2019/02/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 (過激描写注意)」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ん~~♪ん~~♪」

夜も深まった平民地区は、それでも未だ開いている店もそこそこあった。
そんな中、少女は上機嫌そうに鼻歌を唄いながらきょろきょろと辺りを見渡し歩を進めていく。

先日、日雇いの仕事をして買ったペラペラのコートの襟をぎゅっと掴んで。
その前に貧民地区に居た時の凍えそうな寒さから、そこまで温もりが増えたわけではないが
それでも心持は違う。

そして何より今日は―――今日もまた、日雇いの荷届の仕事をしたからだが―――どこかの店で食事がとれそうな銅貨を持っていた。

温かいスープとパン、ハムも付けてしまおうか。

決して裕福なわけではないが、気持ちだけは大富豪のように大きく
少しにんまりとしながら、どの店に入ろうかと思案していた。

ナータ > 「うーん、このお店……でも、うーんやっぱりこっちが……」

勢いに任せて半家出状態だというのに
こんな時には優柔不断。

尤も、明日同じ食事がとれるとは限らないので慎重になるのも当然なのかもしれないが。

ふと気づけば、飲食店が並ぶ通りも終わりに近づいていた。
一本道を挟んで奥は色街。

途端に治安も悪くなるだろう。
少女はぎゅっとコートのポケットにある銅貨を握りしめ
踵を返して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 (過激描写注意)」にアルテミアさんが現れました。
アルテミア > 「そんな所で悩んでいる・・・・おおっと」

色街の方から歩いてくる一つの影。
ウィンドショッピングの様に店を見て歩く影に気が付くと静かに近づいていく。

立ち止まった所で背後から近づき、悩んでいる様子だと思っていたので声をかけた瞬間に返された踵。
避避ける事が出来ずに、上乳を僅かに隠す程度の軽鎧に覆われた胸元に顔を埋めさせるようにぶつかる事となって。

ナータ > 「ひゃうっ!」

食事処選びに夢中になるなんて少々行儀が悪いが。
それもこれも、今宵の幸せの為、なりふり構っていられずに。

早く決めねば幾ら賑わうとはいえ閉まる店も出てくるだろう
少女が振り返った先には「壁」があった。

どん、むにゅ。
音にすればこうなったかもしれない。
少女の体は自分よりも大分大きなその体躯と身に着ける硬い感触にぶつかり
かと思えばその顔は柔らかさに包まれた。

「と、ととっ、と……ご、ごめんなさい、ごめんなさいっ……」

ぶつかってしまったことにようやく気付き、慌てて胸の谷間から顔を離す。
随分高くを見上げながら、謝罪の言葉を向け。
ぶつかった相手がごろつきの類でなかったことは、幸か不幸か。

アルテミア > 「わざとではないのだろう、気にする事はない。
 妾の声をかけるタイミングが悪かったのもあるのだし。」

振り返りぶつかる身体はドンと固い衝撃があるが、鎧に覆われていない下乳に埋める事になった顔はむにゅッと柔らかく温かい感触に包まれる。
倒れないようにと背に腕を回し、役得とばかりにぎゅっと抱き締めてしまう。

もぞもぞと胸の谷間で動く顔、わずかに背を反らして見上げ、申し訳なさそうに告げられた謝罪をくすっと笑う。
こちらの方こそ悪かったと僅かに頭を下げる仕草を見せた後、じっと顔を見つめる。
ごろつきの阿久比でないのは明らかなのだが、ある意味それよりもたちが悪いのは、見つめている瞳が美味しそうな獲物を見つけたときらんと光るのだが、気が付いただろうか。

「袖振り合うも多生の縁という言葉がある。
 悩んでいたようだし、まだ決めかねていたのだったら美味しい店を紹介しても良いが?」

抱き締め離さぬまま、本題を思い出したかのように告げる。
美味しい店と言うのは嘘ではないが、その後若しくは途中から美味しくいただこうと考えての誘いだとは気が付けるだろうか。

ナータ > 「ふあ……あ、ありがとうございます……」

少し顔が赤らんだのは、初めて会った相手の胸に顔を埋めてしまったから。
見上げた顔立ちは凛々しくも感じられ―――その血筋も知るはずがないのだから―――怒られなくてよかった、とほっとしていた。
見下ろす眼差しにある光に気付くこともなく。

