2016/04/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原)街道」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都から、メグメールへと向かう途中の街道。
どちらかと言えば、王都の方が近く位置する場所。
街道から少し外れた位置で、少女はゆったりと佇んでいた。

…今回気が付いたのは、王都とか呼ばれている場所の側か。
記憶を探れば、今は人間が支配している国だと分かるだろう。
それが知る事が出来れば、本来ならば国を乱してやろうと動こうと思うところだが…今の自分には無理だと知っている。
己の存在は永遠だが、己として動ける刻は今や比べ物にならない程に短いものだ。

ならば、どうしたものか?
軽く空を見上げ、そのまま考え込み始めた。

タマモ > 確かに短いが、こうして目が覚めたのだ、少しくらいは何かを残してやろうか。
王都い近いとはいえ、それはあくまでもメグメールにある森からの距離を考えてのもの。
目を凝らして見れば王都が見える、そんな距離でもない。
…ちなみに、今の状態では一切の超能力は使えないのだ。
あの力は、あくまでも今の玉藻の力である。

何かないか、そう思い、ぐるりと周りを見渡してみる。
地は違えど、感じる感覚はほとんど同じ物だ。
…意識を澄ませれば、どうやら近くにそれなりの人間らしき気配が感じられた。小さな村か何かだろう。

くすりと小さく笑えば、少女は足をその方角へと向ける。
歩いてそうかかる距離でもない、少々楽しませて貰おう、そう考えて。

タマモ > 歩みは普段のものよりゆっくりだが、それも考慮して近いと感じた距離だ。
いくつもの建物と、空に上がる煙が見える距離となる。
そのまま、少女はそこにあった村へと足を踏み入れていく。

まず反応したのは、その村の者が飼っていると思われる動物達だった。
弱いものは、この場の危険を察知して逃げ始める。
現れる危険な存在、健気に己の主人を守ろうというかのようにこちらに向かい吼え始めるものもいる。
…が、それも僅かな間だけだ。
ざわり、少女が放つ威圧感に、完全に怯え、沈黙してしまう。

くすくすと笑い、少女は歩みを続ける。
村の大きさから考えて、その中央付近、小さな広場となっている場所で立ち止まる。
動物の反応は面白い、が、人間の反応は村に現れた変わったミレー族という判断か、視線を向けるだけだった…つまらないものだ。

タマモ > つまらない、だから…面白いものに変えてやろう。

言葉とならぬ呟く言葉、その途端、大きな力が少女から広がり村一帯を覆い尽くし…それはすぐに消え去った。
少女はそれを終えれば、広場に設置してあったベンチへと腰を下ろし、寛ぐ。

異変はすぐに起こりだした。
村の所々で、何かを打ち付けるような音、硝子の割れる音、そして…人間達の叫び声。
少女が今居る場所から見える変化といえば、側を歩いていた人間同士が殴り合いを始めたりするくらいか。
だが、それは次第にエスカレートしていき、付近にあった手頃な石を手に、殴りかかる。
そうすれば、相手も同じように石を手に反撃する。
…そう、始めたのはただの喧嘩ではない…殺し合いだ。
だが、その程度では温い光景が周りにはあった。
畑仕事をしていた者達は、その道具を手に殺し合う。
ここからでは見えないが、建物の中に居るならば、もっと武器となる物が転がっているだろう。

そんな景色を目の前に、少女はただ、ベンチに座り笑みを浮かべているだけだった。

タマモ > 流した力は、殺戮の衝動を与えるものだ。
もっとも、少しなりとも意思が強かったりする程度でもかからない、軽いものだ。
その程度の力でも、ただの村人にとっては抵抗も出来ない力だった。

時折、広場にいる少女と目が合う人間も居る。
当たり前だ、この場所は少し通りを歩けば目立つのだから。
だが、少女にだけはなぜかその殺意は向けられず、他へと流れていく。

殺される対象は人間だけだった。
…もっとも、人間しか居ない村なのだから、動物以外は皆対象となる。
老若男女の区別はない。
殺されるのは弱いものからで、強い者が生き残る。
だが、生き残った物は、また生き残った物同士で殺し合う。

少女は目を閉じ、意識を村一帯へと伸ばす。
殺された無念の意思、次々と湧き上がるそれをゆっくりと己へと集め、喰らっていく。
力の無い人間なんてものは、この程度の役にしか立たない。
それが、今の少女の考え方だった。

