2018/03/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区(過激描写注意)」にマルティナさんが現れました。
マルティナ > 冒険者ギルドへと顔を出す事にしたマルティナ。
魔力を縛る枷のない今、冒険者としての活動は順調である。
とはいえ風貌のせいで専ら単独行動しかしていないのだが。
他の一団に協力を申し出た事もあるが、基本的に断られるのがお決まりのパターンだ。
結局今日も一人で仕事を探すが、目ぼしい依頼はなさそうだ。
引き上げる前についでだからと情報収集をしていこうと、職員や他の冒険者たちに声をかけていく。
多くの反応は困惑だが、好奇の視線が混じっているのはひしひしと感じている。

ご案内:「王都マグメール 平民地区(過激描写注意)」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > 「んー情報が芳しくないですね」

魔族の国に入るために色々情報を求めて冒険者ギルドに顔をだしてみたもののやはり向うの情報は少なすぎる。
今まで出会ったことのない人、珍しい人に声をかけてみるしかないかと思いきょろきょろしていたら。

「あ、見つけました」

とってもドキドキする恰好をした人を見つけたので駆け寄り話しかけてみる。

「どうもー。初めまして」

にこやかに三つ編みの金髪を揺らしてにこやかに語り掛ける。

マルティナ > 「あら?どうも、はじめまして」

見知らぬ少女に声をかけられた。
相手のにこやかな態度に釣られ、何のてらいもなく返事をする。
見たところ同業者、冒険者稼業だろう。

「あの、何かご用でしたか?」

じっくりと見てみても、やはり見覚えのない相手。
一体何のつもりで声をかけてきたのだろうか。
まあこの出で立ちである。
単なる好奇心という線は濃厚だが、至って普通に対応を続けるマルティナ。

フトコロ・ニーレル > 「はい、私はフトコロ。フトコロ・ニーレルという冒険者なんですが、情報収取をしてましてね。ここにいるひとだいたいみんなに聞いているんですが……」

初めはミレー族かなと思って話しかけたが何やらちょっと違うらしい。
失礼かなと思いながらもさらにまじまじと舐めるように上から下までを観察する。

「魔族の国へらくーに侵入する方法とかしりませんかね?えーっと……」

そういえばまだ相手のお名前を聞いていなかったと思い目を見る。

マルティナ > やはり知らない名である。
そして彼女からも遠慮のない、観察するような視線を感じた。
そんなフトコロ・ニーレルの自己紹介を受けてマルティナも名乗り返す。

「フトコロ・ニーレルさん、ですね。
私はマルティナ・ラーゲルフェルト。
一応冒険者をしています」

冒険者として既にそれなりの実績はあるが、別段力を入れてやっている仕事ではない。
なので一応との前置きをつけた。

「うーん……。魔族の国へ、ですか。
方法は知らない訳ではありませんが……。
楽に、となるとちょっとどうかと……。
そもそも、どういった事情でそんな事を?」

つい知ってると言ってしまったが、彼女の目的次第では無闇に教えない方がいい場合もあるだろう。
一応楽に行けそうな方法も心当たりはあるが、非常にろくでもない。

フトコロ・ニーレル > 「マルティナさんですね。よろしくおねがいします。一応冒険者……私と似たような感じでしょうか?私は冒険者兼商人をやっているんですよ」

自分とはまったく違う衣服を着た女の子に釘付けである。
冒険者としてではなく個人的にもっとお話を聞いてみたいと好奇心が疼く。

「えっ知っているんですかっ今日はついてるかもしれません。事情ですか?んーまぁ、そういう情報を求めている人がいたのです。真偽を確かめて確かな情報だけ売りつけてやろうと思ったんですよ」

嘘はつかない様に、真実そのものは伝えないようなふわっとしたことを言ってはぐらかそうとする。

マルティナ > 「そういう事でしたら、ごめんなさいちょっとお教えする訳には。
何かお困りの事情でしたら助けになればと思ったのですが……」

特に疑いを持たず、フトコロの言い分を信じたマルティナ。
しかし申し訳なさそうに情報は教えれないと断った。

「それに、行くだけならともかく帰れる保証は全くありませんし……。
ところで、そういった情報って結構出回ったりするんですか?」

段々視線の遠慮がなくなってきているのは気になるが、無理もない事だ。
極力気にしないふりをしながら、平然と会話を続ける。

フトコロ・ニーレル > 「だ、だめですか、い、いえ、いいんです。気にしないでください。とりあえずそろそろ一度諦めようと思っていたところですから」

光が差したと思った瞬間にダメと言われて少しめげそうになったというかちょっとめげたので、目の前の好奇心を満たすことにした。

「えっ……やはり帰ってこれるかわからない怖い所なんですね向うって……魔族の国へ楽に行くための方法に関する情報は噂程度ならいくつかあったりですね。
やれ、魔族に気に入られろとか。無名遺跡がつながってんじゃないかとか眉唾もんばっかりですけれど」