「え、えっと、そ、そうですね……でも、その……」

確かに、自分は食事処を探していたとはいえどの店にも入ったことはない。
誰かのオススメがあった方が確実なのだが。

「お金を、その……これしかなくて。安くて美味しいお店とか……」

抱きしめられたままコートのポケット、その中の銅貨を取り出す。
成程、嘘ではなく軽食程度の額にしかならないだろう。
自分とは違い、それなりの身なりで会う相手とは釣り合いの取れそうな所持金ではなかった。

勿論、その言葉の奥底にある相手の真の狙いなど気付くはずもない。
そして相手自身もまだ、少女の心の奥底に眠るそれに気づいていないのかもしれない。

アルテミア > 「どうかしたのかしら?」

薄っすらと頬を染め、ほっと息を吐く様子をくすっと笑う。
きっと怒られなくてよかったと安堵したのだろうと勝手に想像し、こんな事では怒りはしないと軽く髪を梳くように優しく撫でて。
そのまま続いた言葉にどこか悩み、言い淀む様子にじっと見下ろしたまま訊ねて。

「お金のことは気にしなくてもいわよ、妾の方から誘ったのだし。」

僅かに身動ぎ、コートのポケットから銅貨を取り出し、恥ずかしそうに見せてくる姿。
ああ成程とこくりと頷き、何を気にしているのとまた撫で、耳元に甘やかに囁いてふぅっと吐息を吹きかける。
どういった意味でも気に入った相手であれば、釣り合いを取れるかなどと気にせずに誘ったりもしている。

またしばらく瞳を覗き込み、魅了の力を用いて深層を覗き込み、無自覚の破滅願望を描いているのに気が付いてあらあらと妖艶な笑みを浮かべる。
背に回していた手で優しく肩を掴むとくるっと向きを変えさせて背後から抱き締め直し、行くわよと歩き出す。
破滅願望があるなら良いかもしれないわねと飛び入り参加の出来る舞台がある、会員制の秘密クラブに向かって。

ナータ > 「あ……な、なんでも、ないです……」

問われて。
見た目より優しそうな人で良かった、などと言えるはずもなかった。

自らの所持金を見せれば、到底釣り合わないのは少女自身も自覚している。
そして予想していただろう、相手に勘定を任せてしまうだろうこと。

「ひゃんっ!」

一瞬申し訳なさそうな顔を見せたが、それと同時に耳元に吐息を吹き掛けられた。

「すみません、会ったばかりなのに……なんだかすごくお世話に―――?」

身を抱かれたままあらためて感謝の言葉を口にし、少しキョトン、とした。
相手が自分の瞳の奥を見据えているかのようだったから。

少女の深層。その破滅的願望。
それはこの街で暮らすことになって日に日に肥大していた。
『理知も、思考も、自我も、記憶も。快楽と引き換えにドロドロになって蕩けだし、快楽に狂い絶頂を繰り返すだけの存在にまで堕ちたい』と。
幼き頃見た性奴隷への憧れはそこまで濃密に爛れていた。

「あ、は、はい……」

密着寸前のまま向きを変えられ向かう先。
その場所がどこなのか、当然少女は知るはずもなく。

アルテミア > 「先ほども言ったはずよ、袖振り合うも多生の縁と。
 だから気にしなくても良いの、貴女を気に入ったのだから。」

釣り合いが取れないのを自覚しているのか、見せる申し訳なさそうな表情。
感情の事を言い出すとさらに肩身を狭くした様子、からかうように耳に吐息を吹きかけ、あがった声をくすくすと笑う。
改めて優しく微笑み、気にする必要はないとあっけらかんと告げて優しく撫でる。

「あらあら、面白そうね」

瞳の奥を見据え、覗き込んだ深層、濃密に爛れて抱え込んだ性奴隷へのあこがれの破滅的願望への感想をぼそっと呟き、唇をペロッと舐め摺りまた妖艶な笑みを浮かべる。
そのまま背後から抱いて連れて行くのは色街の奥にある、一見すると立派な建物。
扉をこんこんと叩き、中から出てきた者に言伝をし、懐中から取り出したものを見せ、どうぞと扉がひらかれて中へと入っていく。
そのまましばらく中を歩き辿り着くのは大勢の人が集まる部屋の舞台の脇、舞台の上に用意されているのは様々な器具や淫具など。
どう見ても食事に来たのではなく、見世物とするために連れてきたとしか言えない状況、それでは行きましょうと舞台の中央に向かい歩き出そうとして。

