかし確かに。その洞窟の入り口は、死の匂いに満ちていた。

「……」

暗闇を見つめるのは、物言わぬヒトガタ。
精巧に造り上げられた美しい少女の魔導機械人形である。
もっとも、近くで見つめたとしてもなかなかそうであると気付くことは難しいほどに、彼女の容姿は人のそれに似せられていた。もしひと目見て違和感を覚えるとすれば、少々『整いすぎている』という点になろうか。男が好む女の顔、体つき。そう言ったものを上手になぞるようにして『造られた』彼女の美は、まさに『芸術的』な美であった。

幼さを残しつつ成熟も見せ始めている少女をなぞったその顔立ちは、愛らしさを十分に漂わせているものであるがしかし、今は何の感情も映し出していない。

「……確認/遂行。オークの討伐……ですね」

汚れ仕事に慣れている冒険者といえど、ここはあまり長居はしたくない、と。そう思わせるのに十二分な不快感を与える環境であったが、彼女は臆すことなく歩を進めていく。
彼女の背負う大きなリュートケースが揺れながら、洞窟の闇に消えていったのは間もなくのことであった。

ブレイド > 受けた依頼は、オークにさらわれた娘の救出だった。
正直気乗りなどするわけもない。なにせ、そんなの……
絶対に不可能であるからだ。
誰もがそう思っていたからこそ、この依頼を自分が受けた時は、すでに娘がさらわれてから3日がたっていた。
自分は依頼人に『気の触れた娘の回収、もしくは、娘の遺品の回収』になるだろう。
ということをはっきりと告げた。
その時の依頼人の絶望に満ちた表情は未だに瞼にこびりついている。
なのだが…勝手がおかしい。

「なんだ…?なにが、起こってる?」

臭い。オークの住処としては当たり前なのだが、それにしたって血の臭いが濃すぎる。
何より、混ざる臓物の臭い、散見されるオークの死体。しかも新しい。
何かがいるのか?

ウルフェラ > ミレー族の青年が洞窟に入ってきたのは、先に大きなリュートケースが洞窟の闇に消えてから少し経った後であった。時間にして数十分である。

洞窟に入った青年が辿る道は、まさに血の道であった。
大小様々なオークが、血まみれになってそこかしこに転がっていた。
もちろん、その中には人の死体もあった。多くは、腐敗が進んでいたり、既に骨と化していたりしたのであるが。辛うじて原型を留めている死体に関して言えるのは、どれもこれも女のものであるということである。

青年の鋭い観察眼が捉えた通り、オークの死体は新しいものばかりであった。間違いなく、青年の他にこの洞窟に何かが居るらしいことは歩を進める度に確信に変わっていったことであろうか。

そうして歩を進めていけばやがて、オーク達の叫び声と激しい殴打の音が響いてくることであろう。

ブレイド > かと言って逃げ帰るわけにも行かない。
オークたちが殺されているのならばむしろ楽ができるのだから…
だが、進むたびに増える死体。
オークの群れを物ともしない何かがこの洞窟に来た、もしくは…今もいるという事実は動かせないものとなっている。
けして気を抜いていいわけではない。下手すれば、このオークの死体に自分がまじることになるのだから。

「…ん?」

洞窟を進んで程なく、フードの中の耳が捉えた音は…戦闘音…いや…戦闘なのか?
響く打音に叫び声…ほぼほぼ一方的な殺戮…そんな風情にも聞こえる。
やや急ぎ足で先に向かえば、リュートケースを背負ったその背中が見えるだろう。

ウルフェラ > 青年の足は、戦いの中心へと近づいていた。
彼の目が捉えたのは大きな黒のリュートケース。そうして、それを背負った少女。
そうして彼女を取り囲む、大型のオーク――数にして3匹――だ。

3匹が一斉に彼女を叩き潰そうとその手に持った、あろうかという棍棒を力任せに振るう。対して一瞬の戸惑いすらなく、背負っていたリュートケースを抱えると、迎え撃つように薙ぎ払う。
勿論、リュートケースは簡単に砕かれ、少女の華奢な身体は圧倒的な腕力から繰り出された衝撃に耐えきれず、一瞬にして肉塊となる。そうして無残な姿となった少女を見下ろして、3匹のオークは嘲笑う

その筈であった――少女がただの人間であれば、の話だが。

耳をつんざくような轟音が、洞窟に響き渡る。
3つの豪腕によって振るわれた棍棒は、華奢な少女が振り回したリュートケースによって弾かれてしまったのである。凄まじい衝撃によって少女の足元がひび割れ、土煙が舞い上がる。
オーク達が動揺しているのは、遠目からでも見てとれるであろう。

