2016/04/23 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 九頭龍山脈の奥深くにある小さな村、それはミレー族の隠れ里のひとつ、それが人の手によって襲われていた。
これは本当にたまたまだった、逃げ惑うミレー族、追う人間、そんな状況の中にふらりと1人の少女が現れる。
その容姿は襲っている者から見れば、少し変わった同族と見えるのだろう。
新たな獲物を見付けたと、何人かの者達が少女を取り囲んだ。
何かが違う…その者達は、そう感じただろう。
他のミレー族達と違い、その少女は慌てたり逃げたり、そんな様子を一切見せない。
囲まれているのを意に介した様子もなく、襲われている村の状況を眺めていた。
「なるほど、確かミレー族とやらはここでは扱いは奴隷みたいなものじゃったか?
こうして集めておったんじゃのぅ…なかなか見受ける事もないはずじゃ」
そんな事を呟きながら、その囲む者達を無視して更に中へと入り込もうとする。
当然、それを許す者達ではない、前へと立ち塞がった。
■タマモ > やれやれ、面倒な事…少女の唇がなにやら言葉を紡いだ。
それから大した時間は過ぎてない、少女は何事も無かったかのように歩みを再開した。
…その場には、物言わぬ骸となった者達が倒れていた。
阿鼻叫喚の地獄絵図…という訳でもないらしい。
目的はミレー族を捕らえ奴隷とする事だ、皆殺しにしては意味が無いのだから当然だ。
歩いて行けば、捕らえられたミレー族が集められる場所も見付かるだろう。
その間、何人の人間を骸にしただろうか…数えてもいない、数える気もない。
それはそうだ、人間が今まで殺してきた虫の数なんてもの、覚えていないだろう?それと同じ。
そして、やっと着いた。
小さな広場のような場所だ、何人ものミレー族と、囲うように居る人間達。
側にある馬車は、あのミレー族を連れて行く為のものだろうか?
異変はすでに連絡が回っているらしかったか、またも囲うようにやってくる。
その者達は各々に武器を手に構え、余裕の表情はない。
未知なる敵を相手にするような、そんな緊張感が走っている。
■タマモ > 今日の遊び相手は、あのミレー族とやらだ、こんな虫ケラ共ではない。
同じ事の繰り返しだ、少女の唇が動き…人間達は倒れる。
結構な数が居たはずだが、これでもう終わりだろう。
何が起こったのか分かってないのは、集められていたミレー族とて変わらない。
助けられた、そう思ったのか、安堵の表情を浮かべている者達も居る。
が…少女には、そんなつもりもなかった。
「さて…お主達は妾を、どれほど楽しませてくれるじゃろうか?」
この呟きの意味、それをすぐ理解出来る者はいない。
■タマモ > 『お主達は、妾の目の届かぬ場所へは行けぬじゃろう』
まずかけられた言葉はそれだった。
力ある言葉、そうと理解出来る者も、やはりいないだろう。
「最初は…そうじゃな、こうされてどうなるじゃろうか?」
視線が並んでいるミレー族へと向けられる。
まだ怯える者、緊張している者、もはや害はないと安心している者。
その視線は、怯えている1人に止まる。
「もとより怯えていては意味がない、そんな己でも恨んで…逝くが良い」
まず知りたかったのは、この者達が受ける恐怖心。
ゆらりと手が揺らぎ…次の瞬間、その怯えていた者の動きが止まる。
何が起こったのか理解出来ないという、やはりそんな感じだ。
それも、すぐに分かる。
ごとんっ…鈍い音と共に、ミレー族最初の犠牲者の頭が地面に落ちた。
次いで起こる叫び声…一斉に吹き上がるように感じる事の出来る恐怖心、なかなかに心地良いものだ。
その場で動けずに震え上がる者も居る。
囲うものはもう居ないと、逃げ出す者達も居る。
