2018/04/19 のログ
ご案内:「宵闇の城・キルフリート(過激描写注意)」にロザリアさんが現れました。
■ロザリア >
───ぽとり、ぽとり、雫の滴る音が響く
宵闇の城、キルフリート
その地下深く……吸血鬼化した古の城の心臓の真上にあたる、一室
「──今宵は良い獲物がかかったようであるな」
ちゃぷんとした水音を立て、晒された白磁の肌は浴槽へと沈んでゆく
吸血姫の湯浴み、それは紅く染まる狂気の一時でもある
■ロザリア >
ロザリアの近くにキィキィと鳴く吸血蝙蝠が旋回する
その鳴き声に応えるように、ロザリアは視線を上へと向けた
「冒険者の一団か、随分と搾り取れたのだな……ふふ」
──人間の血を絞りカスになるまで抽出する魔具
それが備えつけられた湯浴み場なぞ人間からすれば悪趣味の一言でしかないだろう
城に侵入し、捕まり…血を吸うに値しない者
それらの末路は凄惨たるものだった
「…不味い血でも、吾の身体を流す程度の役には立つ」
手の平からさらさらと零れ落ちる朱い液体を眺め、満足げに言葉を漏らした
■ロザリア >
もうじき夜も明ける
湯浴みを終えたらば一眠りする前に…今日は従者の一人でも可愛がるとしようか
ちゃぷん
人外じみた白肌を赤い水滴が滑り落ちる
不死者の身体であるにも関わらず瑞々しさを保ったその肢体は、鮮血による湯浴みによってその美しさを保っていた
湯船から出たロザリアに纏わりつくようにして、大型の蝙蝠が飛び回りやれタオルだやれ髪の手入れだと忙しい
──しばしの時が流れれば、紅いネグリジェに身を包んだ絶世のヴァンパイアがまだ終わらないのかといった顔で溜息をついている
…こういった身の回りの世話は、使い魔よりも人間体である眷属化した者達に覚えさせるべきか
ご案内:「宵闇の城・キルフリート(過激描写注意)」からロザリアさんが去りました。