ちらりと下も確認する。自分の顔とあまり変わらない大きさのものがある……顔を赤くしながらちらちらと見ては更に顔を赤くするなんてことを繰り返す。

マルティナ > 交渉はここまでと判断したのだろうか、態度が変わった気配がした。
視線がいよいよ露骨で、どこを見ているのかバレバレだ。
どんな事を考えているのかも何となく分かってしまう。
それというのも情報を引き出す必要がなくなったからだろう。

「楽に、なんて考えず護衛や討伐隊を雇う方が良いかもしれませんね。
ところで、お顔が赤いようですが?」

特に咎めるような口調でなく、ただ見たままを言ったという感じでフトコロに問いかける。
まあ理由や事情などは透けて見えるのだが。

フトコロ・ニーレル > 「そうですね。正攻法が一番楽そうだと伝えておきましょう……それとごめんなさいです。初対面の人に失礼かなとおもったんですがつい」

好奇心というより完全に入れたらどうなるんだろうとか下世話な妄想や想像が頭の中をめぐりめぐってしまっている。
自分の中にある変態スイッチが入らない様に入らない様にと思っているのだが、そのスイッチを常に刺激し続ける人が目の前にいるのだから難しい話である。

「さ、差し支えなければ色々お話しませんか?」

マルティナ > 下心はひしひしと感じるが、一応表面上だけでもまともに接してくれる人物は中々貴重である。
急ぎの用事もないので折角だから誘いに乗ることに。

「いいですね。それじゃあ、どこか食事の出来るところにでも」

そろそろ切り上げてどこかへ行こうと思っていたところでもある。
時間も良い頃だし、適当に何かつまみながらお話しというのもいいだろう。
どこに行くかは道すがら決めるとして、とりあえずギルドを出て通りへと。

フトコロ・ニーレル > 「やった!ありがとうございます」

嬉しそうにマルティナさんに微笑みを振りまきながら、大きなカバンに色々入れ込み支度をはじめる。

「はい、食事できるところにいきましょう。カフェとかどこがいいですかね?マルティナさんは何か好きな食べ物とかありますか?」

マルティナについていくような形でギルドを出たものの、すぐに隣へ並ぶ。
まだまだこの間のお金が残っているし贅沢しても問題ないだろうとお店の候補を頭で考え始める。

マルティナ > 「それならカフェにしましょうか?
軽くつまめるものとデザートがあれば」

幸い懐具合には余裕があるしこんな時ぐらいは好きに使っていいだろう。
フトコロの都合次第ではあるが、別におごっても良い訳だしと小奇麗なカフェを見つけるとそれを指し。

「あそこなんてどうでしょう?
お酒は無さそうですから、荒っぽい人もいないと思いますよ」

どちらかといえば可愛らしい店構えで、あまり冒険者や傭兵が寄り付く場所という雰囲気ではない。
とはいえお値段の方は高級店という程ではないが、それなりにしそうである。

フトコロ・ニーレル > 「お、いいですね。あぁいう店にはあんまり入りませんが、楽しみです」

冒険者となると情報収集はもっぱら酒場とかホテルとかどうにもかわいらしさの欠片のない所ばかりになる。
女の子同士で来る時ぐらいはこういうかわいらしいお店の方が良いというものだ。
しかしながら、フトコロの考えていることはあのカフェには似つかわしくない事である。

「私、なれていないのでマルティナさんに色々お願いしてもいいですか?」

紅茶やらは銘柄には詳しいが味はとんとなのだ。
商品として扱っているなら味ぐらいみろとも思うだが……

マルティナ > こういったところはマルティナも特に得意という訳ではないのだが、まあどうにかなるだろうと先に扉をくぐる。
当然ながら呼び止められた。
店側の言い分は、そんな格好で入って貰っては困るという至極まっとうな言である。
仕方ないので一旦店の外へ。

「済みませんフトコロさん……。
そういう訳ですので、相談なんですが替えの服とか持っていたら貸していただければ……」

別に他の店にしてもいいのだが、可愛いカフェを結構楽しみにしていたので一応フトコロに相談。
ちなみにマルティナも着替えは持っているが今より露出が低くなる物は持っていない。

フトコロ・ニーレル > 「失礼な人ですね」

ぷんすか憤慨しながらカバンの中からマントを取り出しマルティナに差し出す。
これがダメなら本格的に衣服を貸し出すつもり満点である。

「マルティナさんはすごく素敵と言うか……いつかそういう格好してみたいというか!」

変態回路のスイッチがはいりぐるんぐるんと回り始める。
うっとりとした目でマルティナを見る。

マルティナ > フォローというよりも、本当にそう思ってそうな目だ。
自分の姿を棚に上げてこの子は大丈夫なのだろうかと少し心配になる。

「ええと、ありがとうございます……?
一応、マント借りますね」

素敵と言われたので何となくお礼を言ってしまったが、冷静に考えるとそれもどうなのだろうかと思ってしまう。
なにはともあれとりあえずマントを羽織って体を隠して再び入店。
やはり駄目だった。

