2016/04/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ゆらりゆらりとのんびりとした歩調、今回はタナール砦へと向かっていた。
別に砦に来たくてやってきた訳ではない、目覚めた場所がここに近かっただけだ。
常々思うが、目を覚ます場所は自分で選びたいものだ。
…そんな事が出来たら、被害は飛躍的に上昇してしまうだろうが。
今の少女には、普段のような転移の力は使えない。
移動は己の足か、飛ぶしかない。
近い場所がこうしてあるのに、わざわざ労力を消費して別の場所を求めて移動するなんてナンセンスである。
さて、ここは確か人間と魔族が争っている場所だ。
運が良ければ魔族が見付かり、魔族で色々と遊べるだろう。
そんな事を考えている…そろそろ、視界に砦が入ってくる頃か。
■タマモ > タナール砦、記憶にはあるが、こうして実際に目にするのは初めてだ。
道は続き、視線の先に砦がその姿を現わした。
距離はまだ遠い、だが、屋上やら見張り台やら、そこに映る人影は確認出来る。
なるほど、とりあえず、無人という事はなさそうだ。
まだ人影が人間のものか、魔族のものか、そこまでは確認出来ない。
まぁ、どちらにしても…何事も無く終わる、なんてつまらない事にはならないだろう。
そうして止めぬ歩み、そろそろ、相手側からもこちらの姿が確認出来る距離になっているだろうか。
■タマモ > 距離は更に縮まり、はっきりとその姿を捉える程となるだろう。
そうなれば、相手側としても黙ってはいない。
少女の姿を目にした見張りの1人が、周りの者達へと伝え、一斉にその視線がこちらへと向けられる。
おや、気付いたか。
そんな風にのんびりと考える、だが、その歩みは止まらない。
悠然と砦の入り口へとやってくる少女に、警告の言葉を投げかける者、それに対し、少女1人ならばと油断する者も居る。
なんにせよ、入り口に着く頃には、何人かの魔族がその行き先を阻むように現れるだろう。
だが、それでも少女の表情は変わらない。
余裕を浮かべている、目の前の者達が、大した障害とならぬという確信を持った、そんな表情だ。
■タマモ > 何ら障害とならぬなら、せっかくの機会、試してみようか。
ふっとそんな考えが浮かび、その瞳がすっと細められる。
近付いてきた者達は、少女を少女と甘く見ている連中だ。
無造作に側まで寄れば、捕らえようと手が伸びる。
では、まずは血の色でも見せて貰うとしよう。
呟く言葉の意味、その瞬間は理解なんて出来ないが、それはすぐに理解出来る。
ごとんっ、地面に落ちる腕。
それが、今まさに少女を捕らえようと伸ばしていた手と気付くのに、数秒かかった。
噴き出す鮮血、それを追うように男の叫び声が響き渡った。
「ほほぅ…なるほど、ミレー族も、魔族も、血は人間のように赤であるみたいじゃな?
そうそう、お主等、下手に動かぬ方が良いぞ?」
そんな相手の様子なんぞ知った事ではない、男の腕を切り落としたのであろう、指から伸びていた爪が、元の長さへと戻る。
爪、そして指に絡む血の赤を、ちろりと舌で舐め取った。
蹲る腕を切り落とされた男、他の者達は一斉に構えを取る。
…が、今度はその構えを取った者達が、地面に倒れた。
正確には、その足が根元から切り落とされており、立てなくなったのだ。
同じ高さで切り揃えられている足、今の爪で横薙ぎに一閃していたのだろうと分かる。
ご案内:「タナール砦」にイスマハンさんが現れました。
■タマモ > 「ふむ…して、やはり同じように心の蔵や腸もあるんじゃろうな?」
腕を抑えて蹲る男を蹴り倒し、踏み付け、言葉をかけながら見下す。
その言葉が、少女の次なる行動を示唆しているだろう。
理解したからこそ、踏み付けられる男の表情が一気に青ざめる。
逃げようとするも、少女とは思えぬ力で足を退ける事も出来ない。
ゆっくりと、その指から再び伸び始める爪。
恐怖を煽るように、ゆっくりとその爪先を男の胸元へと伸ばしていった。
■イスマハン > 一瞬で四肢を失い、苦悶の声を上げながらのたうつ魔族たち。
その胸元に、魔族の強靭な肉体を寸断する爪が伸びたとき。
上空から、漆黒の瘴気の渦が妖狐目掛けて猛りながら迫った。
