2019/03/12 のログ
ご案内:「富裕地区 地下クラブ (過激描写注意)」にナインさんが現れました。
■ナイン > ――…ふむ。
(先程から矯めつ眇めつしているのは。さながら裏界隈の猥雑な店舗のように。数多並べられた淫具の類。
――無論。此処が、そういった危険地域である筈もなく。
あくまでも富裕地区の中。その某所にて、知る人ぞ知る、一見さんお断り、そんなクラブ。
否、社交の場などという行儀の良い物ですらない。此処を訪れる者は皆。一夜の戯れが。享楽に溺れる事が目的だ。
快楽という名の快美な夢に、一晩溺れる事が出来るなら。如何なる者が相手だろうと――立場も、性別も、種族すらも問わず。
一時の出逢いを楽しみ、欲に溺れ、その間だけは全てを忘れる為の場所。
…少女も亦、時折。立場を忘れ、一回の牝にでもなる為にか、訪れる。
さりとて、忘れる事が出来無いのが――嗜虐と被虐、その揺れ幅。
こういった「誰かを責める為の道具」類を。使うべきか、使われるべきか。
今宵どちらに転ぶかで、未だに悩んでいた。…受付前で唸る珍客は。此処の者に、些か辟易されているかもしれないが。)
■ナイン > (結局、出逢った相手次第、と。そう言っても良いのだが。
それもそれで、まるで主体性の欠片も無いようで。少しばかり癪に障る。
もしくはこういう場合。これと決めて声にした方が。狩人なり獲物なりどちらも解り易かろうとも。
でなければ、何時迄経っても。待ち呆けとなりかねない。
折角。待合、顔見せ、その為のサロンには。パートナーを求める者達が、未だ幾らか居るというのに。)
…そぅ、だな。私の気持ちは――矢張り、未だ。此方に、傾いているらしい。
(僅かに視線を伏した所で。嗤った。
覗き込む、胸元。衿に見え隠れする喉。等。今も色濃く刻まれた、情交の痕が在る。
刻みつけられる心地良さが、未だ、残り燻っているから。
矢張り、もう暫く。「される側」を楽しむとしよう。
サロン側に足を踏み入れる寸前。此方へと向けられる、品定めじみた複数の視線に対して。
見せ付けるように、返却手前の淫具へと…露骨な程のリアリティで、牡その者を模った穂先へと。
軽く唇を掠めさせる戯れを見せてから、歩み出した。
相手は誰?それとも何?男か女か、それ以外か。…人か、否か。
まぁ、どれでも良い。今宵は唯の女で痛い己に、痛い程の熱を刻んでくれる…
責める、苛む、虐める…そういった誰かでさえあるのなら。)
ご案内:「富裕地区 地下クラブ (過激描写注意)」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「ち~っす」
富裕地区。知る人ぞ知る、といった地下クラブに一人の男が現れる。
両手で木箱を抱えた男は、受付に近づき。
「依頼の品、持ってきたから確認よろしく」
と、短く告げ、スタッフにその箱の中身を検めさせる。
本日の依頼。この地下クラブで使われる、様々な道具やらの納品であった。
富裕地区の地下クラブ、ということもあり。ここでは様々な道具が入用になる。
夜の玩具から、治療用のポーションや包帯まで。どれだけあっても足りないほどで。
(それはつまりこのクラブでのそ~いった変態行為が過激であることの証左である)
などと内心男が考えている間に物資の確認が終わり、依頼完了のサインを貰う。
あとはコレをギルドに報告すれば報酬が手に入るわけで。
つまり、仕事はこれで完了ということ。そうなれば、男としてはちょっとここで遊んでいくか、くらいの考えも芽生える。
「さてさて、上玉の子とかいるかな?」
ふらり、とサロンへと向かう男。ちらと見た淫具に苦笑しつつ。
男がサロンに入れば、他の客からの視線が向く。
なにせ悪評だけは超一流の男なので。早くパートナーを見つけねば難癖をつけられかねないのだが。
「……おや?」
そこで、既知の女性の姿を見つけた。
男は、とりあえず声をかけてみるか、と思い。
そのまま、ゆったりと女性へと近づき。
「よぉ、ナインちゃん。この間はどうもね」
王城で、自身の立場を庇ってくれたことに礼を言いつつ、相手に声をかける男。
本人的にはさわやかなつもりの笑みは、育ちの悪さが出てしまっていて、ニヤニヤ笑いとしか言えないようなものだ。
■ナイン > ――………?
