2017/11/25 のログ
ご案内:「ル・リエーの水遊場(過激描写注意)」からヴィクトールさんが去りました。
ご案内:「ル・リエーの水遊場(過激描写注意)」からシャロンさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 とある廃家(過激描写注意)」にルナシイさんが現れました。
■ルナシイ > 「これで...全員か...な」
ここは貧民地区。ずっと奥まで進むと人気がない廃墟が並ぶ。
そんな捨てられた地で先ほどまで激しい音がしていた。
月の光が照らされて、かすかにその原因が映りこむ。
剣、斧、矢...様々な武器がいたるところに突き刺さっていて、
さらにその付近には、無残にな姿の人であったものが転がっている。
斬られている者。刃物や矢が突き刺さっている者。
綺麗に抜き取られたかの様に風穴が開けられた者。
その者達を追っていくと一つの廃家が目立って見えるかもしれない。
その建物に少女は立てこもっていた。
「...今度こそ、ダメかな...私何もしてないのに」
人なのか魔族なのかすら分からない。だからって襲う事ないだろうに。
正当防衛だったか。いや、これだと過剰...また一人。
...これで何人目かな。いい加減手が...真っ赤になっちゃう。
すごく疲れた。この前の様に会話をしてみたいだけなのに。
どうして攻撃してくるの?そう思いつつ少女はまた引き金を引く。
また一人、傭兵なのか山賊なのか分からない者が倒れていく。
■ルナシイ > 「...あんまり見たくない光景...これじゃ、ここに戻れない」
実際の戦場はもっとひどいのかな?と思いつつ、
決して少なくないダメージを負って動けない事が分かってしまう。
そもそも、魔力で生命を補っているのに使いすぎ、と。
貧血の様にふらふらしながら座り込んでしまう。
「はは...もういないだろうけど...襲われたらアウト...」
魔力も最低限しかない。出来ても後攻撃は数回。
武器も消耗しきって修理がいる。半魔状態も長くは持たないだろう。
万が一、襲われたら...そのまま奴隷か、捨てられてしまうか。
死なないだけまだマシかもしれない。ここはそう言う地区。
ただ私の運がなかっただけだ。それだけ。
「...うごけないや。...たおれちゃお」
ドサッと。音を立てて倒れてしまう。
意識は多少あるものの、恐らく抵抗も何も出来ないだろう。
家の周りの異常な光景をを残したまま。
■ルナシイ > 「....いきてた」
どれくらい意識がなくなっていただろうか。
まだ頭はふらふらとする。傷も、周りの光景もそのままだ。
たまに、本当に自分がやった事なのか、疑問に思ってしまう。
病にかかってるはずなのに、どうして動けるのかなんて。
「げほっ...あぁ...こんなんじゃ...」
この人達とだって話してみたかった。
普通に、ごく平凡に。結局は...いつも通りだったけど。
そもそも私は話しかける勇気がない。
自分の姿もそうだが、自信がない。
そうやって考え込んでいるから、いつまでも動けないのに。
こうして敵対してしまうのに。
「普通」が出来ない。だから私は化け物なんだと。
■ルナシイ > 「...うん、考えても仕方ない」
何とか家の掃除だけは出来た。お外は流石に出来ないけど。
いつもの事だもの。開き直って、休もう。
もしかしたら、また誰か来てくれたり...するかもしれない。
この人達と同じだったら、また繰り返すだけだもの。
私がおかしいのかもしれない。でも、そうだとしても。
「今度は、優しく、招こう...」
いつもの事。そう、いつもの事になるだけ。
頭の中を上書きするように、言い聞かせてマントで自身を覆う。
周りの光景と真逆に、無防備に。
眠れてはいないだろうが、意識は殆どないだろう。
ご案内:「貧民地区 とある廃家(過激描写注意)」からルナシイさんが去りました。