2018/04/25 のログ
ご案内:「無人の屋敷(過激描写注意)」にヴィルヘルミーナさんが現れました。
ヴィルヘルミーナ > 王国内の山手。 ほとんど誰も通らないような僻地にある広大な屋敷。

屋敷の主は往時、有力な権力者であったが既に故人。

屋敷も人の手が入っておらず、荒れ果てた状態が続く。
このまま人々の記憶からも忘れ去られようとしていたその場所に蛮族が現れる。

依頼主曰く、この屋敷を探索に入った者がそのまま帰ってこない事態が続いているとの事。
まだ貴族の中で被害は出ていないが、いつまでも放置できないとのことで蛮族に白羽の矢、ババがやってきた。

「まったく。 俺なら死んでも問題ないと思ってるだろう。」

蛮族はひしゃげた大扉を蹴破り、中へと侵入する。
破れた窓や天井から月明かりは僅かに届くが、広大な建物内はやはり暗い。

仕方がないので、魔法で灯りを灯し周囲を漂わせる。
両手には斧。 既に数人が帰ってきていないとのことだ。

まずは原因を探るべく、ホールを探索する。

ヴィルヘルミーナ > ホールには目立った物はない。

次は部屋を当たることにしよう。
最初に入った部屋は食堂。

ここで早くも蛮族は顔をしかめることになる。
大きなテーブルの上で五体投地の姿勢で置かれた死体。

詳細は省くが、見るも無残な状態となっている。
食堂の壁には羊皮紙と思われる張り紙が多数。

蛮族が見てもよく分からない文字と記号が並んでいた。
魔術的な儀式でもしていたのだろうか?

蛮族がそう思っていた時、テーブルから物音が。
腐敗が進み、骨も露出している筈の死体が動き出したのである。

「うわぁぁ~~~!」

驚きのあまり、斧を振り回す蛮族。
むやみやたらに振り回してみても、体は的確に動く。
一撃目で脳天をかちわり、胴、両手、両足を切断する。

物理的に動くことが出来なくなった死体。

漸く蛮族は一息つくことができた。

「なんだこれは…。 ゾンビ屋敷か。」

ヴィルヘルミーナ > 食堂の次は家人の部屋。
2,3回ったが目立った物はない。

ゾンビが一体居た以外は。

「どうなってやがる。 どこで作ってやがるんだ?」

いきなりゾンビが来る可能性もある以上無暗に部屋を空けまくるわけには行かない。
捜索は自然慎重になる。

しかし、ゾンビ共は何故か向こうから襲ってこない。
蛮族は大騒ぎしているにもかかわらず。

蛮族は気にはなるが、考えても仕方がないので一部屋一部屋虱潰しに回る。

やがて、主の部屋へと到着する。

この部屋も魔方陣が描かれた羊皮紙が張り付けてあり、部屋を探し回った蛮族は何点かの金目の物を見つける。
こいつは役得だとばかりに仕舞う蛮族。

ヴィルヘルミーナ > 机の上には建物の見取り図が置いてあった。
それによると、この部屋から地下室へと通じているらしい。

見取り図通り、扉を開くと階段を見つける。
途中、腐乱した死体が何体か転がっていた。

また動き出されたらかなわないので、念のためにバラバラに壊す蛮族。

階段を降りた先は一枚の扉。 ここが地下室だろうかと扉を押す。
重たい扉はゆっくりと開き、そこには予想通りの展開が。

部屋のあちこちに転がっている、バラバラ死体。
中央にはそれらを貪り喰らう白髪の老人。
眼は異常なほどに強い光を放っており、既に人の域から逸脱した存在へと変わり果てていた。

外見の特徴から、この人物が屋敷の主の成れの果てと推察する。

「やはり、こうなっていたか。」

こちらの存在に気が付き、奇声をあげる家主。

蛮族は先手必勝とばかりに炎のブレスを吐き出す。
周囲の死体もろともブレスの火で包まれる。

館の主もこちらに手が届く前に、炎により身体が崩れてしまう。

「これで終わりか。 しかし、謎が残ってしまったな。」

部屋の中が燃え尽きてしまっているので、儀式の具体的な内容や館の主がこのような行動に至った経緯までは解明できず。

とはいえ、後は当局に任せるとしよう。

蛮族は行方不明者の情報や、館の現状を調べることまでが依頼内容だ。
燃え盛る地下室を後に階段を上り、地上へと駆け上がる。

主の部屋まで戻ると、再び扉を閉めて。

ヴィルヘルミーナ > この後は特に問題も発生せず、無事にギルドまで到着する。
ギルドにはことの顛末を伝え、報酬を受け取る。

後日騎士団が軍勢を引き連れ館へと向かったとのこと。

ご案内:「無人の屋敷(過激描写注意)」からヴィルヘルミーナさんが去りました。