2017/12/14 のログ
ご案内:「名も無き貧民地区の一角(過激描写注意)」にルナシイさんが現れました。
ルナシイ > 『...全く。家からお前らを離すのは大変なんだぞ?』

貧民地区...と言っても一区切りでは言えない場所も多い。
例えば、彼女がいるこの場所もそうだ。
廃墟化した建物...良く分からないガラクタが散乱していたりと。
そんないても無意味な場所で一人で呟く...。
いや正確にはもう少しで一人になる所だ。

『良くもまぁ...ここまで執着出来るなあ?』

彼女はガラの悪そうな男の首を持ち上げる。
もちろん、息が出来るようにはしているが...身体はズタボロの様だ。
そしてその男の周りに、同じような連中が転がっている。
もう、動く事はないだろう。

『町にも行けないんだぞ?...もっとも、ここには誰も来ないが。』

淡々と彼女は男に呟いていく。
悠長に話している時間はない、見つかったら大変だから。
逃げだされるか。あるいは襲われるか。
この手をもう...汚したくはない。

ルナシイ > 『買い物やら、散歩やら...ゆっくり食事も出来やしない。
 もっと言えば誰かとだって会話はしたいんだ。
 お前らに追われてる時間はない、非効率な時間だ。
 ...お前らの飼い主に伝えろ。もう全て無駄だ、とな。』

私はコイツの首から手を離す。震えながら逃げ出していく。
触っているだけで気分が悪いが、素手の方がやりやすいのだ。
ふん、と声を出して、私は家に帰ろうと思った。
後ろを振り向いた瞬間に、何か物を投げる音が聞こえた。
...ああ、またか。とばかりに後ろを向いたままキャッチする。

『...今回は生かしてやろうとおもったのだがな。』

そのセリフを最後に投げた持ち主はバタリと倒れる。
ナイフを返してやった。
こんなんだから、私は嫌なのだ。
何をしても手が真っ赤に染まる。

『元から嫌われ者だったが、これでは根本的に出来ないな。
 甘い考えだったのかもしれないな。...彼以外にまだ、な。』

...まあ、こんな血だらけでは誰も近寄らないな。
そう考えながら、しかし...期待しつつ、他にいないか探していく。