「下がりなさい。分からないの?お前たち雑兵が束になっても相手にならないわ」
かろうじて五体無事な後陣の魔族に向けて響いた声は幼さを残した少女のもの。
蝙蝠の翼をはためかせ上空から襲撃したのは、一見戦場に不向きな露出の大きなドレスを纏った、青肌の魔族。
「部下が世話になったようね。ミレー族にこんな猛者がいるとは驚いたわ」
くすくすと無邪気とも取れる笑みを浮かべながら、魔族の少女騎士は舞い降りた。
■タマモ > ぴくり、と耳が揺れる。
上空から放たれ迫り来る瘴気、少女の勘がまともに受ければ少々危険だと伝えた。
『今、妾に与えられるべき攻撃は、すべてこの者が請け負うじゃろう』
唇から紡がれる力ある言葉、爪を戻しながら踏み付けていた男を掴むと、軽々と迫り来る瘴気に向かって放り投げる。
自分を覆うはずだっただろう瘴気、それは放り投げた男へと一気に収束され、男を侵す。
その男がどうなろうと知った事ではないからこそ出来る行為だ。
そうしたところで、顔を上にあげ、自分に害を与えようとした相手を見ようとする。
声からして、女子だというのは分かっていた。
その姿はどういったものか、それを確かめる為だ。
視線の先に見えたのは、今の自分の姿より幼い少女だ。
地面へと降り、こちらへとかけられる言葉は…なるほど、あの者達の上のものか、と分かる。
引いていく者達はすでに眼中になく、これ以上の手は出さない。
「気にせんで良い、妾は一つでも知りたい事を知れたのじゃからのぅ?
して、お主も妾に色々と知りたい事を教えてくれるか?」
あの連中よりも、きっと色々と遊べるだろう。
そう思えば、自然と笑みが浮かぶ。…どこか歪んだような、暗く静かな笑みだ。
■イスマハン > 仮にも魔族である男の体が、瘴気の渦に飲まれた瞬間にぼこぼこと内部から膨れ上がり、毒液と化した血を撒き散らしながら破裂した。
「小器用な真似を」
少女魔族は舌打ちする。部下に対する思いやりなど欠片も無いが、駒を減じて、そして何より自分の思惑を乱されて喜ぶタイプでもない。
「それは何よりね。知的好奇心がお強いのは結構なことだわ。
でも残念ながら、この魔騎士イスマハンがお前に教えられることは1つきり……
ミレー族風情で魔族に無礼を働いた者がどんな末路を辿るか、という現実だけよ」
少女の口元に酷薄な笑みが浮かぶ。妖狐とは違って無邪気さを感じさせる、歪みが無いがゆえに悪意がストレートに伝わる表情だった。
■タマモ > 目の前で自分の身代わりに破裂する男、それを見れば、相手の能力が毒の系統であるものが理解出来る。
…自分にとって、それだけ分かれば十分だ。
「ふむ、そうか、お主は妾に現実を教えてくれるというのじゃな?
ならば教えて貰うとしよう、『お主は妾の前では能力を扱えなくなる』が、妾に何が出来るかをのぅ?」
くすくすと笑いながら、言葉に言霊を絡め投げかけながら、意に介した様子もなく歩み寄る。
目の前の少女がどう動こうと、その手を伸ばし、少女の手を掴もうとするだろう。
■イスマハン > 「あくまで傲岸を崩さないのね。
いいことを教えてあげる……このイスマハンが最も嫌うもの。
それは、種の分際を弁えぬ、おまえのような慮外者よ」
少女は表情こそ笑みだったが、その声には明らかに険が混じり、挑発めいた妖狐の声に苛立っていた。
「決めたわ。おまえはすぐには殺さない。わらわの持つ一千の魔毒の材料として生かしてあげる。
部下を間引いてくれたのだもの、それくらいの礼はしなくてはね!」
無防備に歩み寄るその姿へ、両腕を交差させると魔力を発現。再び瘴気の渦を送り込む。
それはさながら小規模の竜巻であり、毒素ではない渦動の勢いだけで並の者ならばらばらにしてしまうほどの力だった。
かつてイスマハンがこの術で苦しめてきた者の数は、千や二千ではきかない。が――
「なに…!?」
その瘴気の渦は、放たれるや勢いを減じ、相対者へ到達するころにはせいぜい毒素の微風といった程度になってしまう。
初体験の異常事態に、焦りが生まれる。気づけば、妖狐の腕が伸ばされていた。
地面に足をつけていなかったイスマハンは翼を打ち、とっさに飛び退ろうとした。
(風が…重い…!?)