ナータ > 「は……はい……」

少し不思議そうに首を傾げて。
まだ出会って時間は経っていない。
自分にどこか気に入られる要素があるのか分かっておらずにいたから。

「……?」

その呟きの意味も、また理解できなかった。
無自覚に持つ破滅願望、淫らな願望。
きっと部隊を整えてその理性を剥ぎ取ってしまえば
自ら請うてその願望を口にするだろうが。

食事処とは逆の方向、つまり踵を返したはずの先、色街の奥。
豪華な建物はけれど、食事には相応しくない場所で。

「あ、あの……」

少し不安げにチラと相手を見上げるも、意に介さぬように受付らしきものを済まされ、背中を押され中に入っていく。
長めの廊下を進むたびに、熱気のある雰囲気が近づいていく。

「あ、あの……」

もう一度言いかけた時に、相手が止まった。
見れば舞台袖のような場所。
舞台―――ステージの逆、客席らしき方向からは殆どが女性達であろう、ややざわつく喋り声が届いていた。

いきましょう、と手を取られ少女は初めて不安げにビウ、と反応を見せた。

だったらば。
喪失させてしまえばいいか。
思考も、理性も、羞恥心も。

アルテミア > 「不安なの?
 大丈夫よ、一緒にいてあげるから」

時折肩越しに振り返り向けられる不安げな視線、明らかに食事処ではなく色街の中を進んでいるからだろうか。
そんな事を意にも介さず、立ち止まろうとするとだめよと背中から押して進ませ、必死になって踏ん張ろうとすると軽く抱えてでも止まらせない。
そうするうちにたどり着いたのは色街の奥、一見するとそこにあるのがおかしいと思える豪華な建物で、手続きをして中へと入っていく。
申し訳なさそうにぼそぼそと告げられた言葉、尋ねたい事に分かっていながら、違う方向へ灯っていくように囁き、廊下を進んでいく。

「良い場所でしょ、これから貴女が主役のショーが始まるのよ。」

熱気のある雰囲気に淫靡な香りと気配、そういったものを感じながら辿り着く舞台の脇。
客席に並ぶは瓜面をつけた一見すれば淑女といった様子を見せる女性達ばかりだが、こんなところにいるぐらいだから、その本性は分かるだろう。
そういった者を指差し告げると不安げにびくっと震えた様子、大丈夫よと耳元に囁いて舞台の中央へと連れて行く。

「快楽に身を絆されるのも理性を蕩かすのも良いわよ。
 でも自ら思考や羞恥心を捨てては駄目よ。
 分かったのなら、名を告げ、これからどうされたいかを宣言なさい。
 大丈夫よ、どうなったとしても妾が責任をもって飼ってあげるから、嬉しいでしょ。」

舞台の中央で指示を出すように耳元に甘く囁く。
すぐに行動に出れば何もしないが、行動に出なければ時間と共に着ている物を一枚ずつ剥いでいく。
宣言を終える頃にはどんな姿になっているのだろうと楽しみながら、何からしようかしらと周りに置かれた道具を眺め、選び始める。

ナータ > 「は、い……でも……」
不安は尽きることなく、やがて建物の中に入るまでそんなやり取りは続いた。

「私が……主役の、ショー……?」

予感はしていた。色街の奥の建物。
「そういうこと」を行うための場所。
相手は自分と肌を交えようとしているのだと薄々は思っていた。
けれど与えられた状況は、少女のそんな拙い想像を凌駕する出来事だった。

「あ、ぁ……ぁ、ぁ……」

とうとう、ステージの中央に。
照明に照らされたステージ上からは、客席の全ては見えない。
それでも、薄暗い中に浮かび上がる面、そして、自分に向けられた絡みつくような無数の視線。
ドク、ドク、と鼓動が早くなっていくのを感じた。