新たなる敵と認識するも、対抗手段もなく、ただ身構えようとする者も居た。
…なるほど、どうやらあまり変わらないらしい、眺めながらそう思っていた。
■タマモ > なんでこんな事をするのか、そんなつまらない事を問いかけてくる者も居るようだ。
人間にもそういえば居た気がする、死に直面しようとも、せめて知ろうとする者が。
だから、こう答えてやるのだ。
「やりたいからやるだけじゃ、それ以外に何がある?」
さも当然と答える少女、その表情に冷たい笑みが浮かんだ。
さて、逃げようとしていた者達も居た様だ。
その者達がどうなったかと言えば…目の届きそうもなさそうな場所へと入り込んだ途端に、ばたりと倒れ込んだ。
それでも、まだ視界内に入っている者は、転んだか何かだと思い助け起こそうとする。
そこで気付くのだ、その者がすでに事切れている事に。
かけられた言葉に従わない者の運命も、死、あるのみである。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にイーヴィアさんが現れました。
■イーヴィア > (――其れは、唯の偶然だった
鍛冶の原材料が不足した為、自ら補充へ出向いたのが
偶々彼のミレー族の村の近くであった事
そして、採掘採集を終えて、王都へと戻る為の準備をする為に
其の村へと足を伸ばした事
そして、其のミレー族の村から、少々――否、恐ろしく不穏な気配を感じてしまったのも
気付いて仕舞えば、放って置くのも寝覚めが悪い
少なくとも様子位は見に行ってみようと、気配を殺しながら出向いて見れば
――其処に繰り広げられて居たのは、予想よりも大分凄惨な、何かだった。)
―――――……こりゃ酷い、久しぶりだぜ、こんな酷さは。
(果たして其の声は、既にこの惨劇を引き起こした少女の領域より響く
先刻彼女が言霊を放った其れより後、ゆっくりと近付いてくる気配は
若しかしたら感じ取れていたやも知れぬが
兎も角…少々、渋い顔を浮かべながら、背負っていた荷物を、ごとりとその場へ置いた)。
■タマモ > 「次は…そうじゃな、『そこから…そこに居る者達、あの者を犯すのじゃ』」
何人か並ぶミレー族の男性を指差し、続けて、1人のミレー族の少女を指差し、再び言葉をかける。
次に試したいのは、人間と同じ快楽によって楽しめる体なのか、だ。
指示を与えた途端に動きはすぐに始まる、指を向けられた男性達は、その少女へと寄って行く。
逃げようとする少女、だが、簡単に捕らえられてしまう。
そうなれば、後はもう説明も不要だろう。
相変わらず、その様子を眺めているだけだった。
…と、ぴくりと耳が揺れる。
新しい気配、この村に入ってきた時点で気付いてはいたが、近付いてなかったので放置をしていた。
その気配が近付いてくる。
まぁ、だからどうした、というものではないのだが。
その者がこの広場へと来れたならば、まだ何人も居る、何も出来ず固まっている者達。
複数人の男性による1人の少女との輪姦ショーと、その様子をただ眺めている、変わったミレー族の少女が見えるだろう。
■イーヴィア > (――例えば、だ。
ミレー族と言う種族は、割と盗賊やらに襲われ易く
そう言った輩が村を襲撃し、家財を奪い、村人を誘拐して行く
だ何て事ならば、決して少なくはない、存外良くある事なのだ
けれど、今、己が目の前で繰り広げられている光景は
その『良く在る』状況とは、如何にも思えぬ理解し難い物だった
ミレー族の娘が、男たちに強姦されている、其れは判る
だが、其の男達すらも何処か、脅えた様な雰囲気を感じられるのは気のせいか否か
と為れば…少なくとも、この状況を作り出したのが矢張り彼女である事は、間違い無いのだろう)
―――……人様のヤッてる所を見るのが趣味とは、意外だなァ?
