2018/02/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 空地(過激描写注意)」にリーシャさんが現れました。
リーシャ > ひょっこりひょっこり、やってきたるは貧民地区のとある空き地。
奴隷生活から運よく解放されてから、貯蓄を一部切り崩して買った襤褸家のすぐ近くだ。
人気の少ない、ひっそりとした空地の、その片隅にある切り株に木の板を立て掛ける。
そして、少女は少し離れると持っていた長い包み――この国で一般的な弓矢を取り出した。

「いやぁ、今から違う武芸を新しく覚えようなんて、気まぐれだよなぁ」

などとつぶやくと、練習用の矢をつがえ、弓を引き絞る。
きりきり、と弦の鳴る音がして、やがて。

「……そこっ!」

ひょぅ、と放たれた矢が、的の右上を掠めて奥の土に突き刺さる。
剣術はそれなりでも、まだまだ弓は始めたばかり。思った通りにはいかないのである。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 空地(過激描写注意)」にオウカさんが現れました。
オウカ > がさり、と言う音が響き。

がさがさがさがさ、と言う音が再度響く。

そして、ばさささささ、と言う葉のこすれる音が響き。
どさぁ、と黒髪の小柄な少女が切り株の近くの木から落ちてきた。

「…………いたたたた…………」

変なところから落ちた少女はお尻を抑えながらうめき。
ふと、弓を構えた少女と目があった。

リーシャ > 矢を放ってはみたものの、やはり思ったようにはいかない。
奥の土に突き立った矢を遠めに見ながら、少女は苦笑を浮かべていた。

「この距離で的に当たらないってなると、基礎がなってないのかなぁ?」

弓術の稽古とは言え、昔に軽く習ったものを思い出しながらの半ば我流だ。
変な癖がつく前に、誰かに習った方が良いかしら、とも考えつつ、もう一本の矢をつがえようとして――。

「……ん?」

眼前の、ほったらかしになっている街路樹の上から音が聞こえてくる。
何だろうかと少しの間待っていると、落ちてきたのは女の子だった。

「……なんで上から女の子が?」

きょとん、と目を丸くしながら、練習は一旦中断。様子を見ることにする。

オウカ > 「…………」

きょろ、きょろ、と周りを見回して。
ふむ、と呟けば。

「失礼仕った。ちと樹の上で居眠りをしていました。」

立ち上がり、ぱんぱん、と袴についた木枝を払い。
真紅の瞳で見やりつつ。

「オウカともうしまする。失礼仕った」

ぺこり、と深々と頭を下げてから。
周りを見回してから、刺さっている矢と弓を見て。

リーシャ > 目の前に落ちてきた女の子は、どこか変わった雰囲気を纏っていた。
少女も刀剣を扱う身なれば、その雰囲気には心当たりがあって。
東の方から来た人かな、なんてざっくりと思いながら。

「ん、いやいや、怪我してない?」

大丈夫そうにも見えるが、とりあえず確認。
必要ならば傷薬か、或いは自宅に招き入れての治療もするつもり。
彼女の綺麗な赤い目を見ながら。

「あぁ、ボクはリーシャだよ。何してたってわけでもないから気にしないで」

深々と頭を下げられると、どうにも困ってしまうもので。
少女は笑顔と共に告げると、物珍しそうに彼女を眺めていた。

オウカ > 「怪我は……」

自身の体を見やり、特になさそうかな、と思いながら。
よくよく見れば頬に擦り傷があるのがわかり。

「弓の練習……でするか。私も昔はようやりました」

懐かしむようにほうほう、と呟きつつ。
懐かしむほどの年には見えない幼くも見える容貌。
首を傾げれば、黒髪がふわり、と揺れる。

「珍しうございまするか、私が」

その興味深そうな眼差しに返して。

リーシャ > よくよく見れば、彼女の頬にほんの少しの掠り傷。
どうしたものかなぁ、と少しの間考えながら。

「ん、ほっぺた、枝に引っ掛けちゃったのかな?
 ――残らなさそうだけど、手当てしとく?」

などと微笑みつつ、頬の傷について示してみつつ。
話題が弓の話に移るなら、少女はこくりと頷いて。

「ん、ちょっと練習してみようかな、なんて思ったんだけど、これがなかなか難しくてね
 オウカは弓も使える感じかな、昔よくやったって話だし……うん、隙もないもんね」

彼女の様子を見る限り、洗練された戦士であることがうかがえる。
得物は何だろう、などと興味を示しつつ、彼女の黒髪に目を奪われて。

「ん?あはは、その、可愛い子だなって、思ってたんだけど」

一瞬見惚れていたのは本当だし、興味があるのも事実。
故に隠さず、素直に言葉を投げかける。

オウカ > 「……? ……ああ」

頬についていた傷に気づいてから。
手当するか、と問われてたら好意に甘える事にして頷き。

「ええ、使えまする。……お教えしてもよいでするが。
 傷の手当もして頂けるとのことですし」

小さく首を傾げてから、真紅で見やってから。
黒髪に目がいったのに疑問そうにして。

「かわっ……わ、わわわ、私は可愛くなんてないでする……っ。
 そ、粗忽者でするし……っ」

顔を赤くしてわたわた、と慌てて両手をぶんぶん、と振って。
隙のなさなどが嘘のように少女らしい態度になってしまう。

リーシャ > 「え、いいの?それは、うん、嬉しいなぁ。
 子供の頃に習ったのを、必死に思い出しての独学だったから、とっても助かるよっ!
 それなら、うん、そこの切り株に座ってもらっていい?ちゃちゃっと手当てしちゃうから!」

