2018/08/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区(過激描写注意)」にアイディールさんが現れました。
アイディール > 雨が降っていた。突然降り注ぐ夏の驟雨が貧民地区の裏通りを濡らす。
平民地区への近道としても使われる人気のない通り。そこに一軒の空き家があった。
扉は壊れ、半分空いているが、雨宿りするには不都合のないそんな空き家だ。
その床に、無造作にその石は転がっていた。

――透明で小さな石の中に、まるで燃えているような光が存在する。
薄っすらと、時間に応じて色を変えていく。青、赤、黄、緑、紫――。
きらきらと煌めく色の中に、時折黒く闇のような色合いが走る。

それはそんな石だった。
ただ、静かに静かにそこに存在し、いつか消えてしまうだろう。
そこに存在するのが極自然で――けれど、決定的にどこか不自然な光。
そんな風に、今宵“それ”はそこで何かを待っていた。

アイディール > 降り注ぐ雨の中、煌めく魔石の行方を知る者はいなくて――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区(過激描写注意)」からアイディールさんが去りました。