(――本当なら、声を掛けるべきではないのやも知れぬ
けれど、既に己は彼女の領域へと踏み込んでいる、為らば恐らくは
おいそれと立ち去らせて貰える可能性は、少々低いだろう
故に、自ら声を掛ける、まるで揶揄めいた物言いで、肩を竦め
ゆっくりと、一歩づつ歩みを進め、少女へと近付いて行きながら)
―――でもよ、お世辞にも、アンマリ良い趣味とは言えないぜ。 ……止めさせな。
(――否定と挑発に、果たして相手はどんな反応を示すだろうか
僅か、ゆっくりと指先を、握り、開きを繰り返して確かめながら
一つ、要求を告げたなら、娘を囲う男の一人へと向けて
傍に落ちていた石の一つでも、其の尻辺りへ投げつけてやろう、と)
■タマモ > やってきた気配、その相手の姿が見えれば、軽く首を傾げた。
人間…見た目は人間だが、何かが違う。
見覚えも無い、そうなれば、相手をするならばまた次の機会だろうと考えを纏めた。
今、色々と試したいのは、この目の前に居るミレー族という者達だ。
やってきた者を確認している間にも、広場で行われているショーは続いている。
激しい抵抗をしようにも、流れから男性達が自分達の意思でやっているのではないと気付いていて出来ない。
そもそも、この村で共に生きてきた仲間達だ。
だが、無常にもそれを止める事も出来やしない。
上がる声は次第に嬌声へと代わり、仲間達の前で服を剥ぎ取られ、男性達の肉棒を受け入れさせられていく。
…なるほど、やはりミレー族というのも人間と大して変わらない。
一応、何人かの記憶だけはあったが、これで確信出来た。
さて…新しくやってきた者と言えば、側へと近付きながら、なにか自分に向かって問うてきている。
またそういった定番の問いか、そう思えば、自然と溜息が漏れた。
「ふふ…これだけではない、もっと色々と試すつもりじゃ。
この程度、妾の満足には程遠いものじゃからのぅ?」
相手の続く言葉に、すっと目を細める。
趣味がどうこうは、どうでも良い。…気に入らなかったのは、ひとつだ。
「…妾に命令とは良い度胸じゃ、それは褒めてやろう。
じゃがな、勇気と無謀は紙一重という言葉もある、お主はそれを知るべきじゃ。
その言葉、取り消したならば許してやるが…どうする?」
ゆらりと体を相手の方へと向ける、変わらぬ笑みは浮かべたままだが、その目は笑っていない。
言葉と共に、ぶわっと一気に放たれる威圧感。
並大抵…どころか、それなりに力を持った者でさえ、簡単に萎縮させるものだ。
それに構わず石を投げたりするならば、それは見えぬ一閃によって輪切りにされて地面に落ちるだろう。
■イーヴィア > (――一度、明らかに此方へ気付きながらも、己が存在を『無視』された。
まるで興味なぞ欠片もない、と言った風な様相すら感じ取っては
僅か、小さく溜息を零して、腰へと手を当てた
少なくとも、周囲に居るミレー族と、男たちの誰もが
この状況に逆らおうと言う気は無いらしい
次第に悲鳴が嬌声と変わり行く中でも
少なくとも生きてさえ居るのなら…そんな考えが在るのやも知れない
――けれど)
―――興味と欲を満たす為だけに、てか?
御前さんの満足は良く知らんけどなァ、其の為に『実験』てのは、趣味が悪過ぎるぜ。
(――こんな、気紛れな理由で事を起こす様な輩が
気紛れで、この場全てを血の海に変えないとも限らないだろう
何よりも、彼女の中において、己を含むこの場全員のヒエラルキーは、恐らく低い
明確に、見下すかの台詞を紡がれれば、一寸瞳を跳ね上げてから
――知った事か、と、笑わぬ瞳に動じる事も無く、手にした石を投げ付けよう
生憎、直ぐに両断され地面へ転がる破片が、男へ当たる事は適わなかったが)
―――……クク、悪いな。 俺は、そう言う見下した目ってのが、どうも嫌いでね
取り消し? ハハ、まさか。 赦しを請うなんざ、ヴァルケスの名が廃るってモンだ。
(――刹那、あえて相手を挑発し、其の意識を己へと向けさせようとする、か
歯牙にも掛けぬ有象無象の扱いならば、癪に障る羽虫程度まで格上げを要求する
口端吊り上げ、にぃ、と歯を見せたなら――一歩、今度は大股で
少女へと向けて、明確に、距離を詰める為に踏み出して)
■タマモ > こんな場所にやってきて、この状況を目にして、こういう行動を取る。
まったく、面倒でならない。
大方、目にした惨状に無駄な正義心を掻き立てられたといった感じか。
確か…そう、偽善者と言ったか、困ったものだ。
「だからどうしたのじゃ?お主の趣味なんぞ知った事ではない」
並べる言葉のすべてが、なんともありきたりなものでならない。
だから、面倒ではあるが、そこまで気になるものでもない。
こういった連中は、こういうものなのだ。
軽く返す言葉で一蹴する。
「そうか、ならば…その償いはこの者達にして貰うとしようか?
