2015/12/07 のログ
ご案内:「メグメール街道 平原」にカレリアさんが現れました。
カレリア > 平原を歩くカレリアとその後方から3人の男達
カレリアの表情は退屈一色で今は覇気もやる気もない
一方男達はカレリアをじっと睨みつけうすら笑いを浮かべている

「ここらなら迷惑にはなりませんわね…さ、話を始めましょうか?」

一度辺りを見回せば荷馬車や通行人は特になし
振り返り男達の方を見るカレリアの表情はやはり退屈そうで…

カレリア > 「話?んなもんねぇなぁ…俺達はお前をぶっ殺せたらどれでいいんだよ、この裏切り者」

話は無いと言ったくせにそこから話が長かった
曰く、以前カレリアが手伝いダンジョンの途中で見捨てたパーティーがこうして生き延びまたカレリアの前に現れたのである
ダンジョンでパーティーの仲間を一人失いその敵討ちを取り復讐する…簡単にまとめるとそれだけの話が10分にも引き伸ばされ…

「それは、貴方達の準備不足がもたらした結果でしょう?
子供のマジックキャスタ―におんぶにだっこで恥ずかしくないんですの?」

退屈なうえにイライラまで貯まってきた、その上彼等のパーティーの事を思い出し更にイライラは加速する

カレリア > 「大体、ポーションや素材全てを現地調達。
武器や防具の手入れもお粗末で戦闘はすべて私任せ、そんなパーティー切り捨てられて当然だと思いますが?」

その時の依頼内容はあくまで合同ダンジョン攻略、護衛と言うわけでもなくその分のゴルドを貰っていたわけでもない
そんなパーティーの面倒を見ながらダンジョン攻略などやってられない

「と言うわけで、私は反省も後悔もしていません。
来るなら来てくださいませ、長い話で退屈に……ふぁ…」

離す途中で欠伸が漏れる始末
欠伸が引き金となったのか男達の先頭、リーダー格の男が紫の水晶を取り出す

カレリア > 「舐めんじゃねぇぞ小娘!今からたぁぁっぷり楽しませてもらうぜ…!」

とりあえずあいつから黙らせよう、そう思い指先に魔力を集め…

「…?これは…」

指先に魔力弾が構成されるはずが何も起こらず首をかしげる
自分の魔力が体の外へ動かない、奇妙な現象に頭を悩ませていると
動かぬカレリアを見て気分が良くなった男が口を開く

「驚いたか?これは魔封石と言ってなぁ、相手の魔力を体内に押しとどめる魔石って奴だ。
高い買い物だったが…おめぇをいたぶれるんだから安いもんだろぉ?」

下卑た笑みを浮かべ男が嗤う
体内の魔力を外に排出できない、これは魔術師や魔族には効果抜群の一品
相手をほぼ無力化できるがそれがどうしてあんな三下の手にあるのか、それだけがカレリアの中で疑問に残る

ご案内:「メグメール街道 平原」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > (見渡す限りのどかな平原。
 そこを通るは、魔王の禍々しき漆黒の馬車。
 馬車を引くは、馬ではなく黒竜だった。
 そして馬車の中にいるのは魔王アスタルテと魔王軍四天王。

 その馬車の周囲には、数十もの高位魔族が歩いている。
 種族は悪魔や吸血鬼、邪神、竜人など様々だがその全員が魔族でもエリート中のエリートである)

(そんな魔族の集団が、カレリアと騒動を起こしている男達の前で止まる。
 すると、そこからアスタルテが降りてくる。
 それに続くように、四天王の面々も次々と姿を現す)

「わぁ~、道を歩いていたら可愛い女の子に出くわしたよ~♪」
(アスタルテはカレリアと男達の間に割って入り、カレリアへと目を輝かせる。
 その言動は、明らかに空気が読めていないように、周囲には思えるだろうか)

カレリア > 「ん…あれは…?」

平原の先、遠方から黒の馬車とそれを引く竜、そしてその周りを固める魔族達に目をやる
男達も突然現れた行列に目を開き動きが止まる

「な、なんだよこれ…魔物共の行軍か?」

訝しげに竜車を睨み石をしまう男
一先ずこの一団が通り去ってからと道を開けようとし…

「……どなたかは存じませんが、そう言っていただけて嬉しいですわ♪」

カレリアは現れた少女に向けニコリと微笑む
もうこうなっては男達の復讐どころではない、それに加えカレリアは笑顔を浮かべながら警戒を一気に強める

「(馬車から降りたこの少女とあそこの四人…問題はここですわね…)」

魔力量や質を見れば誰が危険化は一発で分かる
周りの魔族は行為だがまだ何とかなるレベル、四天王の四人は1対1なら何とかなるかもしれない…
だが、この目の前の少女だけは話が別だった

魔王アスタルテ > (男達は道を開ける。
 こんな男共に微塵の興味もないので、今はスルー。
 しいて言えば、男共よりも彼等がもっている紫の水晶に目がいくだろうか。
 あれが魔力を体内に抑えつけるものであると、魔族達は全員が理解している)

(対する紫髪の少女は、膨大すぎる魔力が秘められている。
 なんか険悪な空気が流れていたけど、この少女と男達がまともにやりあったらどっちが勝つかなど、比べるまでもない)

「あははー♪ そうだねー、まだ名乗ってなかったね。
 あたしはアスタルテだよー。
 君は?」
(アスタルテはその魔王の名を堂々と口にすると、
 カレリアにも自己紹介を求める。

 ちなみにアスタルテは一切の敵意を見せていない。
 それはカレリアに対しても、男達に対してもだ。
 そしてそんな魔王に忠誠を誓う配下達一同も、やはり誰にも敵意を示していない)

カレリア > 「アスタルテ…様……私はカレリアと申します。以後お見知りおきを」

スッと頭を下げスカートの裾をつまみ一礼
魔王アスタルテ、魔王軍の大罪…その一角憂鬱を司る魔王
主に聞かされた魔族事情のおかげ過去のビッグネームには覚えがあり…思わず敬称を着けてその名を呼ぶ

「ちっ…」

カレリアが一礼し自己紹介をしているさなか男が舌打ちを放つ
男からすればアスタルテと言う名を聞いても何も思い浮かばず…ただ魔族の貴族か何かが道楽で足を止めているだけなのだろうとイライラを募らせる
実際言葉にはしないが『さっさと消えろ!』そんな感情が見ただけで受け取れる