2019/01/03 のログ
■セイン=ディバン > 相手の小さな笑みには、ふぅ、とため息を吐きつつ。
事実、入浴中の女性に対してずかずかと踏み込んで。
おまけに肌を重ねたのだから、失礼この上ないわけだ。
その辺りに関しては指摘されたりすれば、男としては返す言葉も無い。
「……ふぅん。
なるほど、そんな物か……。
……さて、さてさて」
どこか、諦観の色匂わせる相手の言葉に、男は表情を退屈そうなものに変える。
何か考えるようにちら、と視線を上に向け……。
そこから、相手を真っ直ぐと見る。そこで何かを口にしようとするのだが。
一旦、思考モード。言葉を選んでいるようだ。
「……。まぁ、ね。
だけどまぁ。個人的感情というか。
俺が気に入る気に入らないってあるからな」
すっ、と染み込んで来る相手の言葉に、男は冷静さを取り戻す。
相手の言葉。それは男も理解できる。
故に、男は常々、自分の気持ちを線引きの基準にする。
もっと言えば、感情的なもの、とでもいうか。
どうすれば自分が楽しく、気持ちよくなれるか。
そこを重視するようにしているのだ。
「ふふっ、どうだか?
ナインちゃんみたいなタイプは、本当は甘々でラブラブなえっちが好きなんじゃないか?」
相手の言葉にウソがないことは分かるが。
そこでからかうように言う男。
なんというべきか。相手のそういった一面は。
後々から、作られたような歪さがあるような気がするのだ。
後付で、というか。作られた、とでもいうか。
……男の直感でしかないのではあるが。
「……ふひっ。どうにも、注目集めちまってるみたいな。
って、わぁわぁ、何すんだよー」
周りから自身に視線が集まるのを感じれば、男は自信満々、とばかりに腰を突き出す。
猛る肉槍は、乱交の現場でも一際巨大であり。
もしかすれば。犯されている女性の中に。『今のコレよりも、アッチがいい』なんて考える者もいるかもしれない。
そのまま、目隠しをされれば。
男は、棒読みで文句を言うが。実際は目隠しすることはあってもされる経験は少ないので。ちょっと楽しいと思っている。
■ナイン > それ以上は無いさ。それが、真実だ。
――それこそ戦場に、無手で望む馬鹿は居ないだろう?
学も無い侭学舎を目指そうと志す者も居ないだろう?
…お前曰く、平民のそれじゃない、というのは。当然なんだよ。
(少女もまた少しだけ。表情を変えざるを得なかった。
否、数瞬だが、表に浮かべるそれを、消さざるを得なかった、と言うべきか。
仮面という物も亦、一種の備え。身を護る術となる。同時に、その奥で蠢く物に対する抑えにも。
押し込めた何かを、この一瞬だけは殊更、更に厳重に。
だから男の変化を見落とした…というのは。運が良いと言えるか否か。
再度視線を上げたなら。丁度、男も此方へ向き直したタイミング。
若干の空白が空く事に。ことり、と小首を傾げてみせて。)
――――あぁ。それが、一番重要なんじゃないか?
誰しも、己に関する分水量は。己自身で定めるべきなんだから。
(それでも、と言わんばかりの結論が挙げられたなら。安堵半分に頷いてみせた。
己の欲に従う者達と。己の感情を述べる男と。そして己の情動に踊らされる少女自身。
結論、どうすれば、己が己らしく在れるか、だ。
…だから、仮に男が本当に。この場で殺戮を繰り広げるのなら。
血腥い惨劇を無理に止める事もしないだろう。
そして、生き残る事が出来たなら、きっと悪し様に嗤ってみせるのだ。
良くも、多くの貴族達を蹴落としてくれたと。我が役に立ってくれたと。
仮に、途上で少女自身も。男の刃に掛かるとしたら。その時も、恐らくは――)
さぁ、どうだかな?
残念ながら、そういう機会には。未だに巡り会えない侭だ。
(何処か嬉々とした素振りで、男の視線を奪い去りながら。
耳元で嘯いた言葉は。きっと、端から端まで本音だろう。
――否定はすまい。男の予想を少しばかり訂正するとすれば。作られたではなく、自ら作った、という点だけだ。
自分から飛び込んでみせたのだと、そう語った通りに。
経験という物を告白した際の表情は。きちんと、目隠しにて隠匿する事が出来たと思いたい。
そうやって、男の視界を奪い去ったなら。)
普通じゃ、物足りない…だろう?