常ならば、それこそ疾風の如くその身を運ぶ翼のはたらきは鈍重。まるで魔力による飛行能力そのものに干渉されたかのよう。
「おまえっ、何を――!」
焦りがミスを生む。動揺をかき消すため怒鳴りつける、そのわずかな時間に、少女の青い掌は妖狐の掌中に収まっていた。
■タマモ > 少女の自信を持った発言に態度、それは、能力の封印によって焦りへと変わる。
あの動作、多分、また毒素を使い攻撃をしようとしたのだろう。
それが発動しないと知れば、今度は伸びる手から逃れようとする。
普段なら、こんなものからは簡単に逃れられたのだろう。
それさえも出来ずに、少女の手は簡単に掴む事が出来た。
「ふふ…種の分際を弁えぬ、そして、妾を毒の材料として生かそう等と…言ってくれたな?
さて、お主は妾にどんな現実を教えてくれるのじゃろう?
してみるがよい、出来るのならばのぅ?
出来ないのならば…代わりに妾が現実というものを教えてやろう」
少女の問いに答えるつもりはない。
ぐいっと引き寄せ、空いていた左手が、少女の首を引っ掴む。
そのまま吊り上げるように持ち上げ、手を掴む右手を離す。
その右手を少女の目の前に、その爪先が伸びるのを見せ付ける。
男達を切り裂いた爪だ、その威力は完全に把握は出来てないだろうが、それなりには分かっているだろう。
■イスマハン > 「何をしたか知らないけれど…調子に乗るな、下郎!」
掌を捕まれた。だが、まがりなりにも魔族の騎士の位を持つ者。焦りはすれど怯みはせず。能力ではない、魔族特有の素の身体能力をもって、小さいながら豪腕と呼べる拳を叩き付けようとした。
しかし、己の才を恃んできたゆえに、魔術に比べ体術は未熟。妖狐の迷い無き動きに対応できない。
「あっ、ぅ…!?」
引き寄せられて首を捕まれ、持ち上げられる。一連の動きの中で拳は空を切った。
「こ、こんな馬鹿な…この、わらわが…!」
急所を掴まれた状態で目の前に見せ付けられた、魔刃の域に達した鋭利な妖爪。
ぐっと息を呑むが、生来の気位の高さが致命的劣勢を認めない。
「嘗めるな!!」
激昂のままに、人外の柔らかさを持つ肉体を生かし、吊り上げられた状態から首筋目掛け蹴りを放った。
掌握され地に足がつかぬ状態でも、命中すれば、大の男の首を容易く圧し折る程度の威力は有している。
■タマモ > 「おや、言うたじゃろう?お主の能力を扱えなくしただけじゃ」
少女の問いはどうなったのか、ではなくて、何をしたか。
真面目に答える気はないと、適当に答えた風のその言葉が伝えるだろう。
持ち上げた少女は抵抗を止めないらしい。
なるほど、ならば少々身の程を知らしめてやろう。
「…お主こそ、妾を嘗めるでない。妖狐である妾を、ミレー族如きと間違えるとは…思い知るが良いぞ?」
表情を変えぬままに少女へとかける言葉。
同時に、蹴りを放とうとする少女の体が大きく振り回される。
首が絞まるなんて事はまったく気にしない、力強く小さな体がぐるりぐるりと旋回し、どごんっ!とその勢いのまま、地面に打ち付けられた。
1度だけでは止まらない、再び振り回され、打ち付けられる。
2度、3度、4度、5度目には更に腕に力が篭り、地面に僅かに埋まってしまうかという程の威力で叩き付けられた。