お主のような者は、あれじゃろう?
こうしただけで、簡単に何も出来なくなるものじゃ。
『お主が妾に逆らうごとに、あの者達は1人ずつ死を迎えるじゃろう』」
ならば、その廃らせたくない名の為に、関係ない者達を殺せば良い。
それが出来るのならば。
そう言わんが如く、唇を釣り上げながら言葉を紡ぐ。
自分が目の前の少女にひとつでも逆らう素振りを見せれば、広場に残るミレー族がそのたびに1人ずつ死んでいくように。
少女から見れば、ここに居る誰もがどうなろうと知った事ではない、故にそういった事を平然と行う。
さて、目の前の相手は言葉を無視して近付く足を止めないだろうか?
そうしてしまうならば、ミレー族の1人が可哀想な第一犠牲者となるのだが。
■イーヴィア > ―――あー、そう来るか。 なら別に良いわ。
(ぴたり、脚を止めた。
広場に居る全ての者を『人質』とするのなら、其れ以上己から手を出す理由は無くなる
あっさりと、ヴァルケスの名云々の下りを放り投げては、お手上げですよと肩を竦めた
そも、人死にが出なければ其れに越した事は無い
己が声を掛けたのも、『既に一人死んでいる』からだ
なれば、別に己が自尊心や趣味なぞ相手の言う通り二の次
――ただし)
―――なら、俺は大人しく此処で御前さんの実験を眺めてても良いかい?
別に邪魔はしないし、逆らいやしないと約束するさ
その代わり――御前さんが、これ以上死体を増やさないなら、な。
(それは、交渉ではない。 己が行動を宣言しただけ、だ
其の場にて腕組みをしながら、広場に並ぶ生存者たちと、そして陵辱の光景を眺めては
――人差し指を、一本立てて。)
もし、御前が一人でも殺したら――
残り全員殺されようと、此処で俺が、御前を殺しに掛かるぜ。
歯止めの利かない奴を放って置いたら、余計に人死にが増えちまうからナァ?
■タマモ > そう、そうくるだろう。
何もかもが思っていた通りに流れていく。
もちろん、その次に相手が己に課してくるだろう要求も。
そして、それもやはり予想通りのものとなる。
…だが、この相手は偽善者としては、少し考え足りぬ部分があったようだ。
この点だけは少し考えが外れてしまったか、首を傾げた。
まぁ、それは自分としてはありがたいところだが。
「さて、妾は妾の好きにやるだけじゃ。
お主とて好きにすれば良い、それだけじゃろう?
ふふ…しかし、この者達も可哀想にのぅ…?」
あくまでも、相手の言葉は相手の思う事を言っているだけ。
その言葉に自分が従う事はないし、そんな事をする気もない。
最後の言葉の意味、どう受け取るだろうか?
その意味を知った時の相手の表情、行動を想像すれば、くすくすと笑いが漏れる。
改めてミレー族達へと顔を向ければ、睦事をしている以外の者達の表情は恐怖に歪む。
「そうそう、普通のものだけではつまらんじゃろう?
