2018/07/23 のログ
■マーナ > 「よしこんなものかな」
宝箱から財宝を回収すると、意気揚々と引き上げていった。
ご案内:「ダンジョン」からマーナさんが去りました。
ご案内:「森の中の湖(過激描写注意)」にヌーネさんが現れました。
■ヌーネ > 喜びヶ原よりほど近い森。月に照らされる湖がある。
そう大きくも深くもない。ちょうど、水浴びやあるいは旅の休憩にちょうど良いと思われる程度だ。
澄んだ湖面は昼間ならば底までも見えてきそうな程。
岸辺は木々に囲まれて静か。ほんの微かな虫の声や、獣の気配がある程度。
ぬる―――。
その湖面が、僅かにざわめいた。
木々の隙間から滑り出るように流れて来た赤い液体。
滑らかなそれが、岸辺より落ちて、湖に溶け込んでいく。
落ちた端からすぐに透明になって水に混じり、広がっていく。
■ヌーネ > 紅は透明な水に混じり切らず、昼間ならば清純な水に混じった濁りとして見えるだろう。
けれど、月の中で夜の色に染まった水の底へと沈んでいけば、余程目の良いものでなければ見ることは叶わない。
流れ込み、目に見えず広がる汚染のように水の中へその全ての体積を流し込んだ異形。
とろ――。
もし、音にするならばそんな音。
水中にて、ゆっくりとそれは広がっていく。
さながら、獲物を求める蜘蛛の糸にも似て。
湖のあらゆる岸辺へと細く長く広がっていく。
かくて、旅人や動物が憩うべきその場所は変貌していく。
その異形の待つ狩場へと―――。
■ヌーネ > そしてどれほど時間が経ったことだろう。
ほどなく、赤は静かに湖の底へ消えていく。
水源をさかのぼっていくように。
そして、湖には静寂が戻ったことだろう。
ご案内:「森の中の湖(過激描写注意)」からヌーネさんが去りました。