■イスマハン > 「魔族のわらわに、そのようなことを容易くできるわけがないわ!」
吼えるように答えたのは、今度こそ生まれつつある恐怖を打ち消すためか。
(その細い首を、叩き折ってや――)
気魄とともに睨み付けるも、その視界が突然ブレた。
自分の体が人形のように振り回されていることに気付くまで一瞬を要し。
気付いた次の瞬間には、地面に叩きつけられていた。
「あがっ…!?」
苦鳴が漏れる。
何が起こったか分からないまま、再び高速で持ち上げられ――何度も叩きつけられる。
玩具ように振り回されるたび、ドレスと長いクアッドテールが、飾り紐のようにぶんぶんと遅れて振り回された。
「ぎゃっ!?あぎっ!?かひっ!!あぐっ!!」
大の字で地面にめり込んだ直後。
「…が、はあっ…!!」
大量の血を口から吐き出した。文字通りの青い血(ブルー・ブラッド)が、少女が魔族であることを知らしめる。吐血が口元やのど元を汚し、地面に広がる。
「こんな、こと…ありえな…お、まえは、いったい…」
首を掴んだ妖狐の手首を掴みはずそうとするが、最早力もなく。
異形の瞳に確かに恐怖を浮かべ、無様に寝かされた魔族少女は問いかける。
■タマモ > 面倒な問答をするつもりはない。
それが、格下と確信した相手ならばなおさらだ。
目論見通りにはいかず、足は空を切り、地面に叩き付けられる少女。
一旦手を止めれば、吐き出す血が青いものだと分かった。
なるほど、魔族とは赤いものもいれば、青いものもいるのだと、場違いなのんびりとした考えを浮かべていた。
地面にめり込んだままにした少女が、尚も抵抗をしようかというように、手を掴む。
その行為に、くすりとまた笑みが漏れた。
「お主が気にする事は、そんなつまらぬ事ではない。
まずは、お主が妾に対してどんな事をしてしまったか、それに対する行いを考えるべきではないか?
…おや、まだ妾のする事に抵抗をするのじゃな?
もう何回か、同じようにされる事を希望するかのぅ?」
変わらず少女の問いにまともに答えず、言いたい事を一方的に言っていく。
少女がいくら恐怖に苛まれようと、抵抗しようとする事実がここにある。
めり込んだ少女の体が、再びぐいっと引き上げられる。
この行為、少女の心が完全に折れるまで続けられるのだと、しっかり認識させるかのように。
恐怖をより煽るように、少し勢いは緩めてはいるものの、少女の体はまた振り回され始めて。
振り回す事で、撒き散らされる血で汚れる事などまったく気にしていない。
■イスマハン > 「ぅあっ…!」
少女の体が持ち上げられ、無慈悲な言葉とともに再び振り回される。長くボリュームのある髪が踊った。
「ひ…!」
連続して叩きつけられた痛みと恐怖が蘇り、情けない悲鳴が口の端から漏れる。
されど騎士の意地が、降伏など許さない。
「わらわは…騎士っ…痛みになど、屈さぬうっ!!」
半ば自棄としても絶叫できただけ大した意地とは言えたか。
その先に待っているものがより凄惨になったとしても。
■タマモ > 少女の吐いた言葉と共に、ずどんっ!と、少女の体は再び地面にめり込んだ。
今度はそのままにせず、すぐにその体を持ち上げる。
「そうか、痛みになんぞ屈せぬというのじゃな?
…その背についた余計なもの、切り取ってみたら少しは反省でもするかのぅ?
