2018/05/31 のログ
ご案内:「王都 平民地区・路地裏(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ご案内:「王都 平民地区・路地裏(過激描写注意)」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都 平民地区・路地裏(過激描写注意)」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > ばたばたっと、音を立てて何かが石畳の上に落ちる。
血、それだけではない。あと、数本のゴツゴツとした指。
野太い男の悲鳴が響く。ここではそう珍しいことではないので誰も気にしないが。

「くそったれが、てめーがわりーんだぜ?
ヒカリもんちらつかせたのはテメーなんだからよ」

手を押さえ悲鳴を上げてるチンピラに、追い打ちで蹴りを入れる少年。
この道をプラプラとしていた少年に対してカツアゲをしてきた男…なのだが
指を切り落とし蹴りを入れる姿は普段の少年を知ってる者がみれば驚くことだろう。

「今機嫌がわりーんだよ。タイミングが悪かったな
とっととうせろ、くそが」

逃げ去る男を追うこともなくダガーの血を拭き取る。
少年は荒れていた。
たまにこういう時がある。何があったというわけではない、周期的なものだ。
妙にムラムラするというか。そういうときは人の少ない路地裏で過ごすのだが…
今日は結構人がいるらしい。

ブレイド > 男の悲鳴を聞きつけて、数人のチンピラが顔を出す。
さっきのやつの仲間かなんかか。
面白くもない。
だが、逃げるのも面白くない。

「ケチなチンピラが束になりやがって。
ここでんなもん振り回して…どうなっても知らねーぞ?」

男たちは手にそれぞれナイフを持っている。
つまりは、武器を持ってこちらに襲いかかろうとしているということだ。

「んだ?こねーのかよ。臆病もんだな、意外と。
かかってきやがれクソどもが。血がみてーならいくらでも…」

言い終わらないうちに一人が怒声とともにナイフを構えて突っ込んできた。
そう、こう挑発した場合、まずかかってるくるのはだいたい一人だ。
だから、御しやすい。すばやく腰の得物を抜いてナイフを跳ね上げる。
と、同時に金的。
チンピラの体が折れる。その項を剣の柄でしたたかに打つ。一丁上がりだ。

「はっ、弱いもんいじめしかできねークズどもが。
てめーら全員のしてやるから、かかってきやがれ三下ども」

煽り立てれば2人がこちらに向かって切りかかってくる。
もうなれば乱戦だが…こちらは双剣使いであることを隠している。

ブレイド > 一人のナイフを受け止め切りかかってきたもう一人を
逆手で抜いた剣で切りつける。
ナイフを跳ね上げるつもりだったが、相手の勢いが付きすぎていたせいか
手首から先が飛んだ。
鮮血が石畳を汚し、ナイフを握ったままの男の手が落ちる。
もう一方は戦闘不能だろう。

「ガキだからって舐めてたか?」

返す刀で受け止めていた方の男の腹を浅く斬る。
ひるんだ男の傷口にそのまま蹴りを入れ距離を取る。
よろめく男に駆け寄り、その勢いのまま鳩尾に膝を入れ、そして剣を握ったままの拳を叩き込みダウンさせる。
と、一息つこうとしたところでもうひとり、背後から斬りつけてきた。

「っ!?」

マント越しに浅く来られたが致命的なダメージはない。
むしろ突きかかってこなかったのが幸いした。

「っそがぁ!」

振り向きざまに剣の柄をこめかみにくれてやる。
あと相手は何人だ…

ブレイド > 切りかかってきた男はこめかみをしたたかにうたれて
倒れ悶絶している。
その男の手に剣を突き立ててまだ数人いるチンピラに睨みを利かせる。
剣を動かすたびに男の悲鳴がうるさいが、効果はてきめんだ。

「んだ、残るは二人かオラ。
来んなら来やがれ、こちとら気が立ってんだ
場合によっちゃ手首じゃ済まさねーぞ」

完全に相手は引いている。
ナイフを構えているものの、どう攻めるか測りかねているのだ。

「こねーなら……」

手を突き刺していた男の頭を思い切り踏みつけ意識を奪う。
そして、剣を抜いてチンピラ二人にむかい駆け出した。

「こっちから行くぞオラァ!!」

ブレイド > 一人はメチャクチャにナイフを振りつっかかってきた。
もうひとりは…かかってこない。
完全に怖気づいたか?