次は、『お主等、そして、そう…そこのお主等も、互いに慰めあってみるが良い。
もちろん、性的なものでじゃぞ?』
後は…そうじゃな、お主、そこの女子を女にしてやるのじゃ」
もう少し派手に楽しもうと思ったが、まぁ、余り派手にやると遊戯の終わりが早まってしまう。
そこだけは少しだけ自分の内で妥協をし、更なる指示を与えていった。
その対象は、男同士、女同士という同性の者達。
そして…手出しの出来なくなった相手にもその手が伸びる。
その相手へと示したのが、まだ初潮もきたばかりではないかと思われる少女だった。
大人しくしているものの、その瞳からはまだ強い意思の輝きは失われていない、それが気に入らなかったからだ。
指示された者達は、抵抗も出来ずに動き始める。
お互いにお互いの服を脱がし、その体を弄り始めていく。
ただし、ミレー族でない男性だけには、力ある言葉はかけられていない。
■イーヴィア > ――好きにすれば良い、ねぇ。
(――僅か、肩を竦めて見るだけ。
恐怖か、或いは何らかの強制力でも働いているのか
行動として逆らう様子を見せぬままに、指示の元、広場にて肉欲の宴が始まるのなら
それ自体には、欠片も興味が無いかに唯、薄い視線が投げ掛けられるだけ
ただ、時折この場を支配する少女の姿を観察しては、先ずはそも、何者なのかと思案する
其の姿はミレー族とは似ている様で異なる、そも、同族意識の強いミレー族が
仲間へこの仕打ちを行うとも余り考え辛い
其の衣装からして、東方の者だろうかとは思い至る、が
――厄介な程に、力を持っていることは、嫌でも判るから
思わず、小さく溜息を零して)
――――……何でミレー族なんかに興味を持ったんだ?
『耳付き』の御仲間が、そんなに珍しいか。
(響かせる言葉は、殆ど暇潰しの横槍だろう
ただ単純に、純粋な己の興味でも在ったが
別に答えが返らなくても、其れは其れで追求はしない
一度、先刻己が荷物をおいた場所へ視線を向けては、其方へと歩み
やたらめったら品が詰め込まれた其の布袋を片腕に抱えてのんびりと戻れば
荷物を椅子代わりに腰掛けて)
■タマモ > ミレー族達の行為、それが人としてのものとそう変わらないと知るのに時間はかからなかった。
種族が違うのだから、何か特別に変わったものがあるのかと期待をしたのだが…あるのは、あの動物のような耳と尻尾だけだ。
…なんとも、期待外れである。
ならば、その期待を応えれなかった分の償いは、満足いく程の力で返して貰おうか。
続く輪姦に、少女はもはやぐったりとしており、されたい放題だ。
それでも指示を与えた力のせいで、男性達は行為を止めれない。
何度も達し、少女が意識を手放そうとも嬲られ続けていく。
同性同士の者達は、慣れない同性での性行為だが、続けていく内にその者達からも甘い声があがり始めて。
快楽を受け湧き上がる淫らな気、それを満足気に見詰めながら、己の力へと変えていくだろう。
「この世に神という者が居るならば、ミレー族の者達というのはどう思われておるんじゃろうな?
ふふ…別に大したものではない、見掛けて、気になったからやっておるだけじゃ」
興味とか、仲間とか、それ以前の問題だった。
偶然というものが、ここに居るミレー族の者達をこのような目に合わせているのだと、そう伝える。
男には視覚範囲から、という力は与えられていない、荷物は取りにいけるだろう。
戻ってこれば、視線でまだ佇んでいるままのミレー族の小さな少女を示す。
「で、お主、あの女子を相手せんのか?
妾はあの女子を、お主に女にせよと言うたんじゃがのぅ?」
どうやら力が働かなかったのは、相手に認識がなかったかららしい。
この辺りの扱いが、この力が少々扱いの難しいところである。
荷物を椅子代わりにしている男に、もう1度だけ指示を出してみた。
■イーヴィア > ――――……さぁな、生憎俺は、神とやらに面と向かって出会った事は無いんでね
(何か特定の宗教に偏っていたりする訳ではない
ただ、自称他称含めても、神なぞと言う輩に出くわした経験なぞ無く
もしであったとしても、其の心理を窺い知る事何てのは恐らく不可能だろう
己が、この目の前の少女の姿をした何かを相手取るのと同じように。
ふと、改めて相手からの言霊が、視線の先にて佇む少女を穢せと告げるなら
一寸だけ、片眉を跳ね上げてから、ふつりと笑って。)
断る、ガキは範囲外なんでな。
―――……と、断ったら面倒な事に為る訳かい?