満面の笑みと共に、腰のポシェットから取り出すのは、薬草を練った軟膏。
そして、肌色のシップのような布を取り出すと、その表面に薄緑の軟膏を塗って。

「あはは、そう言う所、ボクは凄く素敵だと思うなぁ。
 可愛いって言われたことない?ボクは、凄く可愛いって思ってるけど」

これじゃまるでナンパだなぁ、とは思うけれども、本当の事だから仕方がない。
こうしてじゃれ合う分には隙だらけな辺り、実に少女の好みだった。
そうこう話しているうちに準備も整うと、あとはシップを頬に貼るだけで。

「もしかしたら、ちょっぴり染みちゃうかもだけど、ごめんね?」

彼女が拒絶しないなら、その頬にゆっくりとシップを張り付けていく。
肌と殆ど同色のそれは、貼っていても目立たない代物で、少女も愛用している品。
傷にピリッとする刺激も、少女的には好みだが、彼女にとってはどうだろうか。

オウカ > 「ん……っ」

言われるままに切り株に腰掛ければ、シッポを頬に貼られ。
ピリッ、とする刺激にふるり、と微かに震えて。

「な、なにか……ぴりぴりするものでするな……このような薬ははじめてでする」

その距離の近さに若干顔を赤らめてしまい。
可愛い、と言われた事はないか、と言われ。

「ありまする……が……武の者としてのそれを見られることの方が多かった故……。」

顔を赤らめたまま、視線を泳がせて。
今の彼女には隙しかなくて、じゃれあうどころか、その手の事にすら初々しい反応を示しそうで。

「ん、教える分には大丈夫、でする。弓の形が違いまする故そのまま、とはいきませぬけれども……」

視線を彷徨わせたまま、答えを返して。

リーシャ > 「どう、かな?ぴりっとしちゃうんだけども。
 その分効き目は確かだから、あの位ならすぐ直っちゃうよ♪」

必然的に近まる距離。彼女の香りがほんのりと、鋭敏な嗅覚をくすぐる。
いいなぁ、可愛いなぁ。こういう子を抱っこして寝ると気持ちいいんだよなぁ。
そんな邪念がむくむくとわいてくるのを内心ひそかに押し込めながら。

「そかそか。ってことは、こう言うの慣れてない訳だね?」

そぅっと近づいて、彼女の困惑をいいことにそのまま抱き着いてしまおうとする。
無事に捕まえられたなら、肢体を彼女に押し当てる様にしながら、感触を楽しむつもりで。
どちらにせよ、会話はそのまま続けるつもりで、にこやかな笑みは絶やさぬまま。

「それじゃ、教えてもらっていいかな?お礼は、色々するよ?
 冒険のお付き合いでも、寝床の提供でも、人寂しい夜のお供でも、ね」

冗談めかしつつ、冗談など含まれていない欲望を言葉の裏に忍ばせた。

オウカ > 「そうでするか……珍しい薬草の類なのでしょうか……」

小さく首を傾げながら、鼻孔をくすぐる少女の香りに、視線を彷徨わせたまま。
そのまま抱きつかれてしまえば、ひゃぅっ、と小さく声をあげて身をすくめ。

「……ふぇ、っ、ぁぅっ……え、え? ……抱かれたことがあるか、否かで言えば、多々ありまする、が……っ?」

そのようにスキンシップなどはあまりされた事がなく。
耳まで真っ赤にしたままあわあわ、と慌ててしまい。
鍛え上げた武人らしさとは反してその体は少女らしく柔らかく。
日向ぼっこをしていたせいか、おひさまの香りを漂わせる。

「ぅっ……ぁ、ぅ……り、リーシャ殿は、その、そういう、趣味が……っ?」

真紅の瞳を上目遣いに見上げながら、抱きかかえられたままに。

リーシャ > 「ん、薬草が原因か、或いはボクの魔力が原因かは分からないんだけどね。
 ただ、傷の治りを早める効果は確かだから、そこは期待してくれていいよ?」

捕まえた、と小さく呟きながら、彼女の体を抱きしめる。
自分と同じくらいの年嵩で、自分よりよほど女性的な肢体は魅力的だ。
胸の貧しさがコンプレックスになっているから、余計に羨ましく思ってしまう。

「ん、抱きしめられたことはある、って感じだねぇ。その先はあんまり、かな?
 この初々しい感じ、いいなー、うん、素敵。かわいいなぁ、もう!」

耳まで真っ赤にしながら慌てる様子は、なんともいじらしい。
どこかほっこりするお日様の香りは、情欲を僅かに薄れさせるもので。

「ん、ボクは可愛い女の子と遊ぶのも、逞しい男の人に捻じ伏せられるのも好きだよ?
 だから、オウカみたいな子も好み――だけど、うん、このお日様の匂いはエッチよりぎゅっとして寝たくなる感じだね」

このままお持ち帰りしちゃいたいなぁ、なんて邪念を隠しもせずに、頬ずり頬ずり、遠慮のないスキンシップで距離を縮めていく。

オウカ > 「ん、ん、ぁぅ、はぅ……っ」

抱きしめられたまま、けれど腕の中で大人しくなって。
耳まで真っ赤なまま真紅の瞳で見上げて。

「……一応、交わり? 子作り……? は、経験はありまするが……」

年を取らなくなって以来、精神性もそのあたりに固定されたせいで。
幾度体を重ねても初々しさを消せないようで。

「……えっち、でも、構いませぬけれど……。
 今日は宿無しですし……お持ち帰りされてもよい、ですけれど……」

頬を擦り寄せられながら、そっとその頬に手を添えて。
視線を反らしながら、小さく呻く。