2018/07/27 のログ
ご案内:「王都・貧民地区・裏通りの闇市(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > ふわりと漂う甘い匂い。
通りを歩くだけで漂ってくるこの匂いは、ご禁制のクスリのそれ。
露天の店主の吸う煙管。その副流煙が少し鼻をくすぐっただけで、少しばかりくらっとする。
こんなところにやってきたのは、武器と情報の調達のため。

すべての病に効く万能の霊薬、永遠の刻を生きる者の乾いた心を埋める玩具、人形として生まれた女のための雑貨…

最後は別に普通のものでも十分だろうが
前者二つは普通に売っているわけもなく、情報すらもほとんど眉唾。
こんなところで手に入れられる情報、真贋で言えば九割偽物だろうが
それでも、一割の本物を掴むために足を踏み入れた。
無論現物があると聞いたとして、まともに手に入るものではないし、嘘かどうかも見極めなければならない。
店で売っているようであれば誰も苦労はしない。
せめて、無名遺跡の奥までいけるくらいに使える武具でもあればということだ。

「…っかし…」

ひどい場所だ。
女に対して意馬心猿のやつもいれば、男の自分に声をかけてきた野郎もいた。
むろん、暴力をもって追い返したが…根腐れした国の更に末端。
それがここだ。

ブレイド > 無論、人に聞いてもまともに答えが帰ってくるような場所でもない。
情報屋…しかも裏に詳しい側の。
そういう者がいれば利用したいのだが…流石に危険な仕事だ。
表立って商いをしているわけでもない。
ならばどうするかと言えば、それをこういう場所で聞くのだ。
裏の情報に通じるものは、盗賊や暗殺者の技能に精通しているものも多いし
その情報という強力な武器故に、その手の集団に身を寄せて命を守っていることもある。
だからおおっぴらに聞くのではなく
知りたい情報があること…そしてそれが少々表では扱われないものということをそれなりに匂わせる。
面倒だし、確実性もないが一応…だ。
武具も欲しかったが、本命はこちら。
だが、なかなかに難しいものだ。