(裏を返せば。陰惨や非合法を極め煮詰めた場所ではあるが、腐っても、富裕地区だ。
基本的には、一皮剥かずに被せた侭なら…名士だの、そう呼ばれてもおかしくない客が多い。
そんな場所に漏れ聞こえる、随分と間延びした、らしからぬ挨拶の声。
先程通り過ぎた受付から聞こえたそれへと振り返り、僅かに視線を向けてみたのなら。
何ぞ荷物を運んできたらしい、背の高い人影には――見覚えが有った。
どうやら先方も同じく、一応は既知とも呼べるであろう己に気付いたらしい。
掛けられた声に。此方が浮かべた笑みは。若干の困惑を交えた、苦笑じみた代物だろうか。)
セイン。どうやら貴方は、つくづく、仕事を選ばないらしいな?
冒険者というより、何でも屋を名乗った方が良いんじゃぁないか。
(以前、王城内で遭遇して以来か。
…あの後。侵入者による妨害工作が発覚し、当然、城内ではちょっとした騒ぎが起きたのだが。
その辺りの面倒事は忘れた、とでも言わんばかりに。彼曰くの「この間」についてはノーコメント。
寧ろ、此処に少女が居るのは。あぁいった城での、国絡みでの、諸々からの。逃避と言っても良いのだから。)
それとも、序でに遊んで行く算段でも?
あー……っふ、はは。そうだな、貴方なら良いかもしれない。
(ちょいちょい、彼を手招きしつつ。踵を浮かせ、受付の方…彼が運んで来た荷物に目を向けてみた。
飛び込んで来るのは、先程少女も弄んでいた淫具やら。更に濃く激しい行為の為だろう、治療具やら。
……にんまり。そんな危険物を目にして、唇を吊り上げる少女。育ちは良くとも人が悪い、タチが悪い…そんな笑みで、彼に向かい振り返る。
それこそいつぞやと同じく。不穏当な気配を満載で。)
■セイン=ディバン > 周りの人間の視線は、恨み系7割、興味3割といったところだったが。
男が女性に声をかければ、恨みが9割くらいに増えた。
どうやらこの女性に声をかけようとしてはいたが、臆していた男性が非常に多かったようだが。
男はそんな氷点下の視線を気にせずに相手の苦笑に笑顔で答える。
「や、まぁねぇ。事実冒険者は何でも屋の別称さ。
小金も稼げば馬鹿にできねぇんだ」
出自不明の中年冒険者としては、できる仕事はなんでもやらなくちゃな。
などと嘯きつつ、相手に近づく男。
王城へは何度も潜入しているが。その都度、なんとか切り抜けているだけなので。
いつかは本当に身分がばれて縛り首かもしれない。
「まぁ、ちょっと客を見て。いい子が居れば遊ぼうかとは思ってたけど?
……うっへぇ。またぞろ何か考えてるだろ」
遊ぶ気でいたのを看破されれば、隠さずに正直にそう言う男であったが。
相手の表情と手招きに、苦笑、というか、困ったぞという表情になる。
とはいえ、以前助けてもらった恩義もあるし、その時にこの女性に雇われている、なんて演技ともウソともいえぬことも漏らした。
それにこの女性は男にとってはお気に入りというか。親しくしたいな、と思っている相手なので。
そこは文句のようなことを言いつつも、相手へと接近し。
首をかしげ、どんな御用? と尋ねてみようか。
■ナイン > (……視線の内訳を、少女の側も、知る事が出来たなら。
恐らくはまたぞろ苦笑を浮かべたか――或いは笑い飛ばしたか。
先に声を掛けあぐねた、などというのは。踏み出す気概が無かったものの言い訳に他ならない。
同じような躊躇を、例えば命が掛かった戦場等で。やっていられるのかと。
故に。ねっとりと絡み付いてくる他の客達による視線が。欲以外の質を強めてしまうなら。知った事かと意識の外へ。
ともあれ招きに応じたらしく、此方へと男が歩み寄ってくるのなら。)
やれやれ、耳が痛いな。世の中地道に足を使って稼ぐ事が大事なのだと。
最近は思い知らされている所だから。……金の話ではないけれど。
っと、そうかそうか。……ふ、…ふ。貴方も確かに。こういう場所には縁在りそうだもの…なぁ?