「ま、まあマントだけつけても駄目ですよね、やっぱり」

何とか普通の服に着替えるしかないという事か。

フトコロ・ニーレル > 再びダメと言われて更に憤慨する。

「はい、それじゃあ、これ」

何かあった時のためにミレー族用の服を何着か取り扱っていたのでカバンからそれを取り出す。

「それ脱げますか?脱がなくてもいけ……いけますかね」

下についている立派なものを見て止まる。
それなりの間見惚れてからはっとして

「ごめんなさいっき、きっといけますよ。えぇ!」

マルティナ > ここまでしなくても店を変えれば済む事なのだが、既に半ば意地である。
まじまじとペニスケースを見つめるフトコロはとりあえず見逃しておいてあげよう。

「とりあえず、このまま着てみますけど……」

服を着ても股間の盛り上がりは主張が強く、そのままでは大分目立ってしまう。
何とかスカートを重ねて目立たなくして、全身がかなりダボっとした印象になったが今度は何とか入れてもらえた。

「お手数おかけしましたフトコロさん……。
お詫びといってはなんですが、ここは私のおごりで!」

どうせ半ばおごるつもりでいたのだし、入店だけで迷惑をかけてしまったのだからこのぐらいは当然だろう。
そして自分はミルクティとサンドイッチとフルーツパフェをさっさと注文している。

フトコロ・ニーレル > 「な、なんとかなるもんですね。とりあえずよかったです」

中に入り、席に座ってようやく落ち着けた。
割と失礼な事をしてしまったなとちょっと反省しつつ、こちらもミルクティとサンドイッチ、フルーツタルトを頼んでしまう。

「え、おごりでいいんですか?ありがとうございます」

とりあえず飲み物が来るのを待つ間なにを話そうかなと考える。
目の前にいるマルティナさんは衣服を着たことでだいぶ落ち着いているというか……とてもきれいな人だなと再確認していた。

マルティナ > これまで色々ありまともな服を着たのはかなり久々だ。
正直内心かなり嬉しいのだが、それはフトコロに気取られないようにしなくてはいけない。
それに嬉しいだけではない。
久々の着衣だが、何というか思ったより落ち着かないのである。
調教され、嬲られての生活で下手をすると半裸や裸で過ごしていた時期の方が長いので着衣に違和感があるというのも無理もない。
複雑な心境だが、とりあえず堂々と、何事もないように振る舞わねば。

「フトコロさんは兼業冒険者と言ってましたよね?
確か商人と。
結構珍しいと思うんですけど何故そんな稼業を?」

注文したミルクティに口をつけながら、マルティナから質問を切り出す。

フトコロ・ニーレル > 「そうですね…自分で冒険したらもっと安くいいものが手に入るって思ったから冒険者になったんです」

始まりはそこだったが今では商人よりも冒険していた方が楽しい部分も出てきてしまっているので困ったものなのである。
同じくミルクティに口を付けながらマルティナさんを見る。

「マルティナさんはどうなんです?今なにかやっていたり、冒険者になる前とかなにしていたんですか?」

何の気なしに尋ねる。

マルティナ > 率直な疑問を聞いただけだったのだが藪蛇だったか。
当然のようにこちらの経緯を聞かれる流れとなった。
とはいえこの事に関しては、現在魔族の支配下にある事以外は正直に話すようにという指示だ。
だがどこから話したものかと少し悩み。

「今はある方に雇われていて、まあ何というかその前は奴隷でして……。
売られているところを買い取られたんですよ。
ですが条件付きで自由にしてもいいと言われているので、今は自分一人で何が出来るのか試しに冒険者などを」

かなり端折ったが、まあ嘘は何もない。
内容が内容だけに信じがたいかもしれないが本当のことなので仕方がない。
実は亡国の姫というのは更に嘘っぽくなるかもしれないので今は黙っておこう。

フトコロ・ニーレル > 「えっ奴隷だったんですか。条件つき……条件……あ」

今までの恰好がその条件だったのだろうか?
何にしても強要されているなら大変だったのだろうなとマルティナさんの言葉にうなずきながら話を聞く。
本当は奴隷時代の話などを聞きたいなと思ったもののやめておくことにした。自分の口が滑らないうちに話を変えなければっ