「単純/明快。今度は、こっちの番」

血まみれの少女は、リュートケースを再び構えながら今度は3匹に突進するように地を蹴った。そうして全力で薙ぎ払われたリュートケースは、無慈悲な暴力となってオーク達を一瞬の内に肉塊へと変えていく。それは、一瞬の出来事であった。

「……」

物言わぬ肉塊と化したオーク達を見下ろす血まみれの少女。少しふらつき、どう、と地に置いたリュートケースにその小さな身体を預けた。勝利の後の、束の間の休息。

しかし少女は気づいていない。隙を見せたその背後に、4匹目のオークが今まさに棍棒を持ってその頭をかち割ろうとしていることに。

その様子は、青年から見ればはっきりと見えることであろう。しかし、少女にとっては完全な死角であった。

ブレイド > 一瞬。そして、一撃。
華奢な少女が、受けたオークの一撃はたとえ一匹分であろうとも
自分が正面から受ければ力負けしてしまうような代物のはず。
それを三匹分まとめて受け止めて、そのうえ一回の殴打で耐久力に優れるオークをまとめて薙ぎ払った。
信じがたい。だが、現実。
眼の前の少女が何者かは知りはしないが…このオークたちに対する虐殺は彼女一人によるものということが
その攻防が行われる一瞬のうちに理解できた。
退いたほうがいいのだろうか。彼女が何であるか…現状ではまったくもってわからない。
ただの人間…と言うには無理があるのだが…。
勝利の余韻…いや、ただ疲れただけか?少女が一息ついたところで後ずさろうとするも…

「っ…まだ…!?」

残っていた。隠れていたのか出遅れたのか知らないが、四匹目…ここからでは間合いが遠い
躍り出たとして、少女の頭に棍棒が振り下ろされるのは止めることはできまい。
ならば、そこからの判断は素早い。
ベルトからすばやく引き抜いた投げナイフはオークの肩、そして右目と立て続けに捉える。

「後ろだっ!!」

二本の投げナイフを投擲したところで、少女に向かって叫ぶ。

ウルフェラ > 道中の戦いと、此度の戦い。
多くの魔力を消費してしまった彼女には、奇襲を防ぐ術などありはしなかった。
少女の冒険の終焉。それを防いだのは、暗闇を切り裂くように繰り出された青年のナイフであった。

距離があったにも関わらず、投げナイフは正確にオークの肩と目を貫いた。
予想外の痛みに、オークは思わず棍棒を取り落とし、その手で目を押さえて獣のような叫び声をあげる。

「感謝/追撃。……誰なのか、知りませんが」

少女は地に置いたリュートケースを掴み取ると、目を押さえて暴れまわっているオークの顎を、下から勢いよく振り上げ、撃ち抜くように叩きつけようとする。

しかし、勢いが足りない。先程までよりも少女の動きはずっと鈍かった。
一撃でオークを仕留めることはかなわず、仰け反らせるに留まる。

「魔力/不足。……このままでは」

怒り狂ったオークはそのまま、少女に向けてその巨大な腕を振り下ろす。一撃ではない。何度もだ。
リュートケースを盾代わりに構え、オークの連撃を防ぐ少女。しかし、反撃に出るだけの力が既にないのであろうか。一方的に殴られ続け、凄まじい衝撃に何とか耐えるのみである。少女の周りの地面が沈み込むかと思われるほどに、ひび割れ始める。同時に、少女の膝も力なく折れ始めている。

ブレイド > 投げナイフにより、奇襲自体は防げた。
後は、先ほど見せた少女に力であれば瞬時に終わるはずだ。
だが、そうはならない。
なぜかは知らないが、攻撃に速さも重さもない。
現にオークは一撃で倒れず、反撃を受けている。
今は防げているが…あの状況が続けば、いずれ攻撃の勢いに押しつぶされることだろう。

「チッ…なんだってんだ…!」

なぜああなったのかは理解出来ないが、物陰から飛び出すようにオークへと向かう。
仲間を殺され、アゴに打撃を食らった怒りか、ナイフを投げたこちらには目もくれていない。
つまり…

「すきだらけっ!」

閃いたククリナイフの一閃。
先端の重さを十分に乗せた一撃は、筋肉に包まれたオークの脇腹を切り裂く。
速度と勢いもくわえて、更に少女に気が向いていたせいで防ぐこともままならなかった。
一撃は内蔵にまで至る。新たな血臭と臓物臭が洞窟の中の異臭に混じれば、どうと、オークはその巨体を横たえる。

ウルフェラ > 鮮やかなナイフ捌き。血を噴き出しながら倒れたオークを背に、少女は青年の方へと向き直った。そうして、初めて目を合わせたのである。

「挨拶/感謝。……初めまして。そして、ありがとうございました。お陰様で、バラバラにならずに済みました」

とても、オークを薙ぎ払っていた者が出す声とは思えない。血に濡れた、暗い洞窟には到底似合わない、清らかな歌声のように美しく、転がる鈴のように可愛らしく響く少女の声。軽やかな笑顔を浮かべ、感謝の言葉を口にする少女は、深々と頭を下げた。

