2018/08/30 のログ
ご案内:「メグメール街道(過激描写注意)」にアイディールさんが現れました。
■アイディール > 雨が降っていた。数刻前から急に振り出した雨だ。
暑気を払うような、といえば聞こえはいいが、要はにわか雨。
叩きつけるようなそれが街道を濡らしていく。
その街道添いに大きな木があった。葉を茂らせて、ちょうど雨宿りにちょうどいい木。
その根元に、無造作にその石は転がっていた。
――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。
それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵それはそこで何かを待っていた。