2016/03/03 のログ
フェリアナ > 流石に、此処には目ぼしいものはないようですね――……(ふぅと小さく吐息を吐き出す。分かってはいたが、どうやら骨折り損になるようだ。魔導機器についてはピンきりだが、それにしてもそれなりの価値はあるものだ。冒険の資金の足しになればとも思ったのだが、どうやら、期待は外れたようだ。――と、そこへ大きな銃声が響き渡る。その音を頼りに向かって行けば、そこには小さな少女がライフルを構えていた。その銃口の先を見れば、見事撃ち抜かれている的が確認できた)………すごい。(幾ら動いていない的とはいえ、あの距離で真ん中を射抜くとは。もっともそれは魔法弾のおかげなのかも分からないが、そうであったとしても、そのようなものを操れる技術があるということだ。素直に感心しながら、彼女のもとへと近づく)……見事ですね。しかし、なぜこちらに?練習場所と言うには、いささか特殊のようにも思えますが(遺跡と言えば、自分のようにお宝を探しに来るような者だけだ。確かに練習場所としては最適かもしれないが、しかし、同時に悪党の巣窟としても条件に見合っているわけだ。そんな物騒なところでしなくても、と疑問に思いつつ、自己紹介してないことに気づき)ああ、申し遅れました。私は冒険者をしています――フェリアナと申します。どうぞ、お見知りおきを(にこりと微笑んで軽く頭を垂れる)
リーゼロッテ > (狙い、中心に捉えては手がブレないようにしながら引き金をすっと引いていく。それだけで弾はまっすぐに放たれて、的へと飛んで行くのだけれど、綺麗にど真ん中!と行かないのもあってか、少々焦り気味ながらの射撃となってしまう。それでも実戦なら十分に相手を撃ち抜ける射撃。お褒めの言葉も聞こえない程に、射撃練習にのめり込んでいると近づいてくるのも全く気付くことはなく、アイアンサイトとにらめっこを続けていた)――んにゃっ!?(近づいてからの声にやっと気づき、素っ頓狂な声を上げながらビクンッ!と背筋を伸ばした。悪戯された猫が驚くような、そんな俊敏ながらに少々滑稽な反応を返すと、心臓をバクバクと高鳴らせながら、彼女の方へと振り返る)ぁ、えっと…的を貫通しちゃう弾を使うつもりだったので…流れ弾当たっちゃったら危ないから、ここで練習してたんです(後は岩と土、そしてその先には誰もいない。怪我をさせないためとはいえ、懸念の通り悪党がいてもおかしくない場所。微笑みと共にご丁寧な挨拶をされれば、あわあわと慌てながらライフルを肩紐で背負う)い、いえいえそんなに気にしなくて大丈夫ですよっ!? フェリアナさんですね、私はリーゼロッテです。皆はリゼとかリーゼって呼んでくれます(よろしくですと微笑み返しながら、こちらも軽く頭を下げる。薄茶の髪がふわりと揺れて甘い香りが溢れた)
フェリアナ > それではリーゼさん、改めてよろしくお願い致しますね。(甘い香りと可愛らしい笑顔に、こちらも表情を緩めて微笑む。)そうですか……成程、確かに此処であれば他人を巻き込む心配はありませんね。(コンコンと軽く壁をノックしながら、冗談めかしながら笑い視線をリーゼへと戻す)それにしても見事な腕前でした。その年頃でそれだけの腕前なら、大人になる頃には大陸一の名手になっているかもしれませんね(それにしても、と思う。この年頃でこれだけの腕前を持つ人間は大人も含め多くは無いだろう。少なくとも、自分が知る限りでは一番の腕前だと言ってもいいぐらいだ。だが、そういった類の天才なのだろうと納得するとまじまじとリーゼの顔を見つめた)……それにしても可愛らしいですね。銃を手にしているのが不釣り合いに想えるぐらいに。ああいえ、別に嘲笑っていると言うわけではないんですよ。素直に、すごく可愛らしい方だなと思いまして。(自分に妹がいればこんな感覚になるんだろうか、と小さく首を傾げながら)――…こんな可愛らしいお嬢さん、周りの男の子が放っておかないでしょうね(ふふと遺跡と言う場所にしては不釣り合いな発言をしながらも、可憐な花を想起させる彼女には小さく吐息を溢させられる)……ああ、申し訳ありません、練習の邪魔をしてしまって。あまりにも見事なものでしたから、声を掛けさせて頂きました。