(どうやら正解であるらしい。届け物さえ終わってしまえば、はいそれまでよ、ではなく。
序でに一晩過ごしていくつもりであるというのなら。それはもう、好都合という物だ。
うっかり、一瞬だが仕事の話、貴族としての話へと…傾き掛けてしまった、己の言葉を呑み込めば。
近付いて来た男へと、ゆるり、片手を差し出した。)
ぁは。何、前回は……随分。貴方を虐めさせて貰ったからな?
折角だ、仕返しの機会をやろうじゃないか。
(見上げる瞳は、変わらず、人の悪い笑みを湛えつつも。その裏に、明らかな劣情を燻らせる。
男の荷物や受付の品々で、思い浮かべざるを得なかった、「そういった過激な変態行為」という奴への、期待。
……傲岸不遜に、一方的に。「虐めて欲しい」という事を、こう迄真逆の居丈高さで言い切れる者も。そうは居まい。)
■セイン=ディバン > 男は、基本的に恨みやらなんやらの視線に晒されるのは慣れている。
なので、そんな視線には気付いてはいるが完全に無視を決め込んでいる。
どうせ直接的な攻撃もできぬ半端者たちの視線である。
そんな瑣末なことよりも、目の前の女性との会話の方がよっぽど重要なのだ。
「いや、そうは言ってないけども。だってナインちゃん、オレとは身分が違うだろ。
……まぁ、縁は。うん。オレも遊び人だからねぇ」
自分のような粗野な者と違い、金以外でも、足を使わなくても稼げるのでは?
そう思いつつ、相手の指摘に困ったような表情。
実際王都の中にある遊び場所は、ある程度は足を踏み入れているので。
色事の盛んな場所についても、縁があるといえば縁があるのは確かだ。
「虐められたねぇ。美味しい目も見れたけど。
……おや、そりゃあ身に余る光栄だ。
……もちろん。それがお望みならお付き合いいたしますよ?」
結局のところ、出す物を出してすっきりしたのも事実なので。
虐められた、と言うよりは遊ばれた、くらいのもの。
なので男としては仕返しだとかは考えては居なかったのだが。
だがしかし、相手の様子などからある程度のことを察した男は、相手の伸ばした手を取り。
キザったらしくも、膝を付けば、その手の甲に軽い口付けをする。
瞬間、サロンの中に舌打ちなど響いたりもするが。男はそれも無視し。
「じゃあ、今日はナインちゃんを好きにしちゃっていいのかな?」
などと随分と暢気なことを言う。
■ナイン > (右に同じく。恨みだの何だのは、生きていれば終始ついて回って来るものだ。
謂わば、一生引き摺る事が当然である、自らの影と似たような物であり。逐一気にしてなど居られない。
刺さるような視線に、実際の痛みなど感じる事もなく…そのせいで。見られている当人の事も、気に掛けられないのだが。
この男なら、己と同じかそれ以上に。平気で跳ね返すに違いない…そう決めつけて。)
いや、いや。信用を得るのなら、結局一番大事なのは、直接顔を合わせる事だからさ。
お陰で暫く、彼方此方諸侯の間を渡り歩いて……って、あぁ。あぁもう、っ。
(だから、政の話は。このサロンでは御法度なのだ。自分で自分へ声を荒げて首を振り。
世俗の雑事を振り払った少女の仕草に。周りの者達も、少しばかり、安堵めいた空気を滲ませた…かもしれない。
彼等も亦、此処では、そういった諸々を忘れ去りたい筈だから。
遊ぶ場所では、遊ぶのが当然であり、摂理。例えそれが色に狂い、欲に溺れる、不健全極まる物なのだとしても。)
あぁ、此方からお願いしたい位だな。貴方が相手なら…ほら、なぁ?