「あ、あ、あ、あっ、あ……」

身動きできないでいた少女の耳に、相手が囁きを向ける。
その声は少女の脳に染み入る。
そして、もしそれを覗けるのならばはっきりわかるほどに
少女の中で何かがざわめき、覚醒し始めた。

「私……私の名前は、ナータ……です。今からここで、私が私でなくなるのを……見てっ、もらいます……人間を、やめ、て……ただの、いやらしい、物、に、なります……イクことしか、できず……それを見て、愉しんでもらえる、物に、して、もらいます……どう、か……その様子を、お楽しみ、くだ、さい……」

少女は観客たちに、そして舞台上を進みこれからの道具を品定めする相手に向けて、口上を述べた。
ところどころ声が上ずり、吐息を混じらせて。
言い終えた少女の顔は真っ赤であったが、どこか恍惚としていた。
羞恥心を捨てず、快感と興奮にまで置き換えながら、少女は自らの深層を口にした。

アルテミア > 「そう主役のショーよ。
 可愛がってあげるけれど、嫌だったかしら?」

予感と想像は外れではないが、思い至る以上だったのだろう、驚愕しながらぼそぼそと告げられた言葉にこくりと頷く。
最終的に肌は重ねるが、舞台上の人前、それも様々な姿を見せた後。
ただ、人任せにはせず童自身が手ずからよと耳元に囁き、チュッと頬に口付け、ペロッと舐めて顔を離す 

「よく言えたご褒美よ、ターナ。
 これからターナを妾、アルテアのいやらしい物として飼ってあげるから、その事も宣言なさい。
 そして、ターナはこれからどんな姿で過ごしていくのかしら?」

述べられた口上に観客達が一斉に湧き、誉め言葉から罵りまで様々な言葉が辺りを飛び交う。
道具を選び終え手にして戻ると優しく撫でながら耳元に囁き訊ね、ペロッと舐めて耳朶を唇で優しく食んで。
もし分からなかったというのなら、手伝ってあげるわよとコートに手をかけ優しく脱がせて最初の一歩を示す。

「まずどれから使って欲しい?
 選ばせてあげるわよ」

手にしてきた道具を前に並べ告げる。
血のように赤い液体の詰まった注射器、ミルクの入った瓶と浣腸器、剃刀、蝋燭と縄と鞭、肛虐道具、ピアス等の装飾品。
にこっと掘編でこれかしら、これかしらそれともこれかしらと適当に手にしては戻す。
最終的にはすべて使うつもりだが、それは表にせず、薬液がどういった効果をもたらす貨物げずににこにこと見つめて。

ナータ > 先程街中でぶつかったばかりの少女であるならば、そんなのは嫌、と答えたかもしれない。
けれど、既にその興奮に呑み込まれ始めた少女は。

「嬉しいです……沢山の人に、私が私でなくなるショー、見て、もらいます……」

はぁはぁ、と呼吸を荒げながら返事を向けた。

「は……い……私は、ターナは、ショーが終わったら……アルテミア様に『所有』して、もらいます……生きた、玩具、として……」

『飼う』と宣言した相手に対し、少女は所有と口にした。
生き物、愛玩動物でさえない、愛玩物になりたい、と。
そして、まるで操られるかのように両手をコートに運び、その場に脱ぎ落す。
シャツも、ワンピースも。
衣服とは人間、若しくは人外、生物に必要なもの。
物となる自分には不要だから。
そして靴を脱ぎ、下着姿になると、その布地すらも躊躇いなく。
細身の、顔立ちと同じ幼さを残す体つき。
股間の茂みも薄めで。

「は、ぁ、あっ……全部、全部……です……これだけ、じゃなくて……ここにあるの、全部で、遊んでください……お薬、お薬、いっぱい、ください……お腹の中、奇麗に、して……全部、見てもらって……赤ちゃんみたいに、ツルツルになって……動けなく、されて……は、はぁっ……」

目の前に並べられた道具の数々に。
少女は興奮を隠しきれず、そればかりかステージにある全部が欲しいとまでいった。
それでも、やはり毒々しい薬、なのだろう。

湧き上がった観客たちは、少女とその所有者にならんとする者のやり取りを静かに聞き、少女の堕ちていく様に注目し始めた。

ナータ > 【中断】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 (過激描写注意)」からアルテミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 (過激描写注意)」からナータさんが去りました。