それとも、別の方法でも考えてやろうか…両方でも良いじゃろうか?」
言葉に合わせたように、背中から伸びる羽へと、ちらりと一度視線を向けた。
切り取るつもりはのはここだと、伝えるように。
「ふふ…『お主は妾の指先に触れられると、それだけで絶頂を迎えられる快楽をその場所から受けられるじゃろう。
妾からの快楽を受ければ受ける程、お主は妾の従順な雌となるのじゃ』」
騎士とやらの、何事にも屈しない精神とやらは、どこまで強いのか…試したくなったのは、気紛れ。
肉体的に甚振りつつも、精神的にも嬲ってやろうと。
力ある言葉を与え、爪を戻す代わりに指先が、つん、と腹部へと触れた。
■イスマハン > 「がああっ!!」
再びの大量吐血。覚悟はしていたがしきれない衝撃。全身がダメージの大きさにびくんと跳ね、痙攣する。
常人ならば致死的な出血量だが、びくびくと震えつつもまだ生きているのは魔族の面目躍如か。
容赦なく持ち上げられた肉体は、どこか禍々しいながらも気品と無垢さを備えていた最初の姿からは考えられないほど、乱れ、傷ついていた。
「は、はね…はねは、やめてぇっ…」
ダメージの蓄積により意識は朧になり、誇りでもある羽根に手を出される恐怖で、遂に懇願という形で言葉を発してしまう。
そして、五体無事な状況ですらその身を蝕んだ力ある言葉が、抵抗力を失いつつある魔族少女に浸透していった。
「なに、を、言って…ひ、」
恐怖に身を竦めたのも束の間。魔刃たる爪は消え、かわりに触れた指先。その瞬間に。
「っきゃああああああああっ!?」
甲高い悲鳴が響く。
生まれて初めて感じる異様な感覚。それを性的快楽と呼ぶものとも知らぬ傲岸な姫は、そのかすかな触れ合いだけで言葉通り絶頂してしまった。
水音とともに、愛液が下着を濡らし、その許容量を超えてぽたぽたと吊り上げられた足元にたれていく。
「は、かっ、はぁ、はぁ、は…?」
何が起こったか分からぬまま、涙を零しながら身を震わせた。
■タマモ > かなりのダメージが入っているのだろう、もはや体を痙攣させつだけで、抵抗をする素振りも消える。
持ち上げたまま告げる言葉に対しての、少女のより強まる恐怖。
それだけで折れてしまった少女の心、ある種、あっさりとしすぎてつまらない、などと考えてしまう。
とはいえ、この羽根は少女にとってそれなりに重要なものだろうと理解出来れば、細く笑む。
「なるほど、この羽根がとても大事なようじゃのぅ?
ふふ…そうかそうか、それは面白い事を知ったのじゃ」
自分が、少女にとっての羽根の存在の大きさを知った事を、言葉にしても伝える。
己の弱点の一つを、この相手に知られたのだと、思い知らせるように。
力によって、まさに指先一つで思い通りに達するようになった少女の体。
与えた絶頂に悲鳴があがり、身を震わせる少女。
ちらりと視線を一度だけ愛液の垂れる足元に向け、少女の顔へと戻す。
「さぁ、たっぷりと教えてやろう。
お主の大事な大事な羽根が、妾にどんな風にされるのかをのぅ?
そして知るが良いのじゃ、妾が与えてやる楽しい楽しい遊戯を…ほれ、いくぞ?」
腹部から離れた指先は、ゆっくりと、言葉の通りに少女の羽根へと伸ばされていく。
少女にとって羽根がどのような意味を持つものか、そんなものはどうでも良い。
その意味を壊そうとせんが如く、指先が今度は羽根へと触れた。
ぴと、ぴと、ぴと、と場所を変え、何度も羽根へと触れていく。
■イスマハン > 嗜虐的な、ねっとりとした言い回し。
自分の弱点を知られてしまったことがはっきりと分かり、びくりと肩が跳ねた。
ダメージによるもの以外でも、幼げな顔立ちに脂汗が浮く。
荒い息の中、返事すらできず。自分がどれだけ無様な格好かも意識の外だった。
さらに、告げられていく言葉。
指が触れた瞬間意識がはじけたことは鮮明に覚えていた。
「やめ…やめて」
焦りと恐怖が暴力に蹂躙されてなお整った顔を支配していく。
指先が近づくにつれ、翼を遠ざけようと無駄に抵抗でばたつかせる。
背中への収納すら、能力を縛られた今は不可能で、妖狐の指先は確実に迫ってくる。
「知らない知らない、何もしないで!触らないで、わらわの翼に――きゃひゅっ!?」
一度触れただけで、いやいやしながらの叫びは途切れ戸惑い交じりの嬌声が漏れた。
更に何度も触れられれば、未知の快楽が次々に生まれていった。
「ひっ!?あっ!?ひゃうっ!?ふあぁ、ああんっ!?なん、でっ!?なに、コレぇっ!?わらわの、わらわの羽根がぁっ!?母様から譲り受けた羽根がぁっ…気持ちいい、気持ちいいいいーっ!?」
触れるたびに背筋が跳ね、表情がとろけてゆく。
「指、やめて、指もうやめてぇっ、わらわの羽根が、羽根じゃないみたいにぃいぃーっ!?」
身を捩って泣き叫ぶ――痛みに屈さないと先刻吼えたばかりとは思えないほど、良いように弄ばれていた。
■タマモ > 少女の変化は見ていて面白い。
先程までのあの自信に満ち溢れていた姿から、こうも無様な姿へと変わっているのだから。
それでも、そこで止めるつもりは更々ない。
まかりなりしもここの連中を部下にする立場にいたものだ、この際、堕としてしまうのもよいだろう。
少女はなにやら叫んでいるようだが、聞き入れるつもりも当然ない。
指先は羽根に触れ、少女は絶頂に嬌声と、その身を震わせる。
一度だけではない、何度も触れていけば、少女は狂ったように体を跳ねさせていくだろう。
「ふむ、なるほど、母から譲り受けた羽根なのじゃな?