そうしてリュートケースを背負い直すと、続けて青年に話しかけた。

「紹介/説明。私はウルフェラと言います。吟遊詩人をしながら、冒険者仕事をしている者です。オークの討伐依頼を受けてここに来たのですが。聞いていたよりもオークの数がずっと数が多く……随分と手こずってしまっていました」

そこまで話して、少女はぐぐ、と大きく首を傾げる。

「確認/質問。それで、貴方はどうしてここに?」

白く細い指先を顎にやりながら、少女はそう問いかけた。

ブレイド > 「っはあ……これで終わりか?挨拶は…そうだな、もうちょっとまってくれ」

今目を合わせた少女が知っているかどうかはわからないが、気を緩めてまた奇襲を受ければ
今度は流石に今のようには行かない。
気を張ったまま周囲を見回し、オークの気配がないことを確認すればようやく肩から力を抜く。
涼やかかつ愛らしい少女の声がつづけば、ナイフを腰のホルダーに収めて。

「手こずった…ようには最後以外は見えねぇけどな。オレはブレイド。まぁ、冒険者…まぁ同業者ってやつだな。
ここに来た理由も似たようなもんだ。
それより…これ、使えよ。流石にそのままってわけにも行かねーだろ」

血に塗れたまま首を傾げる少女に水袋を差し出す。

ウルフェラ > 「了解/警戒」
静止をかけられれば、素直にぴたりと声を止める。
そうして話して大丈夫そうであれば、また口を開くのであった。

「説明/感謝。連戦に次ぐ連戦で、身体が限界を迎えつつあったのです。私の身体は比較的頑丈ですが、限界はありますから。……ブレイドさん、ですか。記録しました」

水袋を渡されれば血まみれの少女は目を丸くして、それを見つめ、ブレイドの顔を見つめ、最後に再び水袋に目を落とした。どうしたらいいのか分からないという様子で、すっかり固まってしまった。

「疑問。これにはどのような意味合いが?」

何秒かの後、ようやく口にしたのはそんな言葉であった。

ブレイド > 雰囲気から察するに…生き残りは居まい。
オークも、人間もだ。
おそらく残っているのは自分と少女だけ。
少女がオークの討伐をしていなかったら、そう遠くない未来…女や食料をもとめたこいつらに最寄りの集落が襲われていただろう。
自分の方はといえば、予想していたけれどもまぁ、気が重い。
とりあえず遺品も探さねばならないし…少しばかり渋い表情をするも、少女…ウルフェラに話しかけれれれば再びそちらに目を向ける。

「あぶねーところだったみたいだが、なんとか助けられてよかったってとこか。まぁ、そりゃいいや
アンタが大暴れしてくれたおかげで、オレも手間が省けたんだし、お互い様だ」

そこらをキョロキョロと見回すが…女の死体は見当たらない。
もうちょっと奥まったところか?
捨てられていたら流石に見つかる気がしないが…
などと考えていると、水袋を渡した少女が固まっている。
なにかあったのか…?

「え?あ?意味…?
血、気持ち悪くねーか?洗い流せよ。
視線が気になるってなら、オレはしばらく奥の方探索してるからよ」

ウルフェラ > 「同意。二人の力があって初めて、この洞窟は制圧できました」

優しげな笑みを浮かべて、ウルフェラは頷く。

見渡せば、奥へと続く道がある。女が居る、若しくは『ある』とすればその先であろう。

「納得/感謝。そういうことでしたか、ありがとうございます。ブレイドさんは、優しい方なのですね」

相変わらずくりっとした目を丸く見開いたままであったが、少女は水袋を使って身を清めることにしたようだ。視線に関しては聞いてか聞かないでか、そのまま羽織っていたフード付きのコートを脱ぎ、顔や手、足等についた血を水で洗い流していく。ぴっちりとした下着が水に
濡れて、くっきりと女性の輪郭を顕にする。胸は少女のそれらしく少々小ぶりながら形が整っており、張りが良く触り心地が良さそうである。尻は小さくきゅっと締まっているようだが、とても柔らかそうに見える。ブレイドが探索の為に奥に行かなければ、彼の目の前にも関わらず、そのまま躊躇なく下着も脱ぎ始めることであろう。

ブレイド > 二人の力…まぁ、そうではあるのだが、自分は殆ど何もしてないと言うか
オーク一匹を倒しただけだ。
この群れの数であれば貢献度など大したものではないだろう。
説明すれば、水袋の意図もわかったようで彼女の礼をきけばうなずく。
のだが、おもむろに脱ぎ始めたのも見れば、慌てふためいてしまう。