良いじゃないか、私に仕えるというからには。
この位の悪戯は受け容れてくれないと、身が保たないぞ?
(そしてその侭、舌の這う感触が。男の膚身に伝わるだろう。
耳朶から耳孔の中へ這ったかと思えば。首筋を啜り喉を吸って痕を刻む。
後ろへ引っ張った両手の指を、幼子のように吸いしゃぶる。
胸板を擽り、先端の突起を軽く噛む。
臍孔から舌腹へ這い落ち――餓えたような性急さで、その牡を頬張っていく。
ただ、問題というべきか、違和感というべきか。
それ等の感触は皆が皆、同時に男を襲う物だった。
…男の裸体を、その昂ぶりの雄々しさを。驚愕や、羨望や、欲情その物と共に眺めていた娘達。
あの中の幾人が、この機会に便乗したのか。
そしてどの舌遣いが少女自身の物なのか。)
■セイン=ディバン > 「……さぁぁぁて。どうかなぁ。
世の中には、戦場に素手で飛び出す馬鹿がいて。
それを目にしたことがあるからな」
もっとも。それは人ならざる超越者であり。
引き合いに出すには少しばかりズルがすぎるのではあるが。
相手と視線がぶつかれば、男はふ、と笑い。
「……望んで囚われたのなら何も言わないが。
キミが一声上げたのならば……」
その檻、砕いて。キミを助けてもいいぞ、と。
男は目線だけで相手に訴える。
それはある種、目の前の少女の本質を知ろうとするかのような。
そんな、探りを入れる一言にして、男なりの優しさでもあった。
「ま、違いない。
人である以上、できることは限られているしな」
おまけに、時間も有限だ、と。男は笑う。
男にしてみれば、目の前の少女の本質が分からぬ以上、何も出来ぬ、と。
もしも。もしも。もしもこの少女が、男に救いや手助けを求めたのであれば。
男は、何も言わずにその願いを叶えるだろう。
それは、冒険者として、依頼を受けるということでもあり。
そしてまた、肌重ねた女への思慕ともつかぬ情の為でもある。
「ふふっ、そうかいそうかい。
なに、キミはまだ若いんだから。縁はいろいろとあるさな」
どこか、上滑りをするような。あるいは、軽やかに過ぎる言葉に、男が笑う。
相手の言葉にはやはりウソの色は無く。しかして、それが本当に本当であるかは不明なまま。
だがしかし、男はそこからは踏み込まず。ただ視界を奪われる。
「俺ぁ普通が一番なんだがな?
ま、周りの好奇の目が気にならなくなったのは助かるが……」
すとん、と落ちるような口調の男だが。内心はかなりのドキドキ物である。
なにせ、流石の男も目が見えなくては危機に対応できない。
……正確に言えば、反撃ができないだけで。命を脅かす相手の攻撃を避けるくらいはできるのだが。
しかし、すぐさま体に感じるねっとりと絡みつくような、舌の感触。
見えないからこそより強く感じる。熱、唾液。息遣い。
耳、首、吸われ、胸板。そして、肉槍。
次にどこにくるのか、と。そう思いながら奇襲を受ける。
それはまぁ、心地よくもくすぐったく。しかして、ペニスを咥えられれば、それはそれで極上の感覚、だったのだが……。
「……ナインちゃん? なんか僕、キミだけに襲われてるっぽくなくない?