くすくすっ…その羽根は、こうされて、気持ち良くなってしまっておるのじゃろう?
お主の羽は、妾を前にしたら気持ち良くなってしまう為の淫らな性感帯じゃ。
覚えておくが良い、お主の羽根は妾に気持ち良くされる場所なのじゃとな?」
言葉を向けている間も、羽根を触れる指は止まらない。
耳元に唇を寄せ、囁く言葉によって、力を使わずして少女へと教え込んでいく。
少女の羽根は、こうする為に存在するものなのだと。
言葉の終わりに合わせ、ぎゅっと指先が当たるようにして羽根を掴む。
5本の指が当たり、5回の絶頂が一度に叩き付けられる。
それを、右へ、左へと、どちらの羽根もそうなのだと。
■イスマハン > 「羽根っ、はね、はねがぁっ!はねが、気持ちいいぃぃーっ!?」
理性を失ったように叫びながら快楽に狂い悶える。性感に耐え切れず涙が溢れ出し、過剰分泌された涎が飛び散った。
「わ、わらわのはねぇ、せいかんたいぃっ!?みだら、なぁっ!?
だめ、だめっ、わらわ、かあさまからぁっ…!」
何を言われたのか、託されたのか。それが言葉になることはなかった。
五指が両掌で、合わせて十の絶頂が、数分前まで快楽など知らなかった体に叩き込まれたのだから。
「あ、ああああぃいイク、イク、はねでイクううううううーっ!!!!」
目をかっと見開き、白目…イスマハンのそれは漆黒の眼球だが…白目を剥いて、巨大な絶頂に叩き込まれた。
背筋が弓なりのけぞり、腰だけががくがくと何度も前後する。
長く艶かしい舌が形のいい口から突き出る。
両足は蟹股に開かれ、快楽を受け入れても壊れないことしか考えていないことが明らかだった。
「あ、ふぁ、ふぁひ、ひぃぃ…はね、きもち、いひぃ…」
壊れたような笑みを浮かべて脱力する。だらしなく舌がだらりと垂れ下がり、一拍遅れて、水音と共に愛液だまりへ別の液体が注がれていった。
快楽のあまり、失禁していた。
■タマモ > 少女の言葉の内容から、こういった経験は無いのだろう。
普通に与えられる快楽というものを通り越し、ただ絶頂だけを与えられる少女。
続けて与えられる5重の絶頂に、その体を仰け反らせ、ぐったりとしてしまう。
弛緩した体、堪える事もせず垂れ流しになる愛液や小水で足元に水溜りが出来ているか。
「ふふ…まだしっかりと覚えきれておらんみたいじゃな?