「え、エッチな話なんて言うのはここですることじゃないですもんね」

甘いミルクティを飲みながらちらりとマルティナさんを見る。

マルティナ > どうも様子が変だなとは思ったが、ご主人様とは別に魔族の飼い主がいるなどという込み入った事情等知らないフトコロが誤解を深めていることにマルティナは気づいていない。

「え?な、なんですか突然!?」

フトコロの思考を読みきれず、突然エッチな話しと言われて何の事か分からず動揺する。
まあしないというのであればいいのだが、一体何を考えていたのだろうかという疑問が残った。

「そ、それよりも、フトコロさんは冒険者としては調子はどうです?
何か困りごととかありましたら手伝えるかもしれませんけど」

このままだとちょっとまずそうだと、少し強引に話題を戻す。
実際気になっている事ではある。
見たところそう強そうではないし、商人も兼業でどうやって仕事をこなしているのだろう。

フトコロ・ニーレル > 発言したのち気が付いた。普通の女の子はエッチな話なんか深夜しかしないだろうということを……

「ななななな、なんでもないですっなんでもないですよっ。困りごとですか……困りごと……そうですね。最近は割と安定してきたんですが、何分弱いもので誰かと一緒にどこかへ行くということがないというのが悩みと言えばそうなんですよね」

ミルクティを口に運びながら慎重に女の子っぽい話になるように頭で考えながら話す。

「基本的にはこの着ている服が身体能力を強化してくれているので、逃げるとかモノを運ぶというのはできるんです。しかし、それ以外がからっきしで……格闘技もちょっとやっているんですけどね」

結局は足を引っ張ることの方が多いので1人旅なのだと説明した。

マルティナ > 「ははぁ、なるほど……」

サンドイッチとパフェに手を付けながら、頷きフトコロの話しを聞く。
とりあえず変な空気からは逃れられた。

「身体能力を補強するとか、そういう道具は結構ありますね。
とはいえ本人があまり強くないというのは、心配ですね……」

とはいえ戦術を教えるような立場でもない。
まあフトコロも一人前の冒険者なら自分で何とかしていく事だろう。

「それよりも、その服が特別という事だと普段の着替えとかはどうしているんですか?」

素朴な疑問である。
何着も用意出来るのならそれで済むが、そう簡単に揃えられる程の物なのだろうか。

フトコロ・ニーレル > もきゅもきゅとサンドイッチを食べる。
おごりのご飯はどうしてこんなにおいしいのかと思いながら、それはごもっともと頷く。

「えぇ、私自体はとっても弱いですから、これはなるべく脱がないです。これは戦闘服として着たきり雀って感じですよ」

勿論洗濯はするもののよっぽど安心できるところでしか脱ぐことはない。

「一応、私も女ですから。その、男の人に襲われた時とか普通にピンチです。服を脱がせられたらその時点で小娘ですから」

言葉を選びながら旅の苦労を語る。

マルティナ > 「それは何というか、大変というか勿体無いですね……。
折角なら色々お洒落したいでしょうし」

事情は異なるが服装に制限がある者同士で勝手に親近感を覚えるマルティナ。

「良かったんですか、そんな大事なこと私に言ってしまって。
そんな明確な弱点、初対面の相手に知られて何か悪用されたりとかは」

おかわりのチョコパフェをすくいながら、神妙な顔でフトコロを見つめる。
単純に心配なのだ。
勝手な親近感もあり、割りと彼女の事は気に入り始めている。

フトコロ・ニーレル > 「あはは、おしゃれはお金かかっちゃいますから」

とは言うもののその服への強化やその服自体の布の特殊性から普通の旅人の装備一式以上の価値があったりするのでただの良い訳なのだろう。

「ふふ、大丈夫です。警戒していないってわけじゃないんですがマルティナさんなら大丈夫だとおもいましたので」

からからと笑っている。自分の審美眼というのであろうか。人を見る目は確かだとどこかに自信を持っているのだ。

「それに装備を外したら弱くなるのは誰だって同じ条件ですよ」

マルティナ > 「そうとも限りませんよ?
私みたいな術士とかは殆ど装備の影響がありませんし」

一応武器も扱えるし術士向けの武具もあるが、基本は身一つのようなものである。
装備を全て失ってもマルティナならやりようはいくらでもある。
体格に優れた戦士も、無手でも戦いようは色々ある事だろう。
ようするに弱体化具合でいえばやはりフトコロが心配なことに変わりはない。

「……何だか折角可愛いカフェにしたのに、あんまりかわいくない話しになっちゃいましたね」

気軽に楽しむつもりがついつい深刻になってしまった。
何だかんだでおいしかったしお腹は膨れたが。

「とりあえず、今日は約束通り支払いは私がしますので。
一旦お店を出ましょうか。
それと、よければまたお会いしたいです」

支払いを済ませるべく席を立つ。
伝票を見ると結構良い値段になっていたが、支払に問題のない範疇だ。