2017/08/28 のログ
ご案内:「地下牢(過激描写注意)」にリリシアさんが現れました。
■リリシア > (眠りから目を覚まし、妙に気だるい身体を起こした時、その視界は変わらず闇の中であった。決して、光を失った、なんて訳でなければ、顔に何か目を覆うようにした着けられた布を感じる。・・・恐らく、目隠しなのであろう。そんなものを着けて寝た覚えはないけれど、とりあえず視界を確保するべくそれを外そうとすれば・・・むなしくじゃらん、という鎖の擦れる音とある一定以上に動かない手足を感じて)
・・・あら?
(不思議そうに首を傾げながら、もう一度試してみるけれど結果は同じ。じゃらん、と鎖の音と共に手も、足も思うように動かせない。・・・目隠しを外せない為にはっきりとは分からないけれど恐らく・・・手枷。それに足枷、なのだろう。多分地べたに座り込む形で捉えられている、ように感じるのだけどひんやりとした空気。それに冷たく、硬い石の感触。 ・・・どう考えても宿屋ではない。)
・・・待って。待って。落ち着きましょう。なんで、こんなことに・・・?
(・・・ふと記憶を思い返してみれば数日ほど記憶が怪しい。ギルドで依頼を受けたのは覚えている。その内容は?魔物の討伐?山賊の討伐?それとも、お店の手伝いだった?もしかしたら悪徳貴族の素行調査なんてものだったかもしれない。けれど、その数日ほどの記憶を思い返そうとすると妙に頭が痛み、記憶がこんがらがって思い出すことが出来ない。魔法か、薬か。そのどちらかは分からないけれど、何かされたのだろう。今はっきりと一つだけわかることは・・・)
不覚を取った、のかしら・・・。
(それで恐らく、ここに捕らえられてしまうことになったのだろう。 何が目的だったか、何のために。それも記憶を思い出すことが出来ずにいる為何も分からない。けれど、ここから脱出しようにも相棒の刀すら傍になく。今ただ、自分を捕らえたはずの何者か・・・。それが自分の様子を見に来るのを願って、待つしかないだろう・・・。)
ご案内:「地下牢(過激描写注意)」にジャークさんが現れました。
■ジャーク > (ここは、地下牢。天井は塞がり光と言う物は降らず、手足に嵌められる枷の冷たさが閉ざされた視界の者に与えられる。何でもこの腐敗役人たるジャークがこの間の拷問をきっかけに、この男の素行を調べ、何かしら怪しい行動をすれば魔導機械の水晶に記録する、等と言う仕事が何処かしらで出回っていたとかいう。結構な金になる仕事だが、ジャークと言う名前を聞くと凡そ殆どの冒険者は、それも女性であるなら黙り込んで別の依頼にしてしまうものである。)
(閑話休題。その仕事に来たらしいリリシア…彼女は何処かでボロが出てしまって、とりあえずこれ以上余計な事をされないようにと、衛兵が催眠術めいた呪術で記憶を封じ込めた。大分と抵抗を貰って捕縛した側もただでは済まず、危険物であるとして刀は牢の何処かへ押収しようと言う事になろうか?…そこまでは良いのだ。しかしながら彼女が持っている筈の記録用具と言う物がまるで見つからぬ。それから、一体何処のギルドから派遣されたのかも聞かねばならぬ。そういうわけで、彼女は地下牢送りにされたのだった。)
……くっく、いや、しかしまぁ…良い。
中々の上玉を捕えたんだとな?楽しみだ。
(衛兵が語るに、そのギルドの差し金は「銀髪巨乳で見た目麗しいエルフの女、しかも刀を振る」のだという。その素行不良の腐敗役人の当体たる悪人顔の男は、楽し気に地下牢の階段を降りて、今日の餌食となる捕虜、リリシアの前へと歩く。)
おい、キミ…。
くっく、何故ここに捕えられているか、分かるかね?
(不意に、男の声が聞こえる。奇しくも彼女の願いは程なく叶うのだ。投げられる問いは彼女からしてみれば皆目見当付くまいが、この妙に悪辣さを孕んだ声は聞き覚えがあるかもしれないし、ないかもしれない。それで、少しくらいは思い出すかもしれなくて。)
■リリシア > (生憎と少女の専門は刀を使った戦闘であり、今回のような素行調査は専門外ではあった。けれども、ジャーク・・・。悪徳役人、として名を馳せるもその証拠を掴むことが出来ず今の今まで私欲を肥やしている、という噂の役人である。ギルドにて彼に娘を奪われた父親、と名乗る男性が泣きつかれるようにそんな依頼をされてしまえば受けざるを得なくなってしまった。専門外、とは言えど決してできない訳ではない。何らかの方法・・・メイドとして彼の屋敷に忍び込むか、はたまた夜に彼の屋敷や仕事場に潜り込んで書類をかき集めるか。そんな手段で彼の情報、証拠を集めることは可能であったのだろう。けれど・・・それは失敗に終わった。ターゲットたる彼に尻尾を掴まれたことによって。可能でこそあったものの、決してプロではない。恐らくその手のスパイは何人も返り討ちにしてきたのであろう彼の手の内に落ちて。)
・・・どちら、さま?
(あぁ、どこかで聞き覚えがあるような、ないような。そんな男性の声が聞こえる。思い出そうとすると再び頭痛が襲い、変わらず記憶は混濁したままだ。じゃらり、と鎖の擦れる音を鳴らしその声の主を目隠し越しに見つめよう。)
・・・わからない。わからないの。どうして、私はここにいるの・・・?貴方は、知っていて?
(恐らく、彼が自分を捕らえた張本人ではあるのだろう。それはなんとなく察しがつく。けれども、何故。どうして。それは靄がかかったように思い出せない。自分の置かれた状況。それを把握する為にもまずは会話を試みてみようとするが・・・。)