2018/10/16 のログ
ご案内:「遺跡の一角(過激描写注意)」にアイディールさんが現れました。
■アイディール > とある遺跡の中の小部屋。
森の中に在り、冒険者や軍人が腕試しに訪れたり、人には言えない話をする者が使うような
そんな、探索され尽くしたどうということのない遺跡だ。
ありふれた場所の、ありふれた小部屋の中央に、その石は浮かんでいた。
さながら、誰かがそこに配置したかのように。
――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。
それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。
ご案内:「遺跡の一角(過激描写注意)」にシルヴァさんが現れました。
■シルヴァ > 初級冒険者の護衛でやってきた遺跡。
探索され尽くされた遺跡は初級冒険者にとって格好の訓練場でもあり、頼まれれば護衛を受けていた。
他の者達が休憩している時に一人、懐かしく思いながら少し先を回っている。
そうして見つけたとある部屋、以前には見かけなかった小さな石を見つけると歩み寄る。
初級者達に危険がないかを先に確かめるため、意思を拾い上げてじっくりと眺める。
手の上で幻想的にも感じるように色が移り変わる様、まるで魅入られたかのように見つめていて。
■アイディール > 瀟洒な鎧を身に着けた娘。
その掌に石は違和感なく収まるだろう。
茫洋と、色合いを変えていくその魔石。
赤から紫、紫から青、青から藍へと――。
碧眼に映し出す色合いはひとときも煌めきを同じくせず
その視線を奪い取ってしまうようにさえ感じるだろうか。
けれど、姫騎士は気付いているだろうか。石を持ったその手、それが徐々に透け始めていることに。
その鎧が、金糸の髪が、衣服が徐々に透けていくことに。
気付いて石を手放すならば由。
もし、魅入られたままならば、いつの間にか、その姿はそこから消えている。
探しに来た初級の冒険者では探し出せない程遠い場所へと―――。
■シルヴァ > 掌の上で様々に色を変える不思議な小石。
夢幻とも思える様相に魅入られたまま自身の変化には気が付く様子がない。
掌の上で存在感を保ったまま徐々に透けゆく己の手。
掌からひじ、肘から肩徐々にそれは進み、鎧、髪、衣服が透け始めたところで気が付くが、時はすでに遅く手放そうとした頃には石の中に捕らわれ、遺跡からその身を移している。
ご案内:「遺跡の一角(過激描写注意)」からアイディールさんが去りました。
ご案内:「遺跡の一角(過激描写注意)」からシルヴァさんが去りました。
ご案内:「魔獣の森・深部(過激描写注意)」にユエルさんが現れました。
■ユエル > ――はっ・・・はっ・・・はっ・・・!
(走る。走る。走る。鬱蒼と茂る森を、必死に。時折後ろを振り返りながら、ただひたすらに。闇雲に。前へ、前へ、前へ・・・。
されど、引きこもり気味の魔女の体力。体力はそれほどでもなく、手を木において、息も絶え絶えに肩を上下させ荒く呼吸をして。)
・・・撒け、ました?
(後ろを振り返り、きょろきょろと周囲を警戒するように視線を巡らせる。どうやら、少女をここまで全力疾走させる原因となった追手は撒けたようだ。 まともに追いかけっこをしたならば、どこかで追いつかれたかもしれないけれど、持ち込んだ薬品を逃走の際活用し、相手の視線を奪い、不意をつき、走って逃げることでどうやら撒けたらしい。
・・・そも、何故こんな全力疾走する羽目になったか、といえば本来は入り口付近でのんびり採取をする予定であった。この森であっても、入り口付近はあまり危険生物はおらず、少し珍しい薬草も自生していたり、と素材採取にはうってつけの地域であったのだが、縄張り争いに負けたのか、手負いの魔獣がうろついていて、それに目をつけられ、こんな所まで全力疾走する羽目になったのだ。)
・・・ここ、どこでしょう。
(しかし、撒けたとはいっても未だ不安材料は残る。必死に走って逃げていた為に現在位置が把握できていない。この森は深部に行くほど危険度が上がっていく森。何かまた危険な魔獣や魔物なんかに出くわす前に脱出しないと。
・・・疲労からか、顔は赤く染まり、肌には汗がたらり、と流れ、荒い吐息が溢れる。見る人が見れば劣情を催すような、そんな姿でふらり、ふらりと森を放浪しよう。ここにも女を食い物にするような魔獣、魔物が生息していないとは限らず、またいつうっかりと巣穴に足を踏み入れてしまうかもわからない。そんな危険地域を、一歩、一歩と地面を踏みしめて魔女は放浪する。警戒するようにきょろきょろと辺りを見渡しながら進むけれど、戦士でもないただの魔女の警戒がどこまで通用するか)