それこそ今夜は色々と。頭の中が空っぽになるくらい…スッキリと気持ち良くなれそうだ。
(何せ、この男と来たら。
サロンの中、女の客達の中には。既に彼を、その躰を、知っている者も居るに違いなく。
今になって、嫉妬めいた物を溶け込ませた視線が。己の方にも向けられてきた、気がする。
当然、それに関しても。我関せず、知らぬ存ぜぬを決め込む侭に。取られた手、落とされる口付けに微笑んで。)
……私からは、一つだけ。「ちゃん」はやめて欲しいものだな?
そういう甘やかされた呼び方をされるのは、真っ平だ。
(何せ、今夜は気分的に、堕とされたい、嬲られたいから。
それと同時に。矢張り、己という人間は。ちゃん付けという行為を、仔娘への――幼子への物だと。考えてしまうから。
たった一つ加えてみせる条件は。逆説、それ以外に関しては。好きに…という、男の言葉を肯定する物か。
エスコートは任せよう。サロンの先、連れ添う相手が出来たなら、進む事の出来る色々な個室。
様々な趣向も有るであろう、そんな中から。男がどういう部屋を選ぶのかと。)
■セイン=ディバン > そもそも、この男と出会った多くの人間は、この男に対して忌避感を抱く。
胡散臭く、お調子者。色事にだらしなく、人の神経を逆撫でするようなことばかり繰り返す。
最近出会った人間がこの男のことを嫌悪していないのは、実に珍しいことなのであるということは強調せねばなるまい。
「あぁ、それは分かる。信用って言うのはそういう部分から生じるからな。
……くははっ。なんぞか、気苦労してるみたいな?」
相手の荒げた声に、男はくすり、と笑う。
そもそも、この女性はまだまだ少女と言ってもいい年齢なのだから。
今の仕草こそ、地の一つなのだろうな、と。
男は声にこそ出さないが、内心でそういった感想を抱く。
「ありゃまぁ。買いかぶられたもんだ。
オレみたいな中年オヤジにできるのは、オッサン特有のねちっこい愛撫くらいだというのに」
わざとらしいウソ。こういった場で、自身の性交能力について誇示するのは阿呆のやることである。
もちろん、相手と二人きり、なら話も別なのだが。
女性に対して、他の女の客からの視線が向くのに気付けば。
男は、小さく手を振り、宥めるような仕草を。
「いや、そうは言ってもな。年齢差ってあるじゃん……。
ナインちゃんの詳しい情報は無いけど、まだ20にはなってないだろ?」
だから、どうしてもちゃん付けで呼ぶしかないではないか、とアピール。
まさか身分が上の人間を呼び捨てにはできないし、それはちょっと気安過ぎる気がする。
かといって『様』と呼ぶのも違和感であるよなぁ、などと思いつつ。
男は相手の手を引き、ゆったりと歩いていく。
個室のドアをちら、と見て室内の設備を確認しつつ。
男は一つの部屋を選び、そこに入っていく。
そこは、古典的とも言えるような、牢屋の如き内装であった。
要するに、そういう。捕虜プレイ、とかに使われる部屋なのだろうが。
「……こういう部屋はお嫌い?」
一応、男はそう尋ねてみる。もしも気に入らないのならば、部屋を変えるつもりらしい。
■ナイン > (そして此方も。貴族という身分、それだけで。どうしても敵を抱えてしまう。
同じ身内であろう貴族達からも。若造が、小生意気に、という目で見られる事が多い。
…結局、その辺は慣れだ。憎まれるだの恨まれるだの、日常だと割り切る事だ。
序でに。のらりくらり、本心を隠して立ち回るかのような。正しく目の前の、彼のような存在も。
同じように、良く良く出遭ってしまうから。良くも悪くも慣れが有るから、この少女は平気なのか、と。)
そうさ。どんな種であれ内容であれ。働く、というのは大変なんだ。
――だからまぁ、その、解るだろう?どうしても。普段の自分を忘れて。興じたい、時も有ると。
(ストレス発散。こういう場所に訪れている理由を、すぱりと簡潔に纏めるのなら。
尤も。決してそれだけではないだろう。日々の煩わしさを忘れるという事は。貴族という装いを脱ぎ、当主という重荷を下ろす事。
…地。素。そういった何かを、欠片だけでも見せてしまったというのは。恐らく、彼の推察通り。)
…っはは。あれだけの物を持ち合わせていて…ねちっこさだけ、とは。謙遜が過ぎるんじゃないか?
