2016/11/28 のログ
ご案内:「魔族の国」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「ふむ…」
がらがらと音を立て、村にある最後の建物が崩れ去った。
その側に立つのは、一人の少女。
辺りに広がるのは、その少女以外の者が生み出した赤い絨毯と、肉の塊。
鋭利な刃物と化す伸びた爪を一舐めし、軽く目を細める。
何日程か前、自分ではない時に向けられた言葉。
それを向けた相手の所在地を調べる為に、こうして魔族の国の深くまでやってきた。
ここまで来るのに、いくつの村がここと同じようになったのか…まぁ、興味はない。
だが、やっとそれなりにはっきりとした場所が聞く事が出来た。
ここからもうしばらく先に行った渓谷、そこに目的の場所があるらしい。
くすりと、自然と笑みが浮かぶ。
■タマモ > 相手についても、少しばかり話を聞く事は出来た。
聞いた感想は、こうである。
所詮は、人間であった己の存在から逃げた者。
借り得た力を自慢げに誇る哀れな盗人だ、と。
だが、そんな存在に、あのような言葉を向けられ…あの子はまだ話し合う気でいる。
甘過ぎる、吐き気を催すほどに。
己の身も弁えぬ愚かな死人に与えるのは、無限に続く侵食と恐怖の刻か。
「…まだ収まらぬ、こんな虫けら共を潰したところで、妾の怒りが収まるものでも無いのぅ…」
さて、ここから近く感じる反応は…意識を周囲に広く展開し、探る。
■タマモ > …次の目的地が見付かれば、向かい、同じ事を繰り返すつもりだ。
破壊と蹂躙、そして拷問と凌辱、最後に与えるのは死である。
…興味のそそる力を持つものは、喰らっても良い。
「ふふ…さて、辿り着くまでに、どれだけの楽しみを得られる事か」
怒りと悲しみ、恐怖に絶望、時に悦楽に溺れる様。
己が求めるのは強き負の感情と、欲に染まり切ってゆく者のすべて。
ぴくり、と反応を示したか耳が揺れれば、ゆらりとその方角へと視線を向けた。
■タマモ > 今の感じならば、もう少し動けるだろう…
何度も起こっている事だ、そろそろ、自分が沈んできそうな頃合の感覚も掴めるようになっていた。
今では、まだ半端に使っていた重力の魔法も満足のいく程に扱えるようになっている。
すべては、己をより完璧へと近付かせる為の過程。
その為ならば、どのような経験も、努力も、行為も惜しまぬ。
とん、と地面を軽く蹴れば、ふわりと地面からその身を浮き上がらせる。
感知能力に掛かった場所へ、新たなる犠牲者の元へ。
そのまま、その場から少女は飛び去っていった。
ご案内:「魔族の国」からタマモさんが去りました。