っていうかこれ、実際他にも誰かいるね?」
同時に、明らかに複数人の舌を感じ取り、微妙に怯えた声で言う男。
これがまさか脂ぎった中年オヤジのベロだったらいやだぞ、という思い。
丁度、男と少女の近くに居ながら、男に犯されていなかった女性。
その数三人。その女性たちが。まるで示し合わせたように、男の体を舐めていた。
しかし、あくまでも少女の行いは邪魔しないように。まるでサポートのように男を昂ぶらせるだけの役目ではあるようだが。
刺激に男の股間がさらにぶくり、と膨らみ、勢い良くビクンッ、と跳ねたのを見れば。
女性の内の一人は、少女の耳元で『後で私にも味見させてくださいませんこと?』なんていうかもしれない。
■ナイン > 私にはとてもとても。そんな蛮勇は犯せないな。
…私は、唯の無力な人間だから。単なる仔娘でしかないんだから。
(無論。まがりなりにも貴族なのだ。過去には遠く及ばず、剰りにも足りず、ではあれ。
一般的な見地からすればそれなり以上の、財力だの権力だのという物は有るだろう。
だが、これもまた本音としてだろう少女の声は。一個の人間としての無力を語る。
故に然るべき装いを。模りを。必要とするのだと。それは偏に――)
望んで、だよ。それだけは間違いない。
セイン、お前の挑むような物とは大きく違うけれど。私が居るのも亦戦の場なんだ。
……だから。もし、助けてだなんて声を上げる時が来るとすれば。
それは…口惜しいな。敗北して、打ち拉がれて、どうしようもない所迄落ちぶれて。
もしかすれば、何もかもを失い果て、命すら尽きかけて。私が私として立つ事の出来無くなる――そんな時なんだ。
(一族の再興という戦いに挑む事を決めた少女からすれば。
例え、男の言葉が優しさ故なのだという事が分かっていても。決して、頷ける物ではなかった。
目の前に差し出された手を取るよりも。己に向けて縋ってくれる手を離さずに居たい。
どちらかをしか選べない事に対する物寂しさが、きっと、唇に浮かんでしまうから。男の目を封じた事は正解だったと安堵する。
…何処か苦くて、その癖何処かで酔ったような声音ばかりは。隠す事も出来ないが。)
っは――そうだな?少なくとも、お前よりはずっと長生きするだろうさ。
縁もゆかりも奇妙な物ばかりにしか、最近巡り合わせもないんだが……
(お前もその一人だ、と。きっぱり言い切って。また笑った…嗤った、ではなく。
男との会話に、決して嘘は重ねていない。ただ相変わらず、全ては語っていないというだけだ。
…正直を言えば恥ずかしいのかもしれない。全てを背負って立ちたい等という、仔娘の意気込みや。
その為に穢れる事も厭わないと謳いながらも、寧ろ穢される事を悦んでいる淫蕩さ等を。事細かに晒すのが。
故に。舌を使い始めた辺りで、一旦、会話を切ってしまった。
最もこれで話を続けていれば。台詞を吐く度舌遣いが止まってしまうだの、息を吐きかけるタイミングが重なる等で。
どれが少女の舌遣いなのか分からないという、面白味のような物が消え失せてしまうのだから、と。
絶好の口実だった。)
ん、…っ ――――っ …ふ、 ……っふ っく ……
(微かな息遣いと。溢れる唾液を喉に滑らせる音と。
……一応、正解を挙げてしまうと。少女自身の舌が這うのは、下肢であり牡その物だ。
仮にも己の執事だと紹介してしまったからか、他の娘達は一応、メインディッシュは主人に任せているという事らしい。
もっとも、ちゃっかりつまみ食いを願い出る者も居るのだから。何処迄遠慮が続くのやら、ではあるが。
事実。男の首から上を舐る娘は、鼓膜に噴き込む息遣いが、たっぷりと熱にまみれきっている。
熱く湿った吐息で耳孔を、唾液に濡らした項を擽っては。甘く噛み付くように喉を、鎖骨を食み続ける。
一人目の娘程ではないが、確かな興奮を宿しているのだろう、胸板を舐る二人目も亦。
張り裂けんばかりに高鳴った鼓動を、男の腹へと触れる双丘の柔肉越しに伝えるか。
…少しばかり毛色の違うのが、背後に回った三人目。指という指を根刮ぎ唾液塗れにした辺りで…きゅ、と。
男の手首に伝わるだろう柔らかな感触は。サテンか何かの生地が両手を、背後で纏め上げた物。
その気になれば、引き千切る事も容易だろう程度の縛めではあるが。そういうプレイなのだ、という主張はありありと。
どうやら三人目の娘は。単純な物理的刺激以外の点からも、相手を昂ぶらせていきたい質であるらしい。
少女自身も。どちらかといえば、三人目のそれに近い。
だからこそ、こんな戯れ事じみた悪趣味を思い付くのだろう。
男の当惑を、どの程度迄感じているか…何れにせよ。それ以上の昂ぶりを、口中の牡から感じている為に。
どうあっても先ずはそれを、更に追い上げ、追い詰めていく事を意識する。
細い指を最大限、根元から包み込むように牡へと絡めて扱きたてつつ、張り詰めた亀頭を重点的にしゃぶり上げる。
仕草の一つ一つは加減無く、次第頭毎揺らすような強く、深い口戯に合わせ。粘付く唾液と口内粘膜の音が連なるか。
…やがて、皆が皆。男の唇を吸う。胸板の尖りを甘く噛む。尻肉の狭間、窄まりを舌先で擽る。
そして――膨れ上がった鈴口を、一際強く啜り上げる。
一斉に、男を追い立ててしまおうと。)
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