もっともっと続けてやろう、お主の羽根が何もせずとも妾の手では快楽を生み出し、妾に従順な雌となるようにのぅ?」
少女から、まだ自分の望むような言葉は聞かされていない。
短い休憩を少女に与え、首を掴む手から力を流し体力を無理矢理に回復していく。
体力が戻れば、意識もはっきりしてくるだろう。
ただし、少女の体へとはち切れんばかりに満たす快楽、湧き上がるだろう性欲はそのままにする。
…そうしたところで、またその指先は羽根を触れだすのだ。
何度か触れたら、また掴んで少女を快楽の底へと叩き落す。
これに関しては、そう続けなくても効果は十分に出てくるだろう。
そう思えば、3度目には移らず、もう1度だけ癒す。
散々与えた絶頂の快楽、与えた力によって、どれだけ少女が従順となったか確認するように、地面に降ろした。
■イスマハン > 舌を突き出し、犬のように荒い息を吐いていた。
首を掴む掌の力で呼吸が阻害されていたのもその一因。
しかし、不意にそこから、安らぐような力の流れを感じた。
ほどなくしてそれは暴力的なまでに無理やりに体力と意識を回復する奔流となる。
「あっ…っは、くぁっ!?わ、わらわは、何、を…」
正気に戻り、さきほどはしたない言葉を絶叫したことを思い出し、屈辱ではなく恐怖が先に立った。
そしてその恐怖も、自分のうちに眠る快楽と性欲に気付くまでだった。
「う、きゅぅ…か、体が、熱い…わ、わらわは、どうなってしまったの…」
切ない。熱い。…下腹部と、性器としても機能できる尾と、何より羽根が疼く。疼いて疼いて、仕方なく、それに耐えるため、ぎゅっと身を縮めようとしたところで、再び指先が触れた。
「あきゅっ!?や、やめ、もうやめて、もうやめてえ!!」
触れるだけでこの有様。
「ひ、は、ふあっ、ふあああっ、もう、もうやだ、やだぁっ!!」
泣き喚く姿は最早ただの子供。だが、異変が現れた。
「なんで、なんでいやなのに、わらわはこんなにされていやなのにぃっ、どうしてこんなに、気持ちいいのおっ!?おかしい、おかしいぃっ!?」
声に、快楽を肯定する声が混じり始める。自分でもぼんやりと異変を認識しているがため、羽根をばたつかせて逃げようとした。生存本能、に近い行動。
「いひぃっ!! いい、いいっ、気持ちい、気持ちいいッ、羽根気持ちいいっ!!みだらなせいかんたいぃっ、気持ちいいいいっ!!」
されど漏れる言葉は狂妄と甘みを同時に帯びていく。
だから、再びの十指快楽への移行に際した声は、最後の抵抗といえた――
「やあああああああっ!!それ、それだけはやめてっ、死ぬっ、死ぬ、わらわ死んじゃうっ!!!」
幼稚な語彙に退行しながら身を抜け出そうとするも――無論、それが叶うことはなく。
掴まれた。
「ひっきひぃいいいいッイイっいいっ気持ちよすぎてぇっ壊れるっわらわ壊れるうううううううっ!!!」
頭を抱えて絶叫しながら、更なるイキ顔を見せ付けてしまう。愛液はとめどなく垂れ流されて。
「ぁ~~~~………」
再びの弛緩状態。そして、治癒と、開放。
「ん、ふぁっ…!」
ぺたりと座り込み、俯いた魔族少女が顔を上げたとき。
その瞳は、表情は、情欲に濡れていた。
「…お、お願い…お願い、も、もっと…もっとわらわの羽根、触って…気持ちよく、してぇ…」
とろんととろけた表情で媚びた笑みを浮かべながら、上目遣いに見上げる少女がそこにいた。
■タマモ > 壊れんばかりの快楽を叩き込む中、一時の休憩を与えている。
その合間に向けられた視線が、少女の疼く場所を探るように体に向けられていた。
体を切なそうに動かす、その細かなところを見ていけば、羽根は当然ながら、下腹部、そして尻尾も反応しているのを知るだろう。
そして、再び始まる羽根へ与えられる絶頂を伴う快楽。
快楽に叫ぶ少女の様子を見詰めながら、無慈悲に指は少女の羽根を集中的に触れ続けた。
こうして、心を壊していく姿というのはどうしてこう面白いのか。
迎えさせる二度目の盛大な絶頂、そして休憩。
解放された少女の姿は、快楽に染まり切った雌そのもの、己が望む姿だった。
「ふふ…イスマハン、お主がそう望むのならば触れてやろう。
じゃが、羽根だけでない、お主の体はどこも気持ち良くなれる。
教えて欲しいか?そうならば、よく触れられるように、要らぬものはすべて脱いでしまえ。