「優しいなんてこたぁ………ちょ、まて!まてって!脱ぐなら言ってからにしろよ!?」

下着に手をかけたところで、慌てて後ろを向く。
彼女の体は、全体的に整っており、女としては十分で。
そんな姿を見せられてしまえば、流石に困惑する。

ウルフェラ > 「了解/改善。分かりました。次からはそのようにします。なかなか他の方と依頼をこなすようなこともなく、色々と不慣れですみません……今から脱がせて頂きます」

そういう問題でもない気がするのであるが、彼女は至極まじめにそんなことを口にする。
する、と。細い指を下着と肌の合間に突き入れて、そのままの勢いでするすると脱いでいく。

水を手早くかけて、血を洗い流していく。
洗い終わるまでにはそうかからなかった。

すっかり身体を清めれば、水袋をブレイドに返す。

「行動/質問。残るは、あの道の先だけですね。万が一、オークが残っているといけませんし……私は向かいますが、ブレイドさんはどうしますか?」

ブレイド > 「脱がせていただきますじゃなくて…あー…もー…馬鹿野郎…」

するりとこともなげに裸になった彼女。
相手が気にしていないにしても、流石に凝視する訳にはいかない。
手で目を隠しつつうなだれる。
わりと常識はずれなのか…それとも無頓着なだけか。
はたまた、そういう趣味なのか。

ぱしゃぱしゃと水が落ちる音に意識が向いてしまってどうもだめだ。

「オレも探しもんがあるからな…いくよ。それに、さっきみたいな状態だとまずいだろ。アンタも。
つか…体拭いてからにしろ…」

外套を体にまいて、自然に反応してしまった箇所は隠しておく。
彼女には大きめの手ぬぐいを投げてからだが。

ウルフェラ > 「了解。少しは休息がとれましたから、先程よりは動けると予測します」

少しだけブレイドの身体の『反応した箇所』を見つめるウルフェラ。何か言いかけたところで、手ぬぐいが顔に当たって結局言葉は遮られてしまったが。
手ぬぐいを手にすればまた不思議そうな顔をするが、今度はすんなりと自分の身体を拭く。そうして、礼を言ってブレイドに返すのであった。

そうして下着を身につければコートを羽織り、大きなリュートケースをゆっくりと背負いこんんだ。



――一本道を進んだ奥の奥。どうやらここが行き止まりらしい。
部屋には数多くの女――正確には女であったモノ――が転がっており、陵辱の限りを尽くされた状態でそこかしこに転がっていた。力任せに犯されたのであろう。ひと目見ただけで、彼女達の生前の惨状が見て取れる有様であった。探せばあるいは、積まれた肉の中に息のある者が居るかもしれないが……十中八九、虫の息か、気が触れていることであろう。

「嘆息。……ひどい、状態ですね。オークは、もう居ないようですが」

辺りを見渡しながら、ウルフェラは悲しげな表情を見せた。

ブレイド > 「そりゃよかった。だが、無茶な動きはしないでくれよ?
巻き込まれたらコイツラの仲間入りになっちまう」

嘆息しつつも手ぬぐいを受け取って仕舞う。
少女の体を拭ったものであるが、それ以上にオークの血まみれであり
劣情を催すようなこともない。
当然洗っても使える状態ではないし、後で捨ててしまおう。

服を着直した彼女と並び奥に進んでいけば、彼女の言うように確かにひどい有様。
女の死体だらけ…新しいものから古いものまで…よくもやったものだ。
息のあるもの…一人か二人か…いるような気がするが、十分な治療ができない状態だ…連れ歩いているうちに回復するとも思えない。

「そうだな…まったくだ。くそったれ」

嫌悪感に顔を歪めつつも…見つけた。
死体の山の中に、聞いた依頼主の娘の特徴と同じものを。

「わりぃな…連れて帰れなくてさ」

少女の髪飾りをそっと手に取れば、小袋に。
あとで依頼主に渡すことになるだろう。
遺体は…きっとみないほうがいい。

ウルフェラ > 無言のままに、髪飾りを手にするブレイドを見つめるウルフェラ。
その瞳に悲しみの色が映る。

「否定。貴方のせいでは、ありません」

何とか慰めようとするがしかし、魔導機械人形である彼女の歯車からは、彼の心を癒やす上手な音が紡ぎ出せないのであった。

首を振るウルフェラは、死体の山の中で、息のある者を見つけ出し、しっかりと抱えあげた。たった一人だけだが、辛うじて息があったようだ。ウルフェラに対してもブレイドに対しても何の反応も示さず、何もない空間を見つめるのみであるが。


「提案。彼女達のことは、しっかり弔ってあげなければ、いけません。依頼達成の報告と一緒に、このことを私から連絡しておきましょう」