タマモ > しばらくの時間が経てば、小さな村の人数だ、残り1人になるのに長く時間はかからなかった。
もう居ない相手を探し、広場へと足を踏み入れたのは…体躯の良い男性、その手には一本の鉈が持たれていた。

ぽんっ、とそこで少女の手が叩かれる。
目を血走らせていた男性から、すぅっと一気に血の気が引いていく。
…更に、その顔は真っ青に変わっていった。
理由は簡単だ、正気に戻したから…記憶もしっかりと残してあるというオマケ付きで。
目の前の少女はもう目に入らない、男性は絶望の叫びを上げ…手にした鉈で己の首を掻っ切った。
首から赤い鮮血を吹き上げ、ゆっくりと…倒れた。
その最後の絶望をも喰らい、満足気な表情を浮かべ、立ち上がる。
このまま立ち去っても良いが、それはまだしない。
この村がどんな惨状になったかこの目で確かめたいという、それだけの理由だ。

タマモ > 人の気配が完全に消えた村の中を、少女はゆっくりと歩いていく。
通りにも、建物の中にも、いくつもの赤い絨毯を敷いた人間の死体が転がっている。
それを楽しむように眺めつつ、村を巡る。

ふと、建物の一つの入り口に怯えたままの犬が見える。その首には首輪が嵌められ、その場に繋がれていた。
なるほど、逃げるにも逃げれなかった訳か。
このまま放置していけば、これから食べる物も与えられず、飢え死にを迎えるだろう。
…だから、慈悲を与えてやる。
その動きは一瞬だ、見る者は居ないが、見ていた者が居ても、注意してなければ気付けない程の動き。
揺らいだ腕、その手の先の爪が一瞬伸び、犬の体を素通りする。
くるりと踵を返せば、犬はどさりと倒れ込んだ。
その建物を去る少女、倒れた犬はその体を幾重にも分けられるように切り裂かれていた。

タマモ > 結構な時間が経った、やはり、歩みの遅いせいか全てを回った頃には日も暮れかけている。
まだ大丈夫だが、ここで目を覚まされるのも厄介だ。
場所を移動し、後はのんびりと娘の目覚めるのを待つとしよう。

村を離れながら、ふと思う事があった。
そういえば、ここには人間の他にも居るという記憶がある。
ミレー族、魔族、魔王、妖精、ドラゴン、妖精、精霊…まぁ、浮かぶのはざっとこんなものか。
さて、そういった種族の者達は、己をどう楽しませてくれるのか…
自分にとって、同じ妖怪以外はどうでもよい存在。
楽しめるならばそれで良い、何度も楽しませてもらうだけだ。
だが、楽しめないのであれば…喰らうだけ。
そんな機会があるのかないのかもわからないが。

…こうして、一つの小さな村は終わりを迎えた。
原因は分からないだろう。
調べても、村の者同士が殺し合ったようにしか見えないのだから。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原)街道」からタマモさんが去りました。
ご案内:「山賊街道/洞窟」にディン・タウロスさんが現れました。
ディン・タウロス > 山賊達がアジトに使っていると言う洞窟、見張りが二人立っているその入口から少し離れた木の陰に立ち、様子を窺う冒険者が一人。
ここに山賊達が巣食っているという情報を得てその様子を探り、可能であるならば殲滅もしようと普通ならば無謀以外の何物でもないことをしに来ていた。

「さて、見張りは二人、洞窟の中に何人いるのやら…まぁ、何人いても山賊は皆殺しでいいんだがな…楽しみだ。
人質もいるっていうことだし、美人だと嬉しいんだけど」

何処か下卑た笑みを浮かべながら、指先から数匹の触手生物を地面に落として。
その触手生物は物音ひとつ立てずに地面に潜り込み、そのまま地中を進んでいって。
見張り達の後ろ、洞窟の壁面から現れては見張り達の肩へと落ちていく。
何が落ちてきたか、と見張り達が自分の肩を見る前に素早く一匹触手生物は耳の穴から入りこみ、一匹は口の中に入りこんで喉奥へ入ることで声を封じて。
耳の穴から入りこんだ触手生物はそのまま頭の中へ入りこみ、脳を食い散らかし、見張り達は声を上げることも出来ずにその場に崩れ落ちていく。

「よしよし、お前たちはそのままそいつらを食ってていいからな?
他の奴らは…分かってるよ、慌てなくても獲物はいるさ…でも、食べていい奴と悪い奴の区別だけはつけてくれよ?」