『お主は妾にどこを触れられても気持ちよくなってしまう。
もっと気持ち良くなりたくなり、その身をすべて妾に捧げるじゃろう』」
さて、少女が言葉に従順に従い動くのならば、言葉とは別の力を少女に流してやろう。
それは、自分と共に居る時は視線を受ける事によって、視線を受けていると感じる事によって、体はより火照って求めるようになってしまうもの。
普段はきっといつも通りの少女として居れるだろう。
だが、一度己を前にすれば従順な雌となり、望むままに痴態を晒す変態へと堕ちる。
そんな二面性を与えていって。
■イスマハン > 「わ、わらわの体…どこでも?」
ショッキングなはずのその言葉に、もはや悦びを隠せず、淫蕩な笑みが湧き上がる。
「教えて、ほしいっ!わらわの気持ちいいところぉっ!」
想像しただけで愛液が垂れ流された。
更に、すでにぼろぼろになっていた衣服を、下着すらもどかしげに脱ぎ捨てていく。
最前線の砦の前とは思えない行動に、最早疑問をさしはさむ正気は残っていない。
ドレスを脱ぐと、着衣時の印象より遥かにボリュームのある、小柄な体に似合わない乳房が現れ、陰核も乳首も屹立していることが露わとなった。
青い肌はほてり、頬は扇情的に上気していて。
「ああ…もっと、もっと見てぇ…わらわのみだらな体ぁ…!」
求めるように、翼を大きく開く。両足も大きく開き、指先で秘裂を押し開いた。
青い肌とコントラストを成すピンク色の内部はすでに濡れそぼっている。
「わらわ、わらわ全部あげるからぁっ、わらわ、雌奴隷になるからぁっ!わらわのこともっと、気持ちよくして…お願い…!」
痴態を見せ付けることで、雌奴隷の証としてしまう。
■タマモ > まぁ、すでに力は少女の体を己の前では常に疼かせ、与えた快楽によって心も性欲に染まっている事だろう。
かける言葉に対する返答が、それをすべて物語っていた。
伝えた言葉に、何を少女が想像したのかはある程度分かる。
だが、きっとその先に待っているのは、それ以上のものであるか。
すでに今居る場所なんてどうでも良いのだろう、言われるままにすべてを脱ぎ捨て、肢体を晒す。
ところどころの色は違えど、それ以外はなんら変わりのないもの。
体を自ら開け広げ、見せ付けている少女の額に、ぴたりと額を重ね合わせる。
「見せてやろう、お主のこれから受けるだろう事のいくつかを。
そして、選ばせてやろう、お主自身でどう堕ちていくかをのぅ?」
その言葉と共に、再び触れる額から力を流す。
少女の頭の中に幾つかの映像を流していった。
普通に行われる愛撫の一つ一つから始まり、最後の方には穴と言う穴を犯される輪姦の映像だ。
ただし、なぜか相手はすべて自分の姿として映っている。
もちろん輪姦の時は、その複数人が全員自分であった。
それをすべて伝えたところで、ゆっくりと額を離していく。
「さぁ、想像してみようか、イスマハン?
『今この時、イスマハンが頭の中で浮かべた事はすべて本当にイスマハンに起こる事じゃ。
幾つもの事を想像出来れば想像出来る程に、一気にイスマハンは受け止める事が出来るじゃろう』」
その痴態がよく見えるように、傍らにあった手頃な岩へと腰を下ろす。
少女へは力ある声による指示を与え、これから少女が何を想像し、どうなってしまうのか、楽しみに待つ。
■イスマハン > 甘えきった、蕩けた瞳。
もはや淫らな蹂躙を期待してやまぬ雌の顔。
妖狐の顔が近づけば、頬がますます朱に染まる。
額をあわせる感覚に、その顔が疑問符を浮かべた。
「わら、わの…受ける…?あっ!?ひ、ひゃああああっ!?」
口に瞬間、流れ込んでくる映像。
幸福な愛撫。無数の陵辱者による蹂躙。
額が離れても、そのビジョンが実体化したかのように、認識を犯す。
「あっ!!ああっ!?ああーッ!?そんな、いっぱい、ご主人様がいっぱいぃっ、すごい、すごいぃ、ご主人様いっぱいでチンポがいっぱいでわらわのマンコおおおおっ!!」
タマモによる輪姦にビジョンを支配された魔族少女は、淫語を絶叫し、地面をのた打ち回りながら、穴という穴から体液を垂れ流し撒き散らす。
だが、これは今から始まる、自分自身の想像力という名の地獄の、ほんの入り口に過ぎなかった…。
ご案内:「タナール砦」からイスマハンさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。