何なら、自分で相手してやりゃあ喜ばれるだろうによ。
(――本来であれば、決して手を出すことは在り得ぬ年若い少女
けれど、もし其れを突っぱねてしまえば、『逆らった』事にカウントされてしまいかねないか
僅かだけ様子を伺ってみる、が――やれやれ、と肩を竦めては
喧騒の中、一人恐怖と、折れぬ抵抗の意思を瞳に宿らせた其の娘の傍へ歩み寄り
其の身体を、ひょい、と抱え上げて、また荷物の場所へと戻って来よう、か
腰掛けた荷物の上、少女の身体を、己が膝上へと乗せてやりながら
そっと、一度安心させるように其の背中を柔く撫ぜて
――其処から先は、きっと、場の支配者たる少女の様子を伺いながら、と為るんだろうか
彼女が、命に手をかけない限りは、この実験に、或いは興味に付き合う心算
けれど、もしも、この宴の後に待ち構えているのが凄惨な結末ならば
其の場合はきっと、少なくとも、腕に抱えた少女の命だけでも
何とか、助け出そうとする事だろうだろうが――)。
■タマモ > 「そうかそうか、もちろん、妾もそんなものは信じておらんからよく分からん。
まぁ…よく、神よ仏よほざいておる者も居るものでな?」
なるほど、この男もその手の者か。
信じていようが信じていまいが、気にする事でもないのだが。
さて、別に男に対しては言霊は使っていない、かけられているのはミレー族の者達だけだ。
だから男が何をしようと、男自体には何も起こらない。
…何かあるのはミレー族の者達だけなのだから。
断りそうな素振りを見せるのは、自分が本当にそういった趣味はないという意思表示だろう。
だろうが、やらねばならないのはよく理解しているらしい、良い事だ。
こちらに振ろうとするも、残念ながら相手をしてやる気は更々無い。
「ふふ…賢い者は嫌いではないぞ?
さてはて、妾はあの子とは違うからのぅ…この手を汚すつもりなんぞ無いのじゃ」
言葉をかけながら、ひらりと手を振る。
なんだかんだで始める様子に、うむ、と頷いてみせた。
他の者達同様に、どれほどの時間相手をしてやっても、男に限界が来ない限りは少女の相手をさせ続けるだろう。
それは、輪姦をされている少女と同じ、である。
そうさせてるのは、男に散々行為をさせ、疲れ果てさせる狙いも含まれている。
だが、もう一つの誤算は男の精力。
少女が快楽に壊れてしまおうと尽きぬ様子に、ある意味呆れたような様子を見せるだろう。
まぁ、このミレー族というのも快楽で壊れるのは理解出来た、それはそれで良しとしておこう。
後は、残った者達を使い、トラウマを徹底的にその身に受けさせたり、殺さない程度の拷問による痛みを与えたりする。
そうして、一人一人とその心を壊していく。
殺してはいないのだ、男は何もしてこないだろう。
どれくらいの事をすれば、どんな風に壊れるのか…やりたいだけやって満足をする。
…だが、誰も約束を守るなんて事は一言も言ってない。
人は、虫を相手に守ろうとする約束なんて交わさないものだ。
事が終われば、もう興味はないと、去る事となるだろう。
男が1人、後は壊れたミレー族達が居る、そんな状態だ。
ちなみに、一番最初に与えた言霊は切ってない。
改めて言おう、その最初に与えたのは、これである。
『お主達は、妾の目の届かぬ場所へは行けぬじゃろう』
少女の姿が消えれば、生き残ったのは男1人だけとなる訳で。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
■イーヴィア > (――世界は、時に理不尽で溢れている物だ
初めから、其の予感が無かった訳ではない
だからこそ、念を押して言葉を交わしたのだ
けれど、時に其の理不尽は気紛れに牙を向き
いとも容易く生きる者の命を奪い去って行く
其れは、まるで前触れなく訪れた、災害の如くに)
―――……悪いな。
(つぶやいたのは、きっと、全てが終わった果ての事
屍だらけと為った広場にて、一人佇みながら、暫しの間黙し
そうして、荷物の中から採掘道具を取り出しては
広場へと、人数分の墓穴を掘り始める、か
――誰も居なくなった村にて、行うは己一人
義務ではない、求められた訳ではない、けれど、何よりも自らの意思で
墓穴へ、全ての屍を葬る事が出来るまでは
王都への帰路に付くのは、もう少し先の事に為りそうか――)
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からイーヴィアさんが去りました。