言いながら洞窟へと足音を立てないように入っていき、指先からぼとぼとと大量の触手生物を地面に落として。
触手生物は獲物を求め、洞窟の奥、山賊達のいる方へと這いずりまわっていく。
それを見送りながらふたまわり近く体の縮んだ男は、付いていくように洞窟の奥へと入っていく。

ディン・タウロス > 洞窟の奥へと入っていく触手達は洞窟の壁面、天井、地面から山賊達へと音もなく近づいていき、気付いた時にはもう手遅れ、勢いよく触手達は山賊へと襲い掛かり、口から、耳から、鼻の孔から、目からと山賊の体内へと入りこみ、脳を、血を、内臓を、骨をと貪り始める。
口から目から鼻から、体中の孔から触手に侵入され、そこから血を流し、生きたまま身体の中を食い荒らされる凄惨な殺され方で山賊達は絶叫を上げ、悲鳴を上げながら地面を転げまわって。
阿鼻叫喚の地獄絵図に、洞窟に作られていた牢屋に囚われていた者達は次は自分達の番かと怯える者、意識を失う者と様々で。
しかし、不思議なことに触手達は牢屋の中にいる者達には手を出すことはなく、山賊のみを襲っていた…かに思えた。

「んー、っ全部で15人くらいか…それなりの数の山賊団だったみたいだな。
牢屋にいるのは男女合わせて5人か…男には用もないし、食っていいぞ?」

ギルドからの依頼であるならば、囚われていた人物の救出も必須であるものの、今回は自分の都合で行っている。
ならば助ける相手の取捨選択も自分の都合に合わせ、不必要な男は哀れ触手達の餌食になっていった。

ディン・タウロス > 暫くすれば山賊達は全員、体内から生きたまま食い殺されてしまい、皮だけの無残な死にざまを晒していて。
牢屋の中でも虜囚にされていた男達も食い殺され、それを見ていた牢の中の女か、女達は次は自分の番かと怯えて震えているだろうか。

「これで、捕まってた女以外は全員、か…一応洞窟の中はくまなく探索させるとして。
さて、牢屋の女はどんな女が捕まっているのか…イイ女だと嬉しいんだけどな」

殺した男達とはまた違う意味での獲物を見るために、山賊達のいた場所を通り過ぎ、牢屋へと向かっていって。
救出に来たわけではなく、ただ己の欲望や都合をぶつけるためにきたのだから、お楽しみが無ければ困ると呟いて。
触手達は洞窟の中を蠢きまわり、生きたものがいれば襲い掛かり食らいつくし、さながら洞窟の中を掃除していくかのように活動していた。

ディン・タウロス > 牢屋の中にいたのは気絶した年端もいかない幼女が一人、年頃の娘が一人とその母親らしい妙齢の女性が一人、二人は気絶することもなく青ざめた表情で牢の前に来た自分を見ていて。
二人の服がぼろきれ同然になっているのを見れば何をされたかは一目瞭然。
目の前で起きた惨劇の主が自分であるとは気づかず、助けてくれと悲鳴を上げていて。

「助ける…か、助けてもいいけどって交換条件を出すところなんだけど助けてやれないからな。
まぁ、こいつらに捕まったのも俺がここに来たのも、両方とも運が無かったって諦めるんだな」

言えば牢屋の鉄格子の間からずるり、と人間がしてはいけない動きで牢の中へと入りこんで。
それを見た親子は悲鳴を上げて後ずさり、逃げようとするもののすぐに壁にぶつかり牢の隅でがたがたと震えて。

「さぁ、愉しませて貰おうか?大丈夫、怖くて気持ち悪くて悍ましいだろうけど…直ぐに訳が分からなくなる。
快楽だけしか考えられなくなるから、気持ちいいまま…楽になれよ」

言えば触手達が女達へと群がり、自分もまた少女へと覆い被さっていく。
気絶していようが容赦なく触手は幼女にも襲い掛かり幼女は意識を取り戻し、3人の悲鳴が洞窟内に最初は響くもののそれも触手の分泌する強力な媚薬により嬌声へと上書きされて。
艶めかしい雌の声が洞窟内へと響き渡り…散々に犯しつくし3人を味わい楽しんで、最後は男達同様に食べてしまって。
それからアジトにあるお宝のうち、足の付きにくい硬貨だけを選んで持ち去ることにし…後には中身を食べ尽くされた、人間の皮だけが散乱する、悍ましい有様だけが、残されて……。

ご案内:「山賊街道/洞窟」からディン・タウロスさんが去りました。