備える得物に見合うだけの、獰猛さだとか。狡猾さだとか。是非とも発揮して貰いたいものだ。
(わざと、誤魔化している。それは解っているのだが。
恨まれる事に慣れた少女は、逆に、怨みを買う事を平気で行ってしまう。
敢えて彼のぼかした部分を、それこそ他の女性客が聞いている事が解っている上で、だからこそ声高に。
憎悪の視線には無反応だが。嫉妬や羨望のそれであるなら、多少は快いというものだ。
サロンから出る際に。同じく此方も、女性客達へと手を振った――宥めるではなく、煽る為。
彼のそれと合わせたのなら、プラスマイナスゼロに――なっていれば良いのだが。)
…セイン。なぁ、セイン?
貴方の演技力については、まぁ、過度な期待を抱こうとは思わないけれど。
それでも、努力は見せて貰いたいものだ――奴隷だとか。捕虜だとかを。ちゃん付けする奴が、何処に居る?
(やがて到着した部屋の中。足を踏み入れた所で。
腕を組み、それはもう大袈裟に溜息を吐いては。折角の余興なのだから、と。
尋問だか、拷問だか、査問だか審問だか。そういう諸々を思わす、牢屋を再現したプレイルーム。
繋がれる側を、嬉々として演じようとしている辺り。部屋の設えが、好みではない…訳ではないのだろう。
いっそ、例え再現されただけの偽物とはいえ、お目に掛かるのが初めてだと言わんばかりに。
天井から吊り下げられた鎖だの、壁に手足を固定する枷だの、早速彼方此方弄り回していた。)
■セイン=ディバン > 逆に、この男にシンパシーを感じたり、敵意を抱かなかったり、懐いたり。
そういうタイプの人物も居ないでは無い。この場合、男の雰囲気などがプラスに作用しているようだが。
一番は、男があまり踏み込まないタイプであるのが作用しているのかもしれない。
「まぁそうだねぇ。それはオレもわかるけどさ。
……なるほど。だからこんな場所にいるのか」
納得した、という表情を見せる男。
この女性には、自分とは比べ物にならない悩みや気苦労があるのだろうから。
そこに関しては、あまり不躾に尋ねないほうがいいか、と判断。
「いやぁ、この歳になると、チンポのサイズよりもテクとか体力が大事だって思うんだよね……。
……まぁ、期待されてる分は頑張っちゃいますけど」
おいおい、と小声で漏らしつつも、相手の言葉が嬉しくないでもない男。
どんな相手であれ、どんな関係であれ。求められるのはやはり嬉しいのだ。
女性が他の客に対して手を振るのに気付かぬまま、男は歩いていく。
後ほどこれに関して男が問い詰められたりするのはまた別の話なのだ。
「うっ、それを言われると何も言い返さない。
……いやまぁ、分かりましたよ。
プレイが始まったら、ってことでご容赦くださいな」
相手の鋭い指摘に言葉を詰まらせる男であったが。
頭を掻きつつ、善処します、という姿勢。
そのまま、男は室内の設備を確認する。
壁と天井に、手枷付きの鎖や足かせ付きの鎖。備え付けの棚には、多種多様な道具の数々。
ここなら、そういったプレイをするのは容易そうだな、と思い。
「……それじゃあ、さっそく始める?」
くす、と笑いつつ。枷などに触れている相手を後ろから抱きしめ。
相手の衣服を脱がせようとしていく男。
なんだかんだで期待しているのだろう。男の股間は、早くも硬くなりはじめていた。