リーゼロッテ > (こちらこそですと微笑み、挨拶が終わる。冗談めかした言葉にクスッと微笑みながら頷き)えぇ、前に何時も練習しているところで撃ったら…木の的を貫通して、後にあった杉の木を折っちゃったんです。一番強いので練習したとはいえ…誰かに当たっちゃったら大変ですから(その時のことを思い出すと、傍で普通の魔法弾を練習していた組合員は唖然としていたのが浮かび、一層笑みを深める)ぁ、ぅ…そ、そんなこと、ないですよ…? もっと上手い人だってそのうち出てきちゃいますよ(学校での成績は良かったものの、戦争の時の事を思い出すと、人を撃つのを怖れた自分は名手とは程遠く感じて緩やかに頭を振ってしまう。ふと視線が自分へと集中しているのに気付くと、何か変なところがあったかなと小首を傾げ、スカートの裾やら胸元やらに視線落として確かめていく)――っ、ぅ…え、えと…ありが、とう…ございます(真正面から可愛らしいと褒められるのは不慣れなもので、あっという間に頬を赤らめて俯いてしまう。更に言葉が重なれば、再びそんなことはないという様に頭を振って顔を上げる)そ、そんなことない、ですから…皆子供っぽいとか、妹とか、娘とか…そんなだって(組合員の男性達には大体子供扱いされることが多く、お褒めの言葉が嬉しい半面、女性らしい魅力に欠けるというコンプレックスが顔をもたげて、表情を陰らせてしまう)いえいえ、ちょっとした練習ですから気にしないでください(大丈夫と答えつつも、丁寧な人だなとも思えれば自然と微笑みが深まる)
フェリアナ > そんな強力なモノを使っているんですか?(ますます彼女の腕前について疑問が深まる。どういう人生を生きてきたのだろうと首を傾げつつも、素直に感心して)そういうものでしょうか……十分な腕前だと思いますけれど。まあ、私にはそちらの知識はありませんので、確かに何とも言えませんが………ふふ、私は事実を言っただけですよ?それにそう言ったところもまた、リーゼさんの魅力のうちの一つだと思いますけれど。(まあ、子どもっぽいとかそう言った周りの評価は理解できる。どこか幼さを感じさせるが、しかしだからといって女らしさがないわけではない。むしろ、その可愛らしさが相まって時折見せる仕草が艶やかに感じることだってあり得る。……もっとも、初対面の人間にそこまで分かるわけはないのだが。少なくとも人を引き寄せる魅力には溢れているようだ)さて、これ以上雑談でリーゼさんの練習を潰してはいけませんし、私はそろそろ行くことにします。それでは練習に励んでくださいね。それと、気を付けてください。色々と世の中危険だらけですからね。……その銃の腕があれば、杞憂かもしれませんけれど。それでは、またどこかでお会い致しましょう(そう告げると、そっとリーゼの頭を撫でて、踵を返すとその場を立ち去った)
ご案内:「魔導機器を採り尽くされた遺跡」からフェリアナさんが去りました。
リーゼロッテ > (彼女との雑談を終えると、再び射撃の練習に戻っていくのだが…色々と褒められ過ぎた後となると、何だか射撃がぶれてしまう。練習を再開しながらも、本調子に戻るのはもっと後のことで…)
ご案内:「魔導機器を採り尽くされた遺跡」からリーゼロッテさんが去りました。