「クソがっ!」

無軌道なナイフの軌道に頬が裂ける。
フードの端も切れてしまった。
もう一撃、右腕に食らう。浅く斬れた程度なので支障はないが
イラつきが増す。

「何やってんだてめぇ!!」

懐に潜り込み顎を肘でかちあげる。

「ふざっ!けんっ!なっ!!オラァ!!」

至近距離で膝、肘、拳、剣の柄で殴打
フラフラのところに追い打ちで蹴りをくれてやれば男は倒れ伏す。
が、そこで衝撃が走る。

肩にナイフが刺さっていた。
残った男が狙いを定め投擲したのだ。
男は不敵に笑い、もう一本のナイフを取り出す。

「てめぇ…そんなんで……」

ナイフが刺さったまま振り返ると、男は意気揚々と斬りかかってくる。
ナイフが突き刺されば尋常ではない痛みがある。
そして、だいたい痛みというのものは人の行動を鈍らせる。
さらに双剣使いの片腕を封じたならば状況は五分以上だということだ。

「やんのかぁ!オラァ!!」

怒りで頭に血が上っていた。
躍りかかるナイフを肩にナイフが刺さっている方の腕で受け止める。
深々と刺さったナイフはなかなか抜けない。出血も痛みもあるがお構いなしに
もう一方の手に持った剣で男の脛を斬りつける。
バランスを崩した男の顔面に膝蹴り、歯が何本か折れたようだが知ったことか。

「クソどもが…!いっぺん後悔しやがれ!」

膝を戻し、今度はその顔面を靴底で思いっきり蹴り飛ばす。
地面を滑り、男は気を失った。

「あー、くっそ…いてぇな…」

ブレイド > ここまではでな喧嘩は久しぶりだ。
相手が集団戦に慣れてない…それこそチンピラだったから勝てたようなものだが。
それでも、背中に左肩に左腕…。
派手にやったものだ。
ムラムラとイライラは治まらないが多少はスッとした。
だが、痛みを感じるとそれはそれで苛立ってくる。

「はー……クソどもが…
てめぇ、他の連中連れてまとめて治療院でも行ってきやがれ。
今度同じことあったら首切り落とすぞハゲ」

手首を切り落とした男は意識を保っている。
そう告げたあとにその場をあとにした。

ブレイド > 少し離れた場所まで歩いて…刺さったままのナイフをどうするか考える。
致命傷ではないし、抜いてもいいのだが…めちゃくちゃ痛いし。
だが、血は噴き出るは痛みが引くわけじゃないわろくなことにならないとも言える。

「ったく…苛立つ…」

背中もどうなってることやら。
幸いキズは浅いし、尻尾も切られていないものの
ズキズキと痛む。それは頬も同じだ。

「はー…痛って…」

少し休憩しよう。
大立ち回りをしすぎた。
少しひらけたところに、井戸端がある
そこに設えられたベンチ。そこに座るとしよう。

ブレイド > 井戸もあることだし、応急処置でもするとしよう。
背中はともかく、腕と肩くらいならできるか。
派手な喧嘩の後のせいか人はいないように見受けられる。

「ずぐ…あぁぁぁ……」

腕からナイフ抜く。
苦痛にうめき声が思わず漏れてしまうし、血が吹き出してくる。
肩の方も考えると気が遠くなる。

「はっ…はぁっ…ちきしょー……、う、ぐぁぁぁぁっ!」

続いて肩も。
こちらはまだ浅いが、それでも痛いことには変わらない。
忌々しげに二本のナイフを投げ捨てる。

ブレイド > フード付きマントも外し、上着も脱ぐ。
まぁ誰もいないし構わないだろう。
それより手当だ。
上半身裸になって、とりあえず井戸水を組む。
左肩と腕がズキズキと痛むが、動かせないほどでもない。

「つぅっ…あー…くっそ!!」

汲んだ水の入った桶をベンチまで運びようやく一息。

ブレイド > 荷物から布を取り出し
濡らしてから腕と肩を拭う。

「いちちち…」

傷口を洗っておかねばポーションの効き目も悪いらしい。
自分も後で治療院かどっかにいかなければと思いつつも
今はそんな気にはならない。
アイツラと鉢合わせてもいやだし。
布はあっという間に血に染まり、水もすぐに汚れてしまう。

ブレイド > 何度か傷口を洗い、乾いた布で拭き取る。
背中…手が回らないが…

「……まーいいか…」

もう一度立ち上がり、桶に水を汲むと
肩から浴びるように背中にかける。
ズボンが濡れてしまうがまぁこのさい背に腹はというやつだ。
やはり染みる、ちょっと表情を歪めつつも何度かそれを続けようやく布で拭き取る。
あとは、包帯やら何やらで止血でもするだけか。

ブレイド > しかし…イライラもムラムラもおさまらないまま。
まったく、たまにあるこう悶々とした感情はどうしたものか。
若さゆえの衝動かなんか、たまにこういう事がある。
今回は喧嘩にまで発展したが、いつもは適当にふらついていればおさまるのだ。

「ったく、ついてねーな」

つまり、今日はとことんついてないということだ。
まったくもってやってられない。
ズボンが乾くまではじっとしていよう

ブレイド > 「……くそ」

ズボンはじわじわと乾いてきた。
だが腕と肩は強く痛む。
背中もずきずきとするが、まぁ背中ほどではない。
立ち上がり上着とマントを羽織る。
もういい。今日はもういい。
美味いもの食いたい。旨い酒ものみたい。
甘いものでも食わなきゃ割に合わない。
苛立ちから水桶を蹴り飛ばしあるき出す。

ご案内:「王都 平民地区・路地裏(過激描写注